2023年10月6日

【日立製作所と共同受賞】東武鉄道N100系“SPACIA X”が2023年度グッドデザイン賞を受賞

2023年7月15日に営業運転を開始した東武鉄道の新型特急形車両N100系“SPACIA X”が日立製作所(笠戸事業所)と共同で2023年度グッドデザイン賞を受賞したと発表しました。同系列は今年度に2編成(12両)の追加導入が予定されています。
▲東武鉄道の新型特急、N100系(N101FN102F)が2023年度グッドデザイン賞を受賞。基本的には『きぬ』『けごん』の一部を置き換えた『スペーシアX』を付したすべての列車に充当される。ただし現時点で2編成12両しかなく予備確保の必要性から、1運用の週前半は100系で運転され、その場合は『きぬ』『けごん』となることに注意。

この系列の受賞理由として、コロナ禍を経て量から質への転換が求められている鉄道業界で個性的な特急車両の発表が相次いでいますが(この系列以外では西日本旅客鉄道273系電車の特急『やくも』向け車両)、このN100系については特筆できる部分が大きく、日本の鉄道では絶滅に近い状態だったカフェスペースを復活させたこと(1号車のコックピットラウンジを利用する乗客が優先され支払いはキャッシュレス決済のみ)や、スタンダードシートのほかに特別座席としてボックスシートやプレミアムシート、コンパートメント、カフェスペースが利用できるコックピットラウンジ、最大7人まで利用ができるコックピットスイートの6種類のインテリアが用意され、家具を思わせるような椅子やテーブルを安全性に配慮のうえ採用されたこと、車体色および車内照明に目的地(主に日光方面)の名所名跡の色彩や造形を取り入れつつ、車体側面部の愛称行先案内表示器にLCDを取り入れ、車内案内動画を流すことで鉄道旅行の魅力を多彩な表現でアピールしているからだそうです。

【東武鉄道N100系運転ダイヤ】
①毎日運転(N100系固定ダイヤ)
日1050←浅0900 1011レ(スペーシアX3号)
日1155→浅1345 1024レ(スペーシアX4号)
鬼1603←浅1400 1129レ(スペーシアX7号)
鬼1637→浅1845 1142レ(スペーシアX8号)

②木曜日・金曜日・土曜休日運転
※月曜日・火曜日・水曜日(平日)は『きぬ』として100系で運転
日0939←浅0750 1007レ(スペーシアX1号)
日1045→浅1235 1020レ(スペーシアX2号)
日1448←浅1300 1025レ(スペーシアX5号)
日1543→浅1735 1038レ(スペーシアX6号)