2023年10月20日、東日本旅客鉄道が2023年冬(同年12月~2024年2月)の臨時列車の運転概要を発表しました。また首都圏エリアでの大晦日から元旦にかけて予定されている終夜運転についても一部言及がありました。
▲年末年始も185系200番台都オオB6編成(場合によっては0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車が設定されている。年末年始となる1月1日は『犬吠初日の出号』に、2日・3日は『開運初詣号』に充当される予定だ。2024年も185系に注目が集まることは必至だ。
▲E257系を使用する臨時列車は大半が5000番台だが、初の設定となる『下田水仙祭り号』は2000番台となる可能性がある。湘南新宿ライン経由か上野東京ライン経由かは今後明らかになるが、E257系2000番台が大宮(JU-07,JS-24)から営業運転する可能性がある。逆に一部臨時の『踊り子』は5000番台での運転となる可能性がある。
▲特急『日光』・『きぬがわ』向け253系1000番台を使用した臨時列車も走る。京葉線海浜幕張(JE-14)を始発終着とする『マリンきぬがわ』および武蔵野線西船橋(JM-10)を始発終着とする『きらきら足利イルミ』などに充当予定だ。
首都圏エリア(在来線)の冬の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)およびE653系1000番台都カツK70編成・都カツK71編成の臨時特急を基本として、185系200番台都オオB6編成(場合によって0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車が設定されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。
まず185系を用いる臨時列車ですが、基本的に200番台都オオB6編成の充当となります(場合により0番台都オオC1編成の充当の可能性がある)。横浜(JT-05)と伊東(JT-26)を途中無停車で結ぶ臨時特急『185(いっぱーご)』は今冬も設定がありますが、今冬では川崎(JT-04)発着が新たに設定されます(平日に運転された同列車を川崎発着に延長)。横浜発着列車では途中無停車でしたが、川崎発着列車では横浜以外の途中駅が無停車となるのか、それとも往年の『湘南ライナー』(現在の特急『湘南』)のように横浜が通過(つまり川崎~伊東間途中無停車)となるのか注目されます。年末年始は1月1日に大宮始発銚子行きの『犬吠初日の出』(3号)、1月2日・3日に新宿(JC-05,JS-20)と鹿島線鹿島神宮を結ぶ『開運初詣号』に充当される予定です。2月にも『氏家雛めぐり号』への充当が予定されており、まだまだ185系の活躍は続きそうです。
次はE257系を使用する臨時列車です。同系列充当による臨時列車は9両固定編成の5000番台および5両固定編成の5500番台ですが、路線により東海道線では2000番台および2500番台(2500番台は主に『踊り子』または『草津・四万』のみ)、内房線・外房線など房総方面では500番台が使用される場合があります。5000番台は『新宿さざなみ』などの房総方面の臨時特急のほか、青梅線青梅(JC-62)発着の『開運成田山青梅号』、中央線高尾(JC-24)発着の『開運成田山八王子号』、5500番台は臨時特急『鎌倉』・八王子(JC-22)発着の『ゆけむり草津・四万』などに充当されますが、東海道線方面の臨時特急列車(例…『踊り子』・『湘南国際マラソン』)には同系列2000番台・2500番台、房総方面の臨時特急列車(『新宿さざなみ』・『新宿わかしお』・『かつうらひな祭り』など)では500番台(または255系を使用)など、限られた車種のなかでやりくりすることも考えられます。
次にE653系波動輸送向け編成の臨時列車です。すべて『E653系7両』と書かれた列車に充当の予定ですが、2編成(14両)ありますので、都カツK70編成・都カツK71編成のどちらかの充当になります。上越線水上を発着する臨時特急『水上』のほか『ゆのたび草津・四万』など高崎線系統の臨時特急列車運用があります。
これらの列車の乗車には乗車券(場合によりICカード)のほか特急券が必要になるので、乗車予定日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。185系充当列車は特に満席になる可能性が高いと思います。