2021年6月10日、小田急電鉄1000形1051F(4両固定編成)と1251F(6両固定編成)が組まれて1000形4両+6両の10両編成となり、10日は平日E64運用、本日11日は平日E65運用にそれぞれ充当されました。この日の運用終了後は大野総合車両所入庫のため、近く組成が解放される可能性もあります。
▲見る機会がほとんどなくなってしまった1000形の4両固定編成と6両固定編成を繋げた10両編成(通称“ブツ10”)。リニューアル車同士で組む8両編成の“ブツ8”よりもレアとなっている。
1000形1051Fはリニューアル対象外のワイドドア6両固定編成や一部4両固定編成の廃車が進められていることもあり、これまでほとんど定期営業運転に入ることはなく、クヤ31形との定期検測運転の電源供給車(伴車)に使用される程度であったほか(ただし箱根登山鉄道運用の代走はある。しかし6両固定編成は基本的に単独運用が専らで多摩線や江ノ島線での運用が中心になっている)、一部車両の車輪検査を行っているため、この先も走る可能性は残されています。1000形4両固定編成でリニューアルされていないのは1051Fが唯一なので(1062Fは休車中だが車番が隠されているため廃車の可能性がある)、レーティッシュカラーを除く一般塗装でリニューアルされていない4両固定編成がほぼ消滅する可能性が出ています。
しかしながらクヤ31形との連結に対応していたワイドドア車の1752Fの廃車除籍処分が決まったことで(現在は陸送に向けた準備中)、クヤ31形と組むことができるのは1051Fだけであるほか、箱根登山鉄道運用の代走ができるのも事実上1051Fだけとなっています(1000形の4両固定編成のリニューアル車は現在でも箱根登山鉄道に入線していない)。あくまでも個人的な予想ですが、今後1051Fは事業用車との兼任の形で、クヤ31形との定期検測運転の電源供給車に使用し、レーティッシュカラーの編成が1本入場などで車両不足があると代走運用に充てるほか、車両のやりくり次第では再び6両固定編成と組んで10両編成で運用できるように考慮されるものと思われます。ただこの日の大野総合車両所入庫を考慮すると、1051Fと1251Fとの走行シーンを明日も見られる可能性は低くなりそうな予感がします…。