2023年4月の小田急電鉄の2023年度鉄道設備投資事業計画で今年度は同形式6両固定編成の3本(18両)にリニューアル更新工事の施工を発表し、現時点で3263F(日本車両製造3次車)・3267F(旧東急車輛製造4次車)に施工済みです。一方10月9日の3005レ(土曜休日E12運用)をもって大野総合車両所に入庫した3264Fが11日から入場したようです。今年度は3編成目(通算で6編成目)のリニューアル更新工事施工のためではないかと思われます。
▲2023年度の3000形のリニューアル更新工事対象の3編成目になるものと思われる日本車両製造3次車の3264F。大野総合車両所に入庫した9日までは1000形4両固定編成の1057Fと組んで10両編成のE運用に充当されていた。リニューアル更新工事施工ならば同形式3次車の6両固定編成がすべてリニューアル車となる。
▲3000形6両固定編成の通算5編成目のリニューアル車である3263F。旅客用扉の交換自体は省略された。あとは車内防犯カメラがどのタイプになるのか。
今回入場した3000形3264Fは3263F・3265F・3266Fと同じ日本車両製造豊川製作所製造の3次車6両固定編成で、6両固定編成では3次車は4次車に続いて全編成がリニューアル車となる可能性があります。なお直近まで1000形4両固定編成の1057Fの相方として運用されていましたので、リニューアル車となるであろう3264Fとは連結ができなくなるので(連結器の撤去で完全な6両固定編成となるため)、相方を変更する必要があります。ちなみに3264Fと同じ3次車では同形式初の8両固定編成も登場し、3651F・3652F・3653Fとほぼ同時期に製造されました。3264Fは3263F・3265F・3266Fと同じ3次車のためリニューアル更新工事施工となれば帯色の変更や制御装置の更新(SiC素子に変更)、クハ3264の電気連結器撤去、デハ3214・デハ3314・サハ3364・デハ3414の4両に車椅子やベビーカーが利用できるフリースペースの設置改造、車内案内表示器のLCD式への更新などが実施されるものと予想されます。旅客用扉の交換は年度最初のリニューアル車のみで交換されているため、交換は省略されるものと思われますが、車内防犯カメラの設置がどうなるか…。