2021年5月29日に相模鉄道10000系10702F(10両固定編成)が制御装置を更新のうえ前照灯と種別行先案内表示器を交換して2代目塗装のまま営業運転に復帰しましたが、これが3代目塗装“YOKOHAMA NAVYBLUE”への変更に影響が出ていそうです。
▲制御装置・前照灯・種別行先案内表示器を更新し、一見すると11000系と見間違えそうなほどの姿で衝撃の運用復帰を果たした10000系10702F。3代目塗装の対象外となったのには新型コロナウィルスの影響による予算削減も影響していそうか。
▲3代目塗装の10000系10701F(10両固定編成)。この編成ではすべての座席モケットや車番ステッカーや吊革が交換されている。しかし10702Fでは外観塗装のほかに一部内装の更新が見送られており(そうにゃんの吊革も存置)、改造は最小限にとどまっている。
前回の10701Fでは制御装置の更新工事のあと、かしわ台車両センターで前照灯の交換と位置変更、種別行先案内表示器のフルカラーLED式への換装、外観塗装の変更(2代目の塗装から3代目YOKOHAMA NABYBLUEへ)、内装の吊革・座席モケットや車番ステッカーなどの変更が実施されましたが、10702Fでは制御装置の更新工事、前照灯の交換と位置変更、種別行先案内表示器のフルカラーLED式への換装がメインで、細かいところでは両運転台のTIMSモニターのサイズが少し大きくなり、TASCの使用を開始したほか、クハ10502の前面部の車番の位置が修正されました。車内はほとんど手が付けられていないため、車番ステッカーやそうにゃんドアステッカー、そうにゃんの吊革は従来のまま残されているほか、座席モケットも交換されていません。今年度の事業計画では“YOKOHAMA NAVYBLUE”への変更についての言及はありませんでした。昨年全世界で拡大した新型コロナウィルスの影響があるものと思われます。しかしながらそのなかでも昨年は新7000系の引退、8000系の制御装置未更新車と9000系のトップナンバー(9701F)の廃車、10000系10701Fの3代目塗装への変更などがありましたが、今年度は20000系の8両固定編成(21000系)のみの製造が中心で、塗装変更については触れられていなかったことに違和感を感じました。
本当に間近で11000系に近い姿で運用復帰した10702Fを実際に見たとき、今まで以上の衝撃と違和感を覚えました。唯一制御装置が更新されていない10両固定編成である10708Fと8両固定編成の全編成が今後どんな姿になるのか注目されることになりそうです。10702Fみたいになるのかな?この10702Fの衝撃的な運用復帰が3代目塗装への変更に影響が出る可能性は否定できませんね。