2021年6月23日に廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1059F(レーティッシュカラー・4両固定編成)のクハ1059・デハ1009が6月30日に車体を分割のうえ、大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。レーティッシュカラーの1000形の廃車陸送は初めてのことです。
▲レーティッシュカラーの1000形で初めて廃車除籍処分となった1059Fのクハ1059・デハ1009が大野総合車両所から旅立った。しかもワイドドア車1752Fのデハ1902・クハ1952の陸送直後に入換が行われたほか、車番を隠されて88番構内留置線で休車状態の1062Fよりも先に搬出されたのが何とも皮肉だ。
▲箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーの1000形1059Fは2009年(ただし1058Fのみ2012年)からだったため、この塗装では約12年間の活躍だった。
1000形1059Fはワイドドア車1752Fのデハ1902・クハ1952の陸送後翌日に構内入換され、クハ1059とデハ1009が解体線に移され、デハ1109とクハ1159がその付近の線路に移されていました。1752Fの次は1062Fだろうと思っていた矢先だったので1752Fの次が1059Fとはびっくりしました。レーティッシュカラーの編成で初めての廃車除籍処分ですから、普段の1000形よりも目立って見えますね。車番やロゴマークなどが撤去されましたが、側面部にはレーティッシュに変更される前のロイヤルブルー帯が一部分露出しており、2009年の塗装変更以前の姿を垣間見ることができました。残るデハ1109とクハ1159も同様に搬出されるものとみられます。同じレーティッシュカラーで箱根登山鉄道区間の専任運用となっている1000形1058F・1060F・1061Fの動向が注目されます。
【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年6月28日現在 合計150両/全体196両(改造中を含む)
※青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
※青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
紫色…箱根登山鉄道と兼用
*4両固定編成…11編成(44両、リニューアル28両、レーティッシュ12両)
内訳…1051F・1057F・1058F・1060F・1061F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
*6両固定編成…6編成(36両、ワイドドア18両)
内訳…1251F・1253F・1254F・1754F・1755F・1756F
*4両固定編成…11編成(44両、リニューアル28両、レーティッシュ12両)
内訳…1051F・1057F・1058F・1060F・1061F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
*6両固定編成…6編成(36両、ワイドドア18両)
内訳…1251F・1253F・1254F・1754F・1755F・1756F
*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。
*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F
内訳…1092F
*休車中…10両
内訳…1062F・1753F
*廃車確定済…36両 ※搬出予定車両を含む
内訳
内訳
【編成単位で廃車】 合計28両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)