2023年10月22日、小田急電鉄海老名検車区東側で8000形8256F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)を39番構内留置線に展示した『さようなら“8256編成”記念撮影会』が開催されました。
▲21日の土曜休日E14運用→土曜休日E12運用と運用され大野総合車両所に入庫したため、大野総合車両所から海老名検車区に自走回送されイベントに備えた8000形8256F。イベント終了後に大野総合車両所に戻り、再び8064F(4両固定編成・2009年度リニューアル車)とのペアに戻っている。前回の8254Fのようにまだまだ走り続けそうである。
▲ヘッドマークなしの状態では『各駅停車経堂(OH11)』と一瞬表示されていたが、そのあとは『各駅停車長後(OE08)』に変更された。
▲ヘッドマークありの状態。最初に掲出されたのは『小田急沿線懐かしの写真展号』で種別行先は『急行箱根湯本(OH51)』となった。現在の通勤形電車で6両固定編成が箱根登山鉄道に乗り入れることはできないが、かつては分割併合が多かったために頻繁に乗り入れていたことがあり、風祭(OH49)でドアカットも行われていた。
▲その次に掲出されたのは『鉄道展』で種別行先は『準急小田原(OH47)』となった。現在の準急とは停車駅が異なるが(現在の通勤準急と停車駅が類似)、かつては新宿(OH01)発着もあったが、小田原行きはあまりない。
▲オリジナルヘッドマークを掲出した状態で『快速急行片瀬江ノ島(OE16)』と表示された8000形8256F。運転系統が早朝深夜を除いて分離されるまで存在した定期列車だ。
10月20日の新百合ヶ丘(OH23)~柿生(OH24)間で発生した人身事故の直前は平日E25運用に充当されていた8000形8256Fですが、もしも人身事故がなければ21日は土曜休日E26運用にそのまま流れて海老名検車区入庫となるため、入庫後に編成を解放して撮影会となる計算だったものと思われます。20日の人身事故発生後は平日E13運用(海老名(OH32)4番ホームに留置される運用)に落ち着いたたため、21日は土曜休日E14運用に流れ、このままでは撮影会に影響する可能性があったことから、再出庫を土曜休日E12運用に変更して大野総合車両所に入庫させ、結果的に撮影会当日の早朝に単独で海老名検車区に自走回送されました。なお撮影会終了後に海老名検車区から大野総合車両所に戻っており、8064Fとのペアに戻されて23日の平日E28運用から営業運転に再び入っています。先に廃車除籍処分となった8254Fと同様に単独となって休車となるまで走り続けるものと思われます。個人的には西武鉄道への譲渡はなさそうな気がしますが…。