2021年6月30日

【1062Fよりも先に】小田急電鉄1000形1059F(レーティッシュ4両固定編成)のクハ1059・デハ1009が搬出される

2021年6月23日に廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1059F(レーティッシュカラー・4両固定編成)のクハ1059・デハ1009が6月30日に車体を分割のうえ、大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。レーティッシュカラーの1000形の廃車陸送は初めてのことです。
▲レーティッシュカラーの1000形で初めて廃車除籍処分となった1059Fのクハ1059・デハ1009が大野総合車両所から旅立った。しかもワイドドア車1752Fのデハ1902・クハ1952の陸送直後に入換が行われたほか、車番を隠されて88番構内留置線で休車状態の1062Fよりも先に搬出されたのが何とも皮肉だ。
▲箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーの1000形1059Fは2009年(ただし1058Fのみ2012年)からだったため、この塗装では約12年間の活躍だった。

1000形1059Fはワイドドア車1752Fのデハ1902・クハ1952の陸送後翌日に構内入換され、クハ1059とデハ1009が解体線に移され、デハ1109とクハ1159がその付近の線路に移されていました。1752Fの次は1062Fだろうと思っていた矢先だったので1752Fの次が1059Fとはびっくりしました。レーティッシュカラーの編成で初めての廃車除籍処分ですから、普段の1000形よりも目立って見えますね。車番やロゴマークなどが撤去されましたが、側面部にはレーティッシュに変更される前のロイヤルブルー帯が一部分露出しており、2009年の塗装変更以前の姿を垣間見ることができました。残るデハ1109とクハ1159も同様に搬出されるものとみられます。同じレーティッシュカラーで箱根登山鉄道区間の専任運用となっている1000形1058F・1060F・1061Fの動向が注目されます。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年6月28日現在 合計150両/全体196両(改造中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用

*4両固定編成…11編成(44両、リニューアル28両、レーティッシュ12両)
内訳…1051F1057F1058F1060F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…6編成(36両、ワイドドア18両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F1755F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F
1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…10両
内訳…1062F1753F

*廃車確定済…36両 ※搬出予定車両を含む
内訳
【編成単位で廃車】 合計28両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)

2021年6月29日

【速報・遂に実車登場】相模鉄道20000系21101F(8両固定編成)が登場、かしわ台車両センターへ甲種輸送される

2021年6月28日より、日立製作所笠戸事業所で製造された相模鉄道20000系で初の8両固定編成である(21000系のトップナンバー)21101Fの甲種輸送が実施されています。
▲相模鉄道20000系に初の8両固定編成の実車が登場。この系列の電動車と付随車の比率は10両固定編成では5M5Tであるが、8両固定編成では東京地下鉄17000系8両固定編成と同じ組成となっており4M4Tと思われる。
▲車端部のユニバーサルデザインシート。20000系20101Fでは優先席の一部のみであるが20102F以降は連結面寄り車端部の一般座席にも採用されている。

編成は牽引機次位より、本線内・いずみ野線内を基準に横浜(SO-01)寄りから『21101』・『21201』・『21301』・『21401』・『21501』・『21601』・『21701』・『21801』で構成されており、『21201』・『21401』・『21501』・『21701』にパンタグラフと制御装置が搭載されているため、この4両は電動車と思われます。それ以外の中間車は付随車と思われます。一部の仕様変更があるのかどうか注目されますが、基本的に20102F以降の10両固定編成をベースとしているため、引き続き個別ドアスイッチが設置されているほか、車内LCD式旅客案内表示器が2画面、防犯カメラ付きで各ドア上に設置されているものと思われます。座席は車端部の一部でユニバーサルデザイン仕様(黄色の取っ手がついていて座高が少し高いもの)が採用されているものと思われます。最後尾のクハ21801にはマスコットキャラクターのそうにゃんのぬいぐるみが乗せられていました。

4号車のモハ21401と5号車のモハ21501の間が分割できるようになっているため、相模貨物ターミナルで休憩し、東日本旅客鉄道相模線の終電を待って4両ずつに分けたうえでかしわ台車両センターへ搬入されるものと思われます。今年度の事業計画では21104Fまでの4編成の投入を発表しており、そのうちの1編成目となります。

2021年6月27日

【8両固定編成2本目】東京地下鉄17000系17182Fが近畿車輛製造を出場、甲種輸送される

2021年6月25日、近畿車輛で製造された和光検車区配置の17000系17182F(8両固定編成)が出場し搬入先となる綾瀬検車区まで甲種輸送されました。これにより同系列の8両固定編成は2編成/15編成となります。
▲和光検車区所属の17000系8両固定編成の2本目が登場。次に脱落する7000系8両固定編成はどの編成になりそうだろうか。
▲7000系8両固定編成は昨年夏に運用を離脱していた7115Fが最初に廃車除籍とされ、残りは14編成(112両)だ。そのなかから脱落する編成は果たして…。

17000系は17182Fの登場で同系列全体で8編成目、8両固定編成では2編成目です。この系列では最初の3編成ではドアチャイムがやや低めの音色でしたが、17104F以降からやや高めのドアチャイムの音色に変更されていますので、8両固定編成でもこれらの編成に合わせられているものと思われます。この編成の納車に伴う7000系8両固定編成の動向が注目されます。

2021年6月26日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2021.06.26 さよなら1059F、最後の姿~

2021年6月28日、東急電鉄田園都市線での撮影を終え、小田急電鉄江ノ島線中央林間(OE02)から3000形3274Fの5206レ(土曜休日A36運用)で相模大野(OH28)へ。そこから徒歩である場所へ行ってきました。
線路沿いで大野総合車両所から見える場所に廃車除籍処分となったレーティッシュカラーの1000形1059Fのうちクハ1059とデハ1009が解体線に据え置かれています。翌日以降に作業が進められ搬出されるものと思われます。クハ1059にあった電気連結器は撤去され、ロゴマークや車番がすべてなくなっています。しかも細かい部分でよく見てみると写真中央付近でレーティッシュ塗装の下に旧塗装のロイヤルブルー帯の部分が少し見えており、搬出前の生々しい姿を物語っています。

この1059Fというと2020年8月の全線運用は記憶に新しいところ。私も数少ない機会で何度か撮影しましたが、まさかこれが現役時代最後の撮影になるとは思ってもいませんでした。海老名検車区には日本車両製造豊川製作所で製造された5000形5058Fが納車されていますから、致し方ない部分もあるのかなと思いますが、それにしてもショックが大きすぎる。
さらに歩いていくと、1000形1062Fが黄色のテープで車番を隠された状態で88番構内留置線に引き続き留置されています。こちらも廃車除籍処分になるものと思われますが、休車状態は1059Fよりも長いです。1059Fは1062Fよりも後に大野総合車両所へ臨時回送されましたが、解体搬出は1062Fよりも1059Fの方が先になるという皮肉ぶり。ワイドドア車も1753Fが休車状態であり、こちらも廃車除籍処分の可能性がありますね。

搬出前の1059Fと1062Fとお別れをした後、1000形1066F+3000形3272Fの1259レ(土曜休日E65運用)で地元伊勢原(OH36)へ向かいます。
その前に8000形8256Fの回9231レ(土曜休日A42運用)と5000形5051Fの6621レ(土曜休日E31運用)が並ぶ展開に。検査明けの8000形8256Fは6817レの送り込みです。
5000形5052F。3054レ(土曜休日E25運用)。地元で数を増やしつつある5000形を収めて終了です。5000形はなんだか5052Fに縁があるなぁ。

【半蔵門線のニューフェイス】東京地下鉄18000系18102Fの性能確認試運転をキャッチ!

2021年6月26日、私は朝の用事を終え、東急電鉄田園都市線へ。この日から新調したデジタルカメラを手に向かいます。新調したばかりなので慣れませんが…。ほぼすべてトリミング後の写真でご容赦ください。まずは青葉台(DT-20)にて。
東武鉄道50000・50050系51056F。土曜休日62T運用。
東武鉄道50000・50050系51063F。土曜休日78T運用。
5000系5109F。土曜休日18K運用。
6020系6121F。土曜休日133運用。この日動いていた唯一の6020系です。目黒線の3020系とともに2020系グループに分類されていますね。なおこの編成の3号車に組み込まれていた元初代デハ6321は“Q SEAT”車両への差し替えに伴って2020系2126Fの3号車(デハ2326)に転用されています。
東京地下鉄18000系18102F。試95S運用。連日、田園都市線内で行われている18000系の日中試運転に出会いました。17000系10両固定編成をベースに製造されており、顔つきも17000系とほぼ同じです。編成全体を収めたため、車内はほとんど観察しておりませんが17インチワイドLCD式旅客案内表示器の試験が行われており、青葉台の東隣である藤が丘(DT-19)の表示を確認しました。田園都市線内のLCD動作確認も兼ねていたものと思われます。

続いては2020系2122Fで移動し、西隣の田奈(DT-21)へ。
5000系5116F。土曜休日16K運用。田奈は準急・急行通過駅のため、かなりのスピードで飛ばしていきます。18000系の折り返しを狙うならここぐらいしか思いつきませんでしたが…。
東武鉄道50000・50050系51067F。土曜休日82T運用。この日は前日のスカイツリーライン大袋(TS-23)~せんげん台(TS-24)間での人身事故に伴う運用変更が多数発生し、代走祭り状態となっていました。
東京地下鉄18000系18102F。試95S運用。こちらも意外と短い時間で折り返してきました。この試運転列車、鷺沼(DT-14)に併設されている鷺沼検車区から西側あたりで試運転を行うだろうとは予測していましたが、中央林間(DT-27)には入らず長津田(DT-22)で折り返していたため、鷺沼~江田(DT-17)~長津田間を中心に実施するようです。しかしすぐ鷺沼に戻らず江田で折り返し、どちらかというと江田~長津田間の往復がメインとなっています。だからこそ江田~鷺沼間の各駅にいたファンたちは拍子抜けした感が否めなかったでしょうね。

藤が丘上りと折り返しの長津田・江田以外の各駅では少しの時間だけ停車していたため、観察したい部分を手短に観察しました。
まずはモハ18202・モハ18402・モハ18702・モハ18902の4両に搭載されているSiC素子VVVFインバータ制御装置。三菱電機製造のPMSMモーター仕様でしょうね。
側面部のフルカラーLED式の種別行先案内表示器。17000系と同様ン駅ナンバリングも表示できる仕様で号車表示と交互に表示されます。直通路線が2つあるため、『○○線直通××線内急行』などと表示されるのでしょうか。
出発を後追いで撮ったところで撤収しました。このあといいタイミングで乗車する5000系5113Fが来てくれたので助かりました。

【最後の歌う電車】京浜急行電鉄新1000形1033編成の『さよならドレミファインバータ♪』イベントを実施へ

2021年6月25日、京浜急行電鉄が今年夏をもって唯一ドイツ・シーメンス製のGTO素子VVVFインバータ制御で残っている『歌う電車』の新1000形1033編成が歌わなくなる(制御装置更新工事で入場し別メーカーのものに交換する)ため、『さよならドレミファインバータ♪』イベントを実施することが発表されました。
▲(イメージ)ドイツ・シーメンス製のGTO素子で最後まで残っているのは新1000形アルミ車の1033編成(下り方から1033~1040の車両)である。実際にドレミファインバータが聞けるのはデハ1033・デハ1036・デハ1037・デハ1040だけである。

これは今年夏で1033編成がファインテック久里浜事業所に入場し、シーメンス製の制御装置を国産の制御装置に更新するための工事を行うためで、2100形では2133編成(ブルスカ)の車体更新工事と制御装置更新工事をもって『歌う電車』としては消滅し、残るはアルミ車体の新1000形のみとなっていました。制御装置更新工事自体はシーメンス製のIGBT素子VVVFインバータ制御となっている編成にも施工され、国産のものに変更されています。アルミ車体のみですが、4両固定編成はシーメンス製から東芝製と東洋電機製造のものに、8両固定編成は三菱電機製と東洋電機製にそれぞれ変更されています。制御装置更新工事の進捗が進み最後まで残っているシーメンス製のGTO素子は1033編成だけであり、4両固定編成はそれよりも先に消滅しています。7月13日に品川(KK-01)の3番ホームからファインテック久里浜事業所まで特別貸切列車として運転し、このイベントの終了をもってそのまま久里浜事業所に入場、制御装置更新工事などを施工するものと思われます。

余談ですが、一昨年の踏切事故に巻き込まれた新1000形1137編成(10次車・1137~1144)は残念ながら昨年3月で廃車除籍処分とされていたことが分かりました。衝突したデハ1137の損傷が激しかったことなどが要因と思われます。

2021年6月25日

【車両のやりくり大丈夫?】小田急電鉄1000形1059F(レーティッシュ・4両固定編成)の廃車で気になる今後

2021年6月23日、小田急電鉄大野総合車両所構内に長らく留置されていた1000形1059F(レーティッシュカラー)の空調装置や車番が撤去され、同編成の廃車除籍処分が確実になりました。1000形の廃車がレーティッシュカラーにまで及んでいるため、その代替で入った1051Fと残る1058F・1060F・1061Fの今後が気になるところではあります。
▲(イメージ)箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーをまとう1000形で初めて廃車除籍処分となった1059F。昨年8月の箱根登山鉄道全線運転再開記念での営業運転から約10ヶ月で廃車という運命を辿ることに。
▲(イメージ)1000形1059Fの運用離脱以降、リニューアルされていない4両固定編成で唯一の通常塗装の1051Fが箱根登山鉄道の運用に入っている。1051Fでは箱根登山鉄道との兼用車両としているが、レーティッシュカラーの1059Fが1051Fに代替された形となっている。

同編成の最終運用は6月14日の平日114運用で、通常の入庫先の海老名検車区ではなく大野総合車両所に回送され、このまま留置が続いていました。廃車除籍となった1000形のワイドドア車とは異なり、休車の看板が掲出されていなかったため、箱根登山鉄道専任の予備編成を兼ねているものと思われていました。しかし空調装置や車番の撤去作業が進められたことで廃車除籍処分が確定し、その代替としてクヤ31形の電源供給車も務める1051Fが箱根登山鉄道運用の穴埋めとして充当されており、レーティッシュカラーの1058F・1060F・1061Fと通常塗装の1051Fで4運用を回していることになります。ただし111運用が深夜のみ、114運用がその直前に運用を終えて入庫するタイミングがあるため、海老名検車区再出庫で111運用とを兼ねることができ、最低3編成でも運用を回せるようになっています。当面はこの状態が続くものと思われますが、今後の車両のやりくりをどうするのかが課題になりそうです。

というのも箱根登山鉄道の専任運用には現在でも1000形でリニューアルされていない編成に限定されており、1051Fとレーティッシュカラー編成のみとなっていますし、4両固定編成でリニューアルされた編成でも相変わらず『登山線入線禁止』のラベルが運転台に貼付されているため、箱根登山鉄道の小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間の車両代替をどうするのかがポイントになってきそうです。一時期、新松田(OH41)で分割併合を頻繁にやっていたことや急行列車(主に6両固定編成)が箱根湯本まで直通していた時代とは変わって、ロマンスカー以外の分割併合がなくなり、1000形の代替として2代目5000形の追加増備があるため、自社の小田原線側はそれで補うことができますが、箱根登山鉄道の小田原~箱根湯本間は1000形の非リニューアル編成以外での代替をどうしていくのかがポイントになりそうです。

あくまでも個人的な予想ではありますが、1000形ワイドドア車の運用は3000形・8000形の6両固定編成で穴埋めをして、2代目5000形の導入で10両固定編成をさらに増やし、3000形6両固定編成の3次車以降の編成と組んでいる1000形4両固定編成のリニューアル車の一部を箱根登山鉄道専任に回す、という手段が有効的なのではないかと思います。1000形のリニューアルも1092F(10両固定編成)で最後となる可能性もあり得ることから、箱根登山鉄道専任の新型車両を導入するという可能性も捨てきれません。予想が膨らみすぎると混乱するのでここで止めておきますが、1000形の4両固定編成で非リニューアル車両が箱根登山鉄道に集結しているため、記録をとっておくことをお勧めします。

【日車製2本目です】小田急電鉄5000形5058F(10両固定編成)が日本車両製造豊川製作所を出場、甲種輸送される

2021年6月22日から23日にかけて、日本車両製造豊川製作所にて製造された小田急電鉄5000形5058F(クハ5058+デハ5008+デハ5108+サハ5158+サハ5258+デハ5208+デハ5308+サハ5358+デハ5408+クハ5458)の甲種輸送が海老名検車区まで実施されました。
▲2代目5000形で2本目の日本車両製造豊川製作所製造の5058Fが登場した。
▲1000形のレーティッシュカラーで初めて廃車除籍となった1059F。1000形6両固定編成はワイドドア車を代替するが、4両固定編成はレーティッシュにまで及んでいる。

日本車両製造豊川製作所の5000形は5057Fに続いて2編成目で、同形式では8編成目(80両)となります。2021年度の事業計画では5000形は10両4編成(40両)の増備を発表しており、出場した5058Fは2021年度分ですので、今年度分2編成目です。この次となる5059Fも日本車両製造豊川製作所で製造されたのかな?いずれにしても1000形の代替は続きそうですが、4両固定編成はレーティッシュカラーで全線運用にも使用されたことのある1059Fの廃車除籍が確実となっているため、レーティッシュカラーの編成の動きにも気をつけた方がいいです。

【これまでに登場した5000形】※2021年6月24日現在
<川崎重工業兵庫工場>
5051F・5052F・5055F・5056F
<総合車両製作所横浜事業所>
5053F・5054F
<日本車両製造豊川製作所>
5057F・5058F

2021年6月24日

【群馬への旅立ち】小田急電鉄1000形1752F(ワイドドア6両固定編成)のデハ1902・クハ1952が陸送される

2021年6月24日、廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1752F(ワイドドア車・6両固定編成)のうち、下り方のデハ1902とクハ1952がそれぞれ車体を分割され、大野総合車両所から北館林荷扱所へ搬出されました。
▲1000形1752Fの最後まで残った下り方2両、デハ1902とクハ1952(写真手前)が大野総合車両所から搬出された。この編成も昨年廃車の1751Fとともにクヤ31形との連結に対応していたため、8000形8065Fがその後継としてクヤ31形との連結に対応した。

この編成は昨年12月に廃車除籍処分とされた1751Fとともに下り方クハ1950側にも連結器を備えており、スカート部分に穴があるためクヤ31形との連結にも対応していました。昨年8月にレーティッシュカラーの1059F(4両固定編成・廃車除籍が確定済)が箱根登山鉄道全線運転再開を祝福して1254F(6両固定編成)とともに10両編成運用に充当されたときに、その穴埋めとして1051Fが箱根登山鉄道の運用に入ったため、クヤ31形との定期検測運転では1752Fが電源供給車として使用されていました。また6両固定編成では最後まで下り方先頭車に連結器を持っていたほか、ワイドドア車では1751Fとともにドアチャイムが一切無い編成でした。1752Fの廃車をもってクヤ31形連結対応の1000形ワイドドア車は完全に消滅し、クヤ31形の電源供給車は同形式では4両固定編成の1051Fとなりますが、廃車されたワイドドア車から流用された可能性は捨てきれないものの、新たに8000形8065F(2011年度リニューアル車)が電源供給車の対象に追加され、クハ8165のスカートにその連結栓を設置する改造工事が実施されました。

また日本車両製造豊川製作所で製造された5000形5058Fが登場したほか、1000形ではなんとレーティッシュカラーの1000形1059Fと通常塗装の1062Fの廃車除籍が確定しています。ワイドドア車は1753Fが休車状態であり、こちらも近く廃車除籍処分となる可能性が考えられます。ただ予想が読めないのは1251F・1253F・1254F(いずれも6両固定編成)の3本のみとなっていますから、5000形の増備に伴う1000形の動きはまだまだ目が離せなくなりそうです。

【215系初の長野送り】東日本旅客鉄道215系横コツNL-1編成が長野総合車両センターへ配給輸送される

2021年6月23日、東日本旅客鉄道国府津車両センターの215系横コツNL-1編成(クモハ215-1以下10両)が長岡車両センター所属のEF64形1031号機に牽引され国府津車両センターから長野総合車両センターへ配給輸送されました。全車両廃車解体になるものと思われます。
▲215系のトップナンバーは盛岡車両センター青森派出所ではなく長野総合車両センターへ配給輸送された。横コツNL-3編成・横コツNL-4編成のときには185系、209系、E217系の廃車もあったために車両留置スペースに余裕がなく盛岡車両センター青森派出所での解体となったが、長野総合車両センターでの車両留置に余裕ができたものと思われる。
▲215系の登場は1992年。約28年間の活躍に幕を下ろし、深夜にも関わらずファンに見守られ旅立った。残る215系は横コツNL-2編成で、私が同系列で最後に乗車した編成だ。
▲同系列は中央本線を自走できるため、自走回送も不可能ではないが、EF64形1031号機の牽引となった。オール2階建て車両で着席定員1,010人を誇った希少車両がいよいよ形式消滅になる。

前回までの215系横コツNL-3編成・横コツNL-4編成では盛岡車両センター青森派出所へ輸送されていましたが、長野総合車両センターへの配給輸送は215系では初めてです。これには185系、209系、E217系の廃車が関係しており、これらの留置スペースが埋まっていたために先の2編成では青森派出所での解体作業になったものとみられます。しかしながら解体作業が順調に進み、車両留置スペースが空いてきたことから、185系0番台宮オオA6編成と215系横コツNL-1編成の廃車解体作業に向けた準備として長野総合車両センターへ向かったものと思われます。最後の横コツNL-2編成も長野総合車両センターでの解体作業となるのでしょうか。

2021年6月23日

【あのレーティッシュも】小田急電鉄1000形1059F(レーティッシュ・4両固定編成)、まさかの廃車除籍処分へ

2021年6月23日、小田急電鉄大野総合車両所に長らく留置されていた1000形1059F(レーティッシュカラー・4両固定編成)の空調装置や車番などの撤去作業が実施されています。この動きから1059Fは残念ながら廃車除籍処分になるものと思われます。
▲昨年8月に台風19号で被災した箱根登山鉄道の全線運転再開を記念して1000形1059Fが1254Fを相方に小田原線・江ノ島線・多摩線でも運用された。まさかその当該編成が廃車除籍処分になるとは思ってもいなかった。
▲レーティッシュカラーの1000形は2009年のダイヤ改正を前に登場したが、いずれの4編成ともリニューアルされていないため、気になってはいたがまさかの展開に言葉を失った。
▲箱根登山鉄道運用に入っていた時の1000形1059F。レーティッシュカラーの1編成を廃車にしたことに何らかの意味があるのだろうか。この穴埋めには通常塗装でクヤ31形との連結に対応している1051Fが充当されている。

1000形はリニューアル対象外となった4両固定編成とワイドドア車6両固定編成の廃車除籍処分が進められていますが、箱根登山鉄道小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間を中心としたレーティッシュカラーの編成の廃車除籍処分は初めてのこととなります。1059Fは2009年のダイヤ改正を前に外観塗装をレーティッシュカラーに変更し(このときは1059F・1060F・1061Fがレーティッシュカラーになった。2012年に追加で1058Fがレーティッシュカラーとなっている)、製造当初から2009年までは小田原線・江ノ島線・多摩線で活躍し、レーティッシュカラーとなってからは箱根登山鉄道中心で約12年間活躍しました。しかもこの1059Fは2020年8月に台風19号で被災した箱根登山鉄道の全線運転再開を記念して1254Fを相方に小田原線・江ノ島線・多摩線全線で運用され(その期間中の箱根登山鉄道運用は1051Fが代走した)、鉄道ファンのみならず一般客からも注目を集めていました。そのときから約1年も経たないうちに廃車除籍になるとは思ってもいませんでした。なおこの穴埋めとして1051Fが充てられており、1051Fとレーティッシュカラーの3編成(1058F・1060F・1061F)の動向が注目されることになりそうです。なお箱根登山鉄道がメインの4両固定編成の運用は4運用(111~114運用)ありますが、平日・土曜休日ともに111運用が深夜のみの運用であるため、平日・土曜休日ともに夜までの114運用のあと深夜の111運用へ回すことができます。このため通常は4編成、最低3編成でも4運用(1編成だけ2運用)のやりくりができます。

1000形レーティッシュカラーで初の廃車除籍処分となる1059Fですが、このことにより箱根登山鉄道区間の小田原~箱根湯本間のレーティッシュカラー編成を今後どうするのかが課題となってきそうです。当面のあいだは1051Fは箱根登山鉄道の運用と不定期の定期検測運転の電源供給車などを兼ねるものと思われます。別に言い換えればレーティッシュカラーの1059Fをクヤ31形連結対応の1051Fで代替したとも言えそうですが…。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年6月23日現在 合計150両/全体196両(改造中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用

*4両固定編成…11編成(44両、リニューアル28両、レーティッシュ12両)
内訳…1051F1057F1058F1060F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…6編成(36両、ワイドドア18両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F1755F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F
1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…10両
内訳…1062F1753F

*廃車確定済…36両 ※搬出予定車両を含む
内訳
【編成単位で廃車】 合計28両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)

2021年6月22日

【電源供給車の変更?】小田急電鉄8000形8065F(4両固定編成)のクハ8165のスカートの一部分に穴が開けられる

2021年6月22日、小田急電鉄8000形8065F(クハ8065+デハ8015+デハ8115+クハ8165)が大野総合車両所を出場し、小田原線内で試運転を実施しました。同編成はすでに大野総合車両所構内に単独留置されていた相方の8265Fと連結されています。この編成のクハ8165のスカート部分に小変化が見られます。
▲下り方先頭車のクハ8165のスカートの一部に穴が開けられた8000形8065F。新たにクヤ31形と連結する新たな電源供給車として選定されたか。2代目5000形に置き換えられて廃車となった1000形1751F・1752F(いずれも元クヤ連結対応編成)から移設されたのだろうか。
▲写真手前のクヤ31形は下り方のみの制御車であるため、電源供給車が必要だ。1000形4両固定編成の廃車除籍が進んでいるほか、1051Fの代役が可能な4両固定編成で下り方に連結器を持つ8000形(8065F)が選ばれたものと思われる。しかしなぜ1000形リニューアル車にはならなかったのだろうか。

今回試運転を行った8065Fはクハ8165のスカート部分に小変化が見受けられました。同編成が大野総合車両所でクハ8165だけ切り離されて何らかの改造工事が実施されていたためか、同車両のスカートの右下部分(海側)に穴が開いています。これはいったい何を意味するのでしょうか。これには増備が進む2代目5000形に置き換えられた1000形4両固定編成やワイドドア車6両固定編成(1751F・1752F)の廃車と関係しています。

廃車除籍処分となった1000形ワイドドア車は現時点で1751F・1752Fの2編成のみですが、いずれもクハ1951・クハ1952のスカートに穴が開いていて連結器を持つため、クヤ31形の連結に対応していました。通常で電源供給車に使用する1051F(4両固定編成)が別事情により電源供給車として使用できないときにその代役として使用されていましたね。1000形ワイドドア車のクヤ31形対応編成の代替として8000形8265F(6両固定編成)とコンビを組む8065Fが大野総合車両所でジャンパ線受設置の改造工事を受け、新たにクヤ31形との連結(すなわち新たなる電源供給車として使用)に対応する工事が実施されました。スカートに穴が開いているのはこのためで2004年のクヤ31形の運用開始以降、1000形以外でクヤ31形との連結に対応する車両は8000形8065Fが初めてのこととなります。これまでクヤ31形の電源供給車として1000形は1051F・1751F・1752Fの3編成が用意されましたが、1051F以外が廃車となったことで1000形1051Fを含めて3編成分の電源供給車を準備するとなると、あと1編成分の改造が必要になりそうです。

8000形8065Fにクヤ31形との連結に対応する改造工事が実施されましたが、廃車除籍処分となった1000形ワイドドア車から流用されている可能性がありますね。通常の定期検測運転の際には1000形1051Fを使用しますが、もしも1051Fが箱根登山鉄道運用を代走したり、1000形6両固定編成ノーマルドアの編成と連結して運用中であったり、何らかの理由で使用できない場合に、代わりの電源供給車として登板する可能性がありそうです。いつになるのかは予想できませんがクヤ31形と8000形8065Fが併結して試運転を実施する可能性はありますね。クヤ31形と8000形8065Fの定期検測運転、今のところ想像だけですが、多少なりとも違和感を感じそう…。

2021年6月21日

【2階建て新幹線ラスト!】東日本旅客鉄道E4系(幹ニシ)が10月に営業運転を終了へ

2021年6月18日、東日本旅客鉄道が10月1日をもって上越新幹線で活躍する2階建て新幹線のE4系(幹ニシ)が定期営業運転を終了し、10月9日・10日・16日・17日に旅行向けの商品専用列車である『サンキューMaxとき・やまびこ』と『サンキューMaxとき』を運転することが発表されました。
▲いよいよ消滅する2階建て新幹線の最後となったE4系(幹ニシ・写真はP18編成)。就役当初は白色に青色に黄色であったが、新潟デスティネーションキャンペーンに合わせて塗装変更され、黄色が桃色となり、『朱鷺色』となった。
▲就役当初からのE4系の塗装(写真は幹ニシP15編成)。2014年4月からピンクの朱鷺色となっている。2021年3月以降、8両7編成(56両)が残っており、2021年3月のダイヤ改正で越後湯沢~新潟間での16両編成の定期列車は消滅したが、越後湯沢以南では16両編成の列車が残っている。

この系列は基本的に『Max』を付する列車に充当されており、分かりやすくなっています。なお定期列車は決まっており、ラストラン当日まで以下のダイヤで運転される予定となっています。現行ダイヤで『Maxとき』は上下5往復、『Maxたにがわ』は上り7本、下り5本となっており、『Maxとき・Maxたにがわ316号』と『Maxとき・Maxたにがわ348号』は高崎で併結のうえ高崎~東京間と『Maxとき・Maxたにがわ321号』は東京~越後湯沢間で16両編成(越後湯沢で切り離し同駅以北は『Maxとき』のみ)で運転されます。2階建て新幹線の16両編成は圧巻ですので見ものです。

【E4系充当の営業列車】
《Maxとき・上り》
新0719→東0940   306C列車   8両
新1018→東1228 1316C列車   8両 (※1)
新1420→東1628   326C列車   8両
新1537→東1740   330C列車   8両
新2021→東2228 1348C列車   8両 (※1)
《Maxとき・下り》
新0940←東0704   303C列車   8両
新1133←東0928   313C列車   8両
新1428←東1240 2321C列車   8両 (※2)
新1847←東1640 1333C列車   8両
新1943←東1740   337C列車   8両

《Maxたにがわ・上り》
高0653→東0752   474C列車 16両
湯0749→東0916 2404C列車   8両
高1136→東1228 2316C列車   8両 (※1)
湯1130→東1300 2310C列車   8両
湯1601→東1728 2312C列車   8両
高2139→東2228 2348C列車   8両 (※1)
湯2141→東2308 2416C列車   8両 (※3)
《Maxたにがわ・下り》
湯0934←東0804 2403C列車 16両
湯1359←東1240 2321C列車   8両 (※2)
湯1923←東1752 2407C列車   8両
湯1945←東1816 2409C列車   8両
湯1959←東1832 2411C列車   8両

(※1)…高崎で併結し同駅から16両編成で運転(Maxときは高崎から列車番号に+1000)
(※2)…越後湯沢まで16両編成で運転(同駅で切り離し、越後湯沢から列車番号に-1000)
(※3)…E4系充当の最終列車

2021年6月20日

【防犯カメラも設置】小田急電鉄4000形4051F、常磐緩行線対応のワンマン運転対応改造工事を受ける

2021年6月18日、小田急電鉄4000形4051Fが入場先の大野総合車両所を出場し小田原線相模大野(OH28)~小田原(OH47)間で試運転を実施しました。この編成は4月上旬から入場していたため、じつに約2か月半ぶりの走行となっています。
▲4月上旬の大野総合車両所への入場で東日本旅客鉄道常磐緩行線に対応するワンマン運転対応の改造工事を受けた4000形4051F。車内には防犯カメラが設置されたほか、運転台の上部には乗降安全確認のモニターが設置されている。
▲4000形で進められている車内照明のLED化は4051Fでは実施されておらず蛍光灯のままであるが、いずれはLED照明となるはず。

この編成は今回の入場で改造工事が実施されたようで、同形式の乗り入れ先である東日本旅客鉄道常磐緩行線でのワンマン運転に対応しました。このためグラスコックピット上部には乗降安全確認モニターが設置され、乗務員室内の車番(4051・4551)の位置が貫通扉寄りの上部に変更されているほか、車内LCD式旅客案内表示器付近には車内防犯カメラが千鳥配置で新たに設置されました。さらに乗務員の鞄を置いていたスペースに別のモニター画面が設置されていることから、乗務員室と客室を仕切る大きな窓の下半分が黒いシートで覆われています。なお4051Fでは4000形の他編成で順次進められている車内灯のLED化(川崎重工業製造)は実施されておらず、従来の蛍光灯のままとなっています。これらの改造工事は他編成にも普及するものと思われ、4051F以外の15編成にも施工されることでしょうね。

2021年6月19日

【オールワイドドアのサハ消滅】小田急電鉄1000形1752F(ワイドドア車6両固定編成)のデハ1802・サハ1852が陸送される

2021年6月18日、小田急電鉄大野総合車両所で空調装置やパンタグラフが撤去され廃車除籍処分となった1000形1752F(ワイドドア車6両固定編成)のうち、編成中央2両のデハ1802・サハ1852が車体を分割され大野総合車両所から北館林荷扱所まで陸送されました。
▲廃車除籍処分となった1000形1752Fの編成中央の2両が大野総合車両所から旅立つ。このうちサハ1852はサハ1851とともに数少ないオールワイドドアの付随車であった。これらの車両が旅立ったことで1000形でオールワイドドアの付随車(サハ1850形)は消滅した。

今回陸送された車両のうち、3号車のサハ1852は昨年廃車となった1751Fのサハ1851とともに数少ないオールワイドドアの付随車であり(残りのワイドドア車付随車は元先頭車から改造されている中間車のため、1ヶ所だけワイドドアではない)、オールワイドドアのサハ1800形が消滅しました。このあともデハ1902・クハ1952の搬出を残しており、この2両の陸送後に1062Fも廃車に向けた動きが出てきそうです。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年6月19日現在 合計164両/全体196両(改造中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、
灰色…廃車予想

*4両固定編成…12編成(48両、リニューアル28両、レーティッシュ16両)
内訳…
1051F1057F1058F1059F1060F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…8編成(48両、ワイドドア24両)
内訳…1251F1253F1254F
1753F1754F1755F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F
1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…32両 ※搬出予定車両を含む
内訳
【編成単位で廃車】 合計24両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751+デハ1701+デハ1801+サハ1851+デハ1901+クハ1951)
1752F(クハ1752+デハ1702+デハ1802+サハ1852+デハ1901+クハ1952)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)

【梅雨の旅立ち】東日本旅客鉄道185系0番台宮オオA6編成が長野総合車両センターへ廃車回送される

2021年6月18日から19日にかけて、東日本旅客鉄道185系0番台宮オオA6編成(クハ185-11以下10両)が所属先から武蔵野線経由で長野総合車両センターへ自走回送されました。全車両が廃車解体処分になるものと思われます。
▲185系0番台宮オオA6編成がついに自走で帰らぬ旅へ。これまで209系2000・2100番台やE217系など解体処分の車両が多いため、185系の廃車除籍は宮オオOM09編成以来のことである。宮オオA3編成・宮オオOM09編成では配給輸送だったが、宮オオA6編成では自走回送とされた。

185系電車の廃車除籍は3月末から4月に配給輸送された7両固定編成の200番台宮オオOM09編成以来で約2ヶ月ぶりのこととなります。これは新型車両E131系0番台・80番台(千マリ)やE235系1000番台(横クラ)の新製投入の関係で209系2000・2100番台の一部とE217系の廃車解体が進められており、廃車車両の留置スペースなどの関係があったものと思われます。0番台宮オオA3編成と200番台宮オオOM09編成では配給輸送列車で実施されましたが、0番台宮オオA6編成では珍しく自走回送となりました。これで残る185系は10両4編成(A1・A5・A7・A8)、7両2編成(OM04・OM08)、6両2編成(B5・B6 ※OM03を除く)、5両6編成(C1~C6)、4両2編成(B7・C7)の合計104両/227両の在籍となりました。

【185系0番台・200番台在籍状況】 ※2021年6月19日現在
全体=104両
《0番台》 在籍数=74両
[10両編成]A1・A5・A7・A8
[5両編成]C1・C2・C3・C4・C5・C6
[4両編成]C7
《200番台》 在籍数=30両
[7両編成]OM04・OM08
[6両編成]B5・B6
[4両編成]B7
★廃車済みの車両★
全体=123両
※単体で廃車のサハ185-7(C7)・サロ185形200番台(OM03・B2~B7)は車両数に含む
《0番台》 車両数=41両
[10両編成]A2・A3・A4・A6
《200番台》 車両数=76両
[8両編成]B2
[7両編成]OM01・OM02・OM05・OM06・OM07・OM09・B1
[6両編成]OM03・B3・B4
※宮オオB2編成はサロ185-204を抜き、宮オオB7編成の電動車1ユニット2両(ハイフン以下231)を連結して8両編成を組成し臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオOM07編成は宮オオOM06編成からサロ185-211と電動車1ユニット2両(ハイフン以下221)を連結しA編成と同じ10両編成を組成、上野東京ライン関連の試運転に使用後廃車。

2021年6月17日

【205系500番台も置き換え】東日本旅客鉄道相模線・宇都宮線・日光線に新型車両『E131系』を投入へ

2021年6月17日、東日本旅客鉄道相模線で使用されている205系500番台(横コツ)の置き換えとして新型車両『E131系』を新製投入し、同年秋から営業運転開始予定と発表しました。これにより既存の205系500番台は順次廃車されるものと思われます。
▲(イメージ)相模線の主力車両205系500番台。以前は豊田車両センターに所属していたが現在は国府津車両センターに4両13編成(52両)が所属している。
▲(イメージ)相模線の新型車両となるE131系(写真は0番台)。幕張車両センターに配置されている同系列0番台・80番台がベースになるものと思われる。E131系初の4両固定編成である。区分番台は100番台となるのだろうか。
▲(イメージ)車両側面部の安全確認カメラ。E131系0番台では新製出場時に一部が準備工事であったが、今度の新区分番台では設置されるはずである。単線の相模線でもワンマン運転に向けた準備が進むのだろうか。
▲(イメージ)E131系0番台・80番台の車内LCD式旅客案内表示器。この区分番台は17インチワイドの1画面が千鳥配置となっているため、相模線向けでも同様になるものと思われる。

相模線の205系500番台は1991年3月の全線電化開業とともに現在にわたって使用されている車両で、今年3月になんと就役30周年を迎えました。E233系5000番台(千ケヨ)の登場まで京葉車両センターに配置されていた205系0番台、現在の600番台(宮ヤマ)の一部編成(ただし川越車両センターから転用された宮ヤマY11編成と宮ヤマY12編成を除く)とほぼ同期であり、相模線全線での運用が基本ですが朝夕の一部時間帯は横浜線橋本(JH-28)~八王子(JH-32)間にも乗り入れています。205系500番台の検査は国府津車両センターから自走回送のうえ大宮総合車両センターで実施されています。電化開業時から30年にわたって使用されていた前面部に特徴のある205系500番台もついに置き換えとなってしまうようです。

国府津車両センターに新たに配属されるE131系は同系列で初めての4両固定編成で、外観上の塗装は前面部・側面部ともに広大な湘南の海と波の水しぶきをイメージした濃淡の青色2色を用いており、前面部は波の水しぶきをイメージした水玉模様が配置されます。なお前面部の外周は0番台・80番台では白色でしたが、相模線向けの区分番台では青色となるようです。基本的に内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、鹿島線で運用されている2両固定編成の0番台・80番台をベースに総合車両製作所新津事業所(ただし国府津車両センターに近いのは新津事業所ではなく横浜事業所であるため、そこの可能性もあり得る)で製造されるものと思われます。内装は0番台・80番台とは異なり、トイレなしのオールロングシートになるものと思われます。電動車と付随車の割合(MT比)は4M4Tですが編成はクモハE131形+サハE131形+モハE131形+クハE130形(※予想です)の組成になるものと思われます。線路モニタリング装置も搭載されるため、クハまたはサハへの搭載が考えられそうです。なおE131系初の4両固定編成のため電気連結器は装備されないほか、制御装置にSiC素子を採用、各車両へのフリースペース設置、半自動ドアスイッチ、車外スピーカー、自動放送装置など0番台と同じ仕様が踏襲されるものと思われます。

導入数は4両12編成(48両)ということで、現行の205系500番台よりも1編成分(4両)少ないですね。運用数の削減やワンマン運転に向けた準備と関係していそうです。実車両の登場が楽しみですが、置き換えられる205系500番台の今後が気になりますね。一応全13編成の記録はとってありますが、いずれにしても205系500番台の記録は進めておきたいところです。E131系に置き換えられるため廃車除籍が予想されますが、205系500番台は半自動ドアスイッチが設置されていることを考えると、譲渡ということも考えられますね。

なお新型車両のE131系は小山車両センター(宮ヤマ)所属の205系600番台で運用されている宇都宮線(小山~黒磯間)・日光線(宇都宮~日光間)向けに導入することも発表されました。こちらは205系600番台の4両固定編成とは異なり、1編成あたり3両固定編成(クモハE131形+モハE131形+クハE130形)とし、0番台・80番台と同じく車椅子対応洋式トイレを設置し、相模線向けとは異なり電気連結器を装備して2編成併結で6両編成で運用することが考慮されます。205系600番台より3編成多い15編成(45両)を投入して205系を置き換えていくものと思われます。しかしながら導入両数は45両と3両固定編成となるE131系の1編成分少ないですが、205系と比べて1編成あたり1両減ることと、ワンマン運転を行うことを考慮してE131系の導入数を増やしたものと思われます。こちらは2022年ダイヤ改正前後の営業運転開始を予定しています。