2023年10月6日、小田急電鉄の傘下にある小田急トラベルにて同年11月18日・19日に開催される予定のロマンスカー“VSE”50000形50001Fと8000形8061F(4両固定編成・2013年度リニューアル車)を使用した『小田急の白い電車共演!引退間際の50000形VSE&8000形8061編成最後の追いかけっこリレー』に伴うツアーが発売されています。
▲2023年11月18日・19日のロマンスカー“VSE”50000形50001Fとの追いかけっこリレーを契機に退役が予想される8000形8061F。長らく非リニューアル車両として残されたため2013年度に同形式で最後に8059Fとともにリニューアルされ、制御装置にSiC素子を初採用していた。リニューアルから約10年で引退宣告となったようか。
▲この追いかけっこツアーにはロマンスカー“VSE”50000形50001Fも使用される。8000形8061Fとこの白いロマンスカーのツアーはなかなかないので貴重だ。
▲8000形8061Fとほぼ同時期の2013年度にリニューアルされた8059Fも動向が気になるところ。両編成はSiCモジュール素子を搭載した数少ない8000形であるが、そのうちの8061Fが退役間近ということになりそう。
このイベントツアーの実施に伴い、8000形8061Fも8256Fに続いて退役と廃車除籍処分が予想されています。8061Fは1986年に登場し、2002年度から約11年間かけてリニューアル更新工事が施工されましたが、それでも長らく種別行先案内表示器が幕式の非リニューアル車両として残されたため、2013年度には8059Fとともにリニューアル更新工事を受けた際に制御装置にSiC素子を採用し、小田原線で長期間の試験を行っていました。今回このツアーにロマンスカー“VSE”50000形50001Fとともに使用されることに驚いた方もいらっしゃると思います。海老名検車区到着後はイベント使用編成を並べた撮影会も実施される予定です。
8000形は8254Fが廃車除籍処分となり、8256Fも撮影会を機に退役が予想されます。それにまさかの8061Fの退役判明には私も驚いています。もし8061Fが廃車除籍処分になると、在籍両数はついに100両を下回ることになります。西武鉄道へサステナ車両としての譲渡が発表されている同形式ではありますが、主に6両固定編成の譲渡が予想されるため、4両固定編成の譲渡の可能性はとても低いようにも思います。
【8000形の在籍状況】※2023年10月7日現在 全体…21編成106両/32編成160両
《4両固定編成》※8061Fはイベント終了後に廃車除籍処分の見込み
運用中…10編成(40両)
8051F・8053F・8057F・8058F・8059F・8061F・8063F・8064F・8065F・8066F
休車中… 0編成( 0両)
廃車済… 6編成(24両)
8052F・8054F・8055F・8056F・8060F・8062F
《6両固定編成》※8256Fはイベント終了後に廃車除籍処分の見込み
運用中…11編成(66両)
8252F・8253F・8256F・8257F・8258F・8260F・8261F・8262F・8263F・8265F・8266F
休車中… 0編成( 0両)
廃車済… 5編成(30両)
8251F・8254F・8255F・8259F・8264F