2021年6月5日、東日本旅客鉄道185系200番台(6両固定編成)を使用した臨時快速列車『鎌倉あじさい号』が青梅線青梅(JC-62)~横須賀線鎌倉(JO-07)間で運転されました。初日の5日は宮オオB6編成が充当され、梅雨の時期でも多くのファンが集まりました。
▲新型コロナウィルスの影響もあるがE257系0番台を転用改造した5000番台、500番台を転用改造した5500番台の登場を控えて、数少なくなった185系200番台の臨時快速列車。同系列を使う『鎌倉あじさい号』の初日に宮オオB6編成が充当された。
往路と復路ではなぜか前面部の幕式表示器が異なり、往路が『臨時』オンリー、復路が『臨時快速』となっていました。この臨時快速列車は6月20日までの土曜休日に運転される予定ですので、185系を見ることができる貴重な機会となりそうです。2021年度に入って185系200番台を使用する臨時快速列車は現時点でゴールデンウィーク期間中に運転された『足利大藤まつり号』(上野(JU-02)発着と大船(JO-09,JS-09)発着)とこの梅雨の時期の『鎌倉あじさい号』のみとなっており、同系列の臨時列車自体が貴重になってきています。後継車両となる波動輸送用のE257系5000番台・5500番台(宮オオ)が登場していることもあり、今後廃車に向けた動きが出てくるものと思われます。185系200番台6両固定編成で稼働しているのは宮オオB5編成と宮オオB6編成のみであり、4両固定編成(宮オオB7編成・宮オオC7編成)はほぼ出番がありません。特急『踊り子』で活躍していた10両固定編成、7両固定編成、5両固定編成は大宮総合車両センターまたは尾久車両センターに留置されており、配給輸送済みの宮オオA3編成と宮オオOM09編成の17両以外はまだ廃車となっていませんので(このほかに209系2000・2100番台、E217系の廃車もある)、185系の全廃に向けた動きには注意が必要といえそうです。