2021年6月24日

【群馬への旅立ち】小田急電鉄1000形1752F(ワイドドア6両固定編成)のデハ1902・クハ1952が陸送される

2021年6月24日、廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1752F(ワイドドア車・6両固定編成)のうち、下り方のデハ1902とクハ1952がそれぞれ車体を分割され、大野総合車両所から北館林荷扱所へ搬出されました。
▲1000形1752Fの最後まで残った下り方2両、デハ1902とクハ1952(写真手前)が大野総合車両所から搬出された。この編成も昨年廃車の1751Fとともにクヤ31形との連結に対応していたため、8000形8065Fがその後継としてクヤ31形との連結に対応した。

この編成は昨年12月に廃車除籍処分とされた1751Fとともに下り方クハ1950側にも連結器を備えており、スカート部分に穴があるためクヤ31形との連結にも対応していました。昨年8月にレーティッシュカラーの1059F(4両固定編成・廃車除籍が確定済)が箱根登山鉄道全線運転再開を祝福して1254F(6両固定編成)とともに10両編成運用に充当されたときに、その穴埋めとして1051Fが箱根登山鉄道の運用に入ったため、クヤ31形との定期検測運転では1752Fが電源供給車として使用されていました。また6両固定編成では最後まで下り方先頭車に連結器を持っていたほか、ワイドドア車では1751Fとともにドアチャイムが一切無い編成でした。1752Fの廃車をもってクヤ31形連結対応の1000形ワイドドア車は完全に消滅し、クヤ31形の電源供給車は同形式では4両固定編成の1051Fとなりますが、廃車されたワイドドア車から流用された可能性は捨てきれないものの、新たに8000形8065F(2011年度リニューアル車)が電源供給車の対象に追加され、クハ8165のスカートにその連結栓を設置する改造工事が実施されました。

また日本車両製造豊川製作所で製造された5000形5058Fが登場したほか、1000形ではなんとレーティッシュカラーの1000形1059Fと通常塗装の1062Fの廃車除籍が確定しています。ワイドドア車は1753Fが休車状態であり、こちらも近く廃車除籍処分となる可能性が考えられます。ただ予想が読めないのは1251F・1253F・1254F(いずれも6両固定編成)の3本のみとなっていますから、5000形の増備に伴う1000形の動きはまだまだ目が離せなくなりそうです。