2020年6月30日

【今年度初の増備車】小田急電鉄5000形5052Fが川崎重工業兵庫工場を新製出場、甲種輸送される

2020年6月29日より、川崎重工業兵庫工場で製造された小田急電鉄5000形5052F(上り新宿[OH01]寄りからクハ5052+デハ5002+デハ5102+サハ5152+サハ5252+デハ5202+デハ5302+サハ5352+デハ5402+クハ5452)の甲種輸送が海老名検車区まで行われています。
▲2代目5000形に2編成目(5052F)が登場。同形式は全6編成(60両)が登場する予定となっており、そのうちの2編成目(今年度分は1編成目)となる。これから海老名検車区まで向かうものとみられる。

今年度の小田急電鉄の事業計画は現段階で発表されていないものの、5000形の増備は想定範囲内ですね。車番はサハ5352とクハ5452を除き、2012年に引退した初代5000形と同じ番号が引き継がれています。連結面の横方向の補強ビードも確認できます。次の5053Fと5054Fは川崎重工業兵庫工場ではなく総合車両製作所横浜事業所で製造されるため、川崎重工業兵庫工場で製造される編成はその2編成分が飛んで5055Fと5056Fになります。

2020年6月29日

【ついに最古参が】東急電鉄8000系8614F(伊豆のなつ)が長津田車両工場へ廃車回送される

2020年6月29日、東急電鉄8500系8614F(伊豆のなつラッピング)が長津田車両工場に廃車のため回送されました。解体処分になるものとみられます。
▲8500系で2006年から約14年間伊豆のなつ塗装で奮闘していた8614Fが帰らぬ旅へ。

この編成は2004年度まで東武鉄道スカイツリーライン(当時は伊勢崎線)方面に直通していませんでしたが、その当時は5000系の6扉車組み込みに伴う車両不足解消のため、同編成もスカイツリーライン直通対応となり、ここまで運用を続けてきました。最終運用は平日47K運用(長0752→清0904の片道のみ)となりました。折り返し回送で長津田検車区に回送されたあと車両工場へ回送されたものと思われます。また8500系で特徴的な塗装の編成は8634Fの赤帯車と8637Fの青帯車(Bunkamura号)のみとなりました。

2020年6月28日

【新型車両投入も】東日本旅客鉄道京浜東北線で車掌が乗務しないワンマン運転化を検討開始

2020年6月27日、共同通信の報道によると、東日本旅客鉄道が神奈川県鎌倉市の大船(JK-01)と埼玉県さいたま市の大宮(JK-47)を結ぶ京浜東北線および根岸線で車掌が乗務しないワンマン運転を検討を始めたことが分かりました。
▲現在の京浜東北線および根岸線はさいたま車両センター(宮サイ)所属のE233系1000番台で運用されている。2007年から2010年までの約3年間をかけて全83編成(合計830両)が投入されており(ただし衝突事故当該の宮サイ177編成のみ復旧見込みが立たず)、現時点で就役から約13年である。

これは日本での人口減少で各鉄道会社の乗務員確保が困難になると見込まれているため、山手線でE235系0番台を使用してワンマン運転の試験が行われたことを受けて、一部区間で並走する京浜東北線と根岸線でもワンマン運転に向けた検討を始めたということです。しかもワンマン運転に対応し車体側面に安全確認カメラを設置した新型車両を2024年度を目処に投入するようです。現行のE233系1000番台のワンマン運転対応の改造工事(TASC設置済みだがワンマン運転には非対応のため)も考えられましたが、在籍数が83編成と多いうえにE233系1000番台の車両改造コストのことを考えた場合、登場時からワンマン運転対応で乗降の様子を確認できる安全確認カメラを設置した新型車両を新製する方が得策と考えた可能性もあります。房総エリアでも内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、鹿島線でワンマン運転対応のE131系を12編成(24両)投入することが発表されていますが、すべて千葉県内なので、都心の路線でワンマン運転対応が実現化すれば初めてであり、それ以降普及していく可能性も考えられます。なおさいたま車両センターに2024年度に新型車両を投入することとなった場合、E233系1000番台は就役から約17年ほどになりますから、この系列の今後も気になるところ。まだまだ先の話ではありますが、E233系1000番台の動向も少しずつ気にしなければならなくなりそうです。

2020年6月25日

【来月から】舞浜ディズニーリゾートライン新型車両“Type C”、7月3日から営業運転開始へ

2020年6月25日、舞浜ディズニーリゾートラインが新型コロナウィルス感染拡大の影響で本来の営業運転開始予定日(5月21日)から延期となっていた舞浜ディズニーリゾートラインの新型車両“Type C”ですが、同年7月3日より営業運転を開始すると発表しました。
▲2001年の開業以来から使用されてきた10形21号編成(イエロー)が新型車両の“Type C”に置き換えられ、一足先に廃車除籍処分となった。2021年は一体どの編成が置き換えられるのだろうか。残る4編成の動向に注意したい。
▲残る10形は4編成(合計24両)となった。上から11号編成(ブルー)、31号編成(パープル)、41号編成(グリーン)、51号編成(ピーチ)である。ただし31号編成(パープル)は“ダッフィー&フレンズ・ライナー”として運転されており、座席もふかふか仕様となっている。

今回の新型車両“Type C”は10形と異なり、進行方向の先頭車側を除きロングシート仕様となっているほか、各車両にフリースペースを設けています。営業運転開始時期が7月3日となったのには、東京ディズニーリゾートが7月1日から時間帯別のチケットをオンラインで購入した方のみを対象に、入場者数を約5割に制限し、一部のアトラクションやショップ・レストランを制限して約4か月ぶりに営業を再開するタイミングに合わせたためとみられます。また新型コロナウィルスの影響で繰り上げとなっていた終電(20時台)を6月30日からは約3時間繰り下げることも発表されました。現在は14分間隔(1編成)での運転となっていますが、これが今後どうなっていくのかにも注目していきたいところです。今後の運転間隔によってはダッフィーのラッピングと新型車両を両方狙うことも検討してみたいと思います

2020年6月23日

【機器更新??】東日本旅客鉄道E531系0番台水カツK415編成の主電動機が交換される

2020年6月22日、東日本旅客鉄道勝田車両センター所属のE531系0番台水カツK415編成(クハE531-15以下10両)が検査で入場していた郡山総合車両センターから出場し、所属先まで試運転を兼ねて自走回送されました。
▲国府津車両センター(横コツ)所属のE231系1000番台よりも早く行われたE531系0番台水カツK415編成の制御装置更新工事。音的には更新前とほぼ変わらないように思えるが…。

この編成は2号車モハE530-15と7号車モハE530-2015のSIV装置が交換され、3号車モハE531-1015と8号車モハE531-2015のVVVFインバータ制御装置が交換されているため、同編成はE531系で初めて制御装置の機器更新工事を受けたものとみられます。ただ音的には機器更新前とあまり変わっていないように思えます。なおE531系0番台の登場はE231系1000番台横コツよりも後の2005年(つまり今年で登場から約15年)ですが、制御装置の更新工事は皮肉にもE531系0番台の方がE231系1000番台横コツよりも早い結果になりました。

E231系1000番台横コツの制御装置更新工事は視野に入っていましたが、上野東京ラインに乗り入れるE531系0番台にまで及ぶとは思いもしませんでした。E531系0番台のなかには常磐線の全線運転再開に伴う車両不足補填のための増備車でE235系0番台(東トウ)よりも新しい編成がいるのですが、それを差し置いての更新工事ですから、初期に導入されたE531系0番台には注意が必要かもしれません。

2020年6月22日

【車両増強で改番??】東急電鉄5000・5050系0番台5173F、4000番台4111F(10両編成)化へ??

2020年6月20日、東急電鉄元住吉検車区所属の5000・5050系0番台5173F(東横線内基準で渋谷[TY-01]寄りからクハ5173+デハ5273+デハ5373+サハ5473+サハ5573+デハ5673+デハ5773+クハ5873)が長津田検車区に自走回送されました。
▲東横線で運用される5000・5050系(写真は現在4000番台で8両固定編成に組まれている4105Fと本来田園都市線向けとなる予定だった5122Fである)。このうち新製出場時には付随車1両欠車の7両で落成し、4000番台落成の過程で新製の付随車1両を組み込み8両固定編成となっていた5173Fが自走で長津田検車区に向かった。長津田検車区にはデハ4611+サハ4711の2両が留置されているため、同編成のサハ5573とデハ5673の間に組み込んで4000番台(4111F)化されるものと思われる。

長津田検車区には0番台5178F(東横線内基準で渋谷寄りからクハ5178+デハ5278+デハ5378+サハ5478+サハ5578+デハ5678+デハ5778+クハ5878)とともに落成したデハ4611+サハ4711(4111Fと思われる車両の一部)が留置されており、5173Fのサハ5573とデハ5673の間にデハ4611+サハ4711を組み込んでいる様子が目撃されていることから、今回長津田検車区に回送された元5173Fは前述の2両を組み込んで10両編成化、すなわち4000番台4111Fに改番されるものとみられます。同系列の8両固定編成が10両固定編成に増強されて4000番台に改番されるパターンは初めてのケースです。

ちなみに5000・5050系4000番台は4101F・4102F・4103F・4104Fが一部欠車の状態で落成しており、その当時は田園都市線の5000系6扉車(現在消滅済み)を2両から3両に増強した関係でその4扉車付随車を東横線向けの同系列0番台・4000番台に活用しており、一部は電動車化したため、4000番台の最初の4編成は制御装置が6号車のデハ4600とそれ以外の電動車でVVVFインバータ制御のソフト音が異なっています。このため今回の4111Fでも状況は異なりますが、6号車のデハ4611とそれ以外の電動車で異なっている可能性があります。ちょっと変わった4000番台が誕生することになりますね。

2020年6月21日

【TASC試験で初】小田急電鉄8000形8057Fと3000形3257Fが併結でTASC関連の試運転を実施

2020年6月15日から18日にかけて、小田急電鉄8000形8057F(クハ8057+デハ8007+デハ8107+クハ8157)と3000形3257F(クハ3257+デハ3207+デハ3307+デハ3407+デハ3507+クハ3557)が併結のうえで多摩線で試運転を行いました。
▲偶然にも8000形4両固定編成と3000形6両固定編成の7番目同士(写真1枚目の手前4両が8057F、写真2枚目の手前6両が3257F)で試運転。8000形と3000形の併結によるTASC試運転は初めてのパターンか。

この試運転はTASC(列車定位置停止装置)の試験に関連したものと思われます。なお多摩線ではTASCの試験が行われており、1000形の未更新編成(ワイドドアを含む)を除く通勤形の全形式を使って試運転を実施していくようです。今年度からは8000形にTASCが本格的に設置されるようになり、6月上旬には8000形8252Fを使用して同様のケースでの試運転が実施されていました。ここでは8000形の単独でしたが、8000形のなかにはリニューアル時期の都合(8251Fと8255Fがチョッパ制御のまま更新した関係)で同一番号の同士でペアを組めない8051F・8055Fと、2019年に起きた踏切事故で相方の8264Fを失った8064Fの3編成が3000形1次車・2次車と組んで運用されていることもあり、そのペアでTASC関連の試運転を行ったものと思われます。なお8000形8057Fと組んでいた3000形3257Fは旧東急車輛製造で製造された2次車であり、種別行先案内表示器がフルカラーLED化されています。

2020年6月20日

【ついに所属先へ】東日本旅客鉄道E235系1000番台横クラJ-01編成、鎌倉車両センターへ配給輸送される

2020年6月19日、総合車両製作所新津事業所で製造された東日本旅客鉄道E235系1000番台の付属編成(増結編成)である横クラJ-01編成の配給輸送列車が新潟車両センターから所属先の鎌倉車両センターまで運転されました(牽引機はEF64形1031号機)。
▲E235系1000番台横クラJ-01編成(4両編成)が横クラF-01編成(11両編成・写真)が待機する鎌倉車両センターに配置された。

これでE235系1000番台は基本編成と付属編成(増結編成)が1編成ずつ登場したことになります(基本編成は残り50編成、付属編成は残り45編成)。クハE234-1001に連結する増4号車側からクハE235-1101+モハE235-1101+モハE234-1101+クハE234-1101となっており、付属編成のパンタグラフは基本的に予備搭載のものを含めた2基搭載となっています。今後は両者を併結した試運転や、横須賀線と総武快速線以外の乗り入れ路線である内房線・外房線・成田線・鹿島線での試運転が予想されます。

2020年6月18日

【まさかの】東日本旅客鉄道E353系のパンタグラフ損傷で『あずさ』『かいじ』が運休に

2020年6月18日、東日本旅客鉄道八王子支社が2017年3月から営業運転に投入されているE353系(9両20編成・3両11編成)の複数編成に搭載されているシングルアームパンタグラフの損傷が見つかり、同系列で運転されている『あずさ』『かいじ』が運休になりました。
▲2017年から営業運転に投入されているE353系。電動車に搭載されている複数編成のパンタグラフが損傷していた。

6月17日の運用を終えたあとに松本車両センターで車両点検を行った際に数編成でシングルパンタグラフの損傷が見つかり、松本車両センター以外の車両センターに留置されている編成も点検したところ、全体(基本編成20編成・付属編成11編成の合計31編成)の半数前後の編成でパンタグラフが損傷していることが分かりました。この結果、一部の『あずさ』『かいじ』が運休となりました。原因は調査中とのことですが、E353系自体の運用範囲が広く、千葉県・東京都から神奈川県(一部区間を通過するのみ)・山梨県・長野県と1都4県に及ぶため、その運用範囲の架線の問題もあり得るでしょうね。

【2編成目の改造へ】東日本旅客鉄道E257系500番台千マリNB-06編成が秋田総合車両センターに入場

2020年6月17日、東日本旅客鉄道E257系500番台千マリNB-06編成(クハE257-506以下5両)がEF81形134号機の牽引で京葉車両センターから秋田総合車両センターに配給輸送され、入場しました。転用改造のためと思われ、同編成は2500番台になるものとみられます。
▲E257系500番台で通算2編成目の転用改造へ。出場後は『踊り子』向け2500番台となる。

E257系500番台の『踊り子』転用改造に伴う入場は元千マリNB-07編成に続き通算2編成目となります。出場後は2500番台となり、2000番台に連結される付属編成となるようです。E257系2000番台による『踊り子』は新型コロナウィルス感染拡大の影響で残念ながら運休となっていますが、6月25日より運転を再開する予定となっています。E257系2500番台は185系0番台C編成を置き換えるために投入され、いずれは2000番台と併結で14両編成での『踊り子』が見られるようになるかもしれませんね。

2020年6月17日

【後を追うように】小田急電鉄ロマンスカー『EXE』30000形30053Fが日本車両製造豊川製作所に入場

2020年6月9日、小田急電鉄ロマンスカー『EXE』30000形30053Fが海老名検車区から日本車両製造豊川製作所まで甲種輸送されました。5月下旬に30253Fが甲種輸送のうえで入場しており、2020年度の『EXEα』へのリニューアル対象は30053F+30253Fになりました。
▲日本車両製造豊川製作所に入場した30253Fの後を追うように30053F(写真手前の4両)も入場した。この30053Fと30253Fは2018年の検査で一度リニューアル対象から除外されていたが、2021年の検査を見越してこの編成が選ばれた形か。

この編成は2018年に大野総合車両所を検査出場しているため、リニューアル対象から一度外れたものの、2021年の検査施工を見越して2020年のリニューアル対象に選ばれたものと思われます。前回の30056F+30256Fのときも運用復帰まで年度を跨いでいました(5月19日に復帰した)ので、30053F+30253Fもおそらく2021年の運用復帰が予想されます。茶色の30000形が見られるのもあと2編成(30055F+30255F・30057F+30257F)なので、録音だけでなく記録も必要になってきそうです。

【ロマンスカー『EXE/EXEα』30000形電車 在籍状況】※2020年6月17日現在
《EXE》 2編成
30055F+30255F30057F+30257F
《EXE→EXEα》 1編成
30053F+30253F
《EXEα》 4編成
30051F+30251F30052F+30252F30054F+30254F30056F+30256F

【リニューアル更新工事の動き】
《2016年度》30051F+30251F 《2017年度》30052F+30252F
《2018年度》30054F+30254F 《2019年度》30056F+30256F
《2020年度》30053F+30253F 《2021年度》????????

【ロマンスカーEXEからEXEαへのリニューアルに伴う編成組成】
《リニューアル前》
クハ30053+デハ30003+デハ30103+クハ30153+クハ30253+デハ30203+サハ30353+サハ30453+デハ30503+クハ30553
《リニューアル後》
クハ30053+デハ30003+デハ30103+クハ30153+クハ30253+デハ30203+サハ30353+デハ30403+デハ30503+クハ30553

【塗装統一】相模鉄道の鉄道車両、すべて“YOKOHAMA NAVYBLUE”に??

2020年5月27日に東京地下鉄以外の首都圏の大手私鉄で鉄道事業設備投資計画を発表した相模鉄道ですが、昨年度は8000系8709Fと9000系9706F・9707Fがリニューアル更新工事を受け、3代目塗装の“YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマ・ネイビブルー)”となっています。
▲現在の3代目塗装“YOKOHAMA NAVYBLUE”をまとう9000系9704F。初代塗装は9705Fのリニューアルをもって消滅しており、2代目塗装のままで残る9701Fの動きに注意だ。なお連結器カバーは3代目塗装への変更の際に撤去されている
▲新製当初から“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装で製造された20000系20101F。昨年度は同じ塗装で東日本旅客鉄道埼京線方面に直通する12000系の製造が優先されたため、今年度はこの20000系がようやく増備される。
▲今年度は9000系9701Fでもなく8000系でもなく10000系のリニューアルを兼ねた塗装変更が発表された。昨年度に長野総合車両センターで10000系10701Fが2代目塗装のまま制御装置の更新工事を受けており、この編成が当該になるものと予想されている。

相模鉄道の車両は塗装変更対象外の7000系、新製当初から“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装の12000系(全6編成)、20000系を除き、リニューアル更新工事を兼ねて3代目塗装への変更が進められています。現在の3代目塗装は8000系1編成(8709F)、9000系6編成(9701F以外)、12000系6編成、20000系1編成(20101F)の全部で14編成となっています。ただ8000系は8702Fが廃車除籍となっており、3代目塗装になった編成もいれば、3代目塗装とならずに廃車となった編成もいますので、8000系の特に初期編成については細心の注意が必要になるかもしれません。今年度は塗装変更の対象が10000系1編成となっているため、来年度はもしかすると11000系1編成にも塗装変更の波が来ると個人的に予想しています。今年度は10000系の塗装変更を発表しているので、3編成のみの7000系を除く各系列の1編成ずつを塗装変更して試験する意味合いもあるのでしょう。最終的な予想としては7000系3編成が引退、8000系は初期編成(制御装置未更新車)が廃車、後期編成(制御装置更新車)が3代目塗装となり、10000系は制御装置更新と塗装変更、11000系は塗装変更のみになるのでは…とみています。7000系だけでなく現行の2代目塗装の状態も記録しておきたいところですね。

2020年6月16日

【短いE235系】東日本旅客鉄道E235系1000番台付属4両編成が登場

2020年6月16日、総合車両製作所新津事業所で製造された東日本旅客鉄道E235系1000番台の付属4両編成が登場し、信越本線新津~羽生田間での試運転を実施しました。なお編成番号は基本編成の横クラF-01編成と異なり、登場当初から表記されています。
▲E235系1000番台に付属編成が登場。E235系では最も短い4両であり、なんと『J-01』と表記されている。すなわち4両編成のトップナンバーは横クラJ-01編成となる模様である。付属編成はE217系と同数の46編成が登場するため、J-46編成まで製造される。

編成形態は増4号車側からクハE235-1101+モハE235-1101+モハE234-1101+クハE234-1101となっています。基本的に付属編成はE217系と同じく逗子(JO-06)・久里浜(JO-01)寄りに連結されるため、号車番号は同系列と同じく『増1』『増2』『増3』『増4』となっています。なお増1号車のクハE234-1101には横クラF-01編成の1号車のクハE234-1001と同じく車椅子対応の大形洋式トイレ、増3号車のモハE235-1101には予備パンタグラフを含むシングルアームパンタグラフを2基設けています。基本編成のアルファベットはE217系を継承する形で“F”となりましたが、付属編成が“J”とは正直びっくりしました。

E235系1000番台で15両編成を組むと、上り方から以下の編成になります。
クハE235-1001+モハE235-1001+モハE234-1001+サハE235-1001+モハE235-1201+モハE234-1201+サロE235-1001+サロE234-1001+モハE235-1301+モハE234-1301+クハE234-1001(横クラF-01編成)+クハE235-1101+モハE235-1101+モハE234-1101+クハE234-1101(横クラJ-01編成)

2020年6月15日

【台車に亀裂も】京成電鉄本線・押上線青砥(KS-09)で北総鉄道7300形7818編成が脱線

2020年6月12日、京成電鉄本線青砥(KS-09)で北総鉄道7300形7818編成(元京成電鉄3700形3748編成)がホームに進入する際にデハ7812が脱線し、押上線青砥~八広(KS-47)間で運転を見合わせたほか、13日午前にかけてダイヤ乱れが発生しました。
▲青砥に進入しようとしたときに脱線した7300形7818編成。元京成電鉄3700形3748編成をリースした車両である。今後同タイプの台車の亀裂有無の確認のため北総鉄道7300形だけでなくリース元の車両である3700形の調査も必要となりそうか。
▲この脱線事故の影響から東京都交通局5500形(写真)のうち5505Fが京浜急行電鉄久里浜線直通の快特として三崎口(KK-72)まで、5506Fが回送として京成電鉄本線の京成上野(KS-01)に入線する光景が見られた。

この編成はデハ7811を除く7両が京成高砂(KS-10)に隣接の車庫に入りました。事故当該編成の調査の結果、複数の台車に亀裂が入っていたことが判明しました。この脱線事故の影響により東京都交通局浅草線からの直通列車が八広で押上方面に折り返し運転となったほか、東京都交通局5500形5505Fが京浜急行電鉄本線の快特で三崎口まで、5506Fが京成上野まで回送列車で入線するという珍しい光景が見られました。

2020年6月14日

【遂に廃車が】舞浜ディズニーリゾートライン10形21号編成(イエロー)が陸送される

2001年7月の開業当時から約19年間運用されていた舞浜ディズニーリゾートラインの10形21号編成(イエロー・21+22+23+24+25+26)が2020年6月12日に廃車解体処分のために陸送されました。陸送の際には旅客用扉・乗務員扉やミッキーの形をした側面窓が撤去されていたため、この編成は最初に新型車両“Type C”(トップがイエロー)に置き換えられたものとみられます。
▲2001年の開業時から運用されていた10形に初めて廃車が出てしまった。なお最初に廃車となったのは11号編成(ブルー)ではなく“Type C”と同色の21号編成(イエロー)だった。
▲現役時代の21号編成(イエロー)が期間限定ライナーに充当されていた時の姿。まさかこの編成が最初に“夢と魔法の国”から帰らぬ旅へ行ってしまうとは想定外だった。

この形式に廃車が出るのは初めてで、リゾートライン車両の廃車除籍自体も今回が初めてのこととなります。最初に登場した“Type C”がイエローだったことから、同色の21号編成(イエロー)が当初の予定から延期となった“Type C”の運用入りを待たずして、一足先に置き換えられた形です。この21号編成(イエロー)は2008年以降から何度か車体にもラッピングを施して運転される期間限定ライナーにも起用され、同年はディズニーリゾート開園25周年を記念したラッピング車、2015年にはディズニーランドのトゥモローランドエリア内に『スティッチ・エンカウンター』というアトラクションがオープンしたことを記念して運転された『スティッチ・エンカウンター・ライナー』、2017年末~2018年にはディズニーシーでの『ピクサ・プレイタイム』というスペシャルイベント開催に伴う『ピクサー・プレイタイム・ライナー』、そして2019年夏には夏を楽しむダッフィーやシェリーメイなどが描かれた『ダッフィーのサニーファン・ライナー』として運用されていました。これで残る10形は4編成(11号編成ブルー、31号編成パープル、41号編成グリーン、51号編成ピーチ)となり、これ以降は毎年1編成ずつが“Type C”に置き換えられていく予定です。なお2021年に出てくる“Type C”のカラーによってはそれと同色の編成が置き換えられる可能性が高いものとみられますので、記録はお早めに。

【9000系より簡易!?】相模鉄道8000系3代目リニューアル車に出会うも…

2020年6月13日、東日本旅客鉄道横須賀線と東急電鉄目黒線を巡ったあと、東日本旅客鉄道横須賀線の武蔵小杉(JO-15,JS-15)に戻り、相模鉄道12000系12101Fの143M列車3143レ(土曜休日73運用)で一気に海老名(SO-18)へ向かいました。羽沢横浜国大(SO-51)を跨いで相模鉄道直通列車に乗ったのは2回目です。最初は埼京線方面へと抜けたことがありましたが、その逆へ抜けるのは初めてです。
羽沢横浜国大は相模鉄道が駅を管理し、東日本旅客鉄道との境界駅になっています。なお東日本旅客鉄道のHPにも同駅の時刻表が載っており(直通列車のみ)、到着時刻まで調べられるのは大きいですね。

朝夕の時間帯は1時間に4本程度ですが、日中時間帯は1時間に2本程度です。今後新横浜線が東急電鉄方面と繋がったときには同駅の発着本数が増えることが予想されますが、この場合は行先に注意する必要がありそうです。
武蔵小杉から乗ってきた12000系12101Fを大和(SO-14)でキャッチ。羽沢横浜国大で乗務員が交代したのですが、なぜか自動放送は使用されず、車掌による放送(大体は新人の車掌が多い)となっていました。
海老名到着後の折り返しは6244レ244M列車。コロナ対策なのか不明ですが、半自動ドアスイッチは使用されず。
8000系8705F。6035レ3042レ(土曜休日68運用)。

ここでちょっとブレイク。
海老名では仮改札口への移設工事が実施されており、仮設トイレと思われる部分が確認できます。しかも14日から使用開始ということは、現行の姿が13日で最後というわけです。
こちらは運行状況を表示するモニター画面と乗り越し精算機などの機械が設置されるものと思われるブースです。
こちらは仮の車椅子対応の改札を兼ねた窓口と思われます。ということは現行の位置からホーム側に改札口を移設するということになります。この写真で言えば左下の部分、すなわちこの付近に自動改札機が設けられるというわけです。また写真で言うと左上、そちらは仮設の自動券売機が設置されるものとみられるブースですね。
足元に緑色で覆われている部分に自動改札機などを移設するだけですが、小田急電鉄側のエスカレータから改札に入るまでの距離がやや長くなるだけで、ホームまでの歩く距離はさほど変わりません。
自動券売機が設置される仮設ブース。14日以降は改札口・仮設トイレ・自動券売機および乗り越し精算機の位置に注意してください。
11000系11004F。2023レ3044レ(土曜休日45運用)。今年3月までベビーそうにゃんをモチーフとした6代目そうにゃんトレインを担当した11004Fが来ました。
8000系8701F。1039レ1040レ(土曜休日58運用)。1編成の廃車により動向が気になっている8000系のトップナンバー。制御装置が大好きな日立製作所製GTO素子のままなので、心配ですね。でもまだまだ運用されていてよかったぁ。
8000系8709F。3035レ6040レ(土曜休日55運用)。このとき8000系リニューアル車が海老名方向に来ていることが判明し、狙ってみました。塗装とともにスカートの形状が変わっており、なんだか違和感が…。
リニューアル前の前面部の種別行先案内表示器は3色LED式で運用番号・種別・行先が別々でしたが、リニューアル後はフルカラーLED式で運用番号・種別・行先が一体化したものとなりました。これは9000系(9701Fを除く)と同じですね。
内装は御覧の通り。座席モケットが灰色(優先席は赤色)となりました。リニューアル前までには車内照明と旅客用扉の交換、袖仕切り板やスタンションポールの設置改造などをしていたため、9000系よりもリニューアルの工事内容がかなり抑えられているように感じます。なお内装の座席モケットの変更以外では空調装置の吹き出し口と放送スピーカーの位置変更、吊革の形状変更、車両番号のステッカー化、ドアステッカーを以前のそうにゃんのものから9000系リニューアル車、12000系、20000系と同じものに変更、といったところでしょうか。なんせ車内のLED式旅客案内表示器はLCD式に更新されることなく存置されていますし…。
8000系では初めての設置となった卵型の吊革。これ以前に使われていた丸い吊革と数か所に紛れていたそうにゃんの形をした吊革が撤去されました。
8000系では初めての自動放送搭載車両となった8709F。今年度のリニューアルは10000系なので、今後は11000系も1編成を内装をリニューアルして試験するということになるのでしょうか。

私はここで海老名を離れました。なお14日からはホーム寄りに仮設改札口が設けられますのでご注意を。

※おまけ※
最後は小田急電鉄小田原線の伊勢原(OH36)にて。同駅ではつい最近までホームのベンチが線路側に向かうように設置されていましたが、いつの間にかその向きが変更されています。上下ホームすべてで確認できました。これは人身事故対策の一環として、人が線路上に直接飛び込まないようにするためのものです。

2020年6月13日

【2020系の派生】東急電鉄目黒線のニューフェイスに出会う

2020年6月13日、東日本旅客鉄道横須賀線でコロナがもたらした珍事を目の当たりにした私は急遽東急電鉄へ。武蔵小杉(TY-11,MG-11)にやってきました。
3020系3122F。土曜休日05K運用。この日は3編成のうち1編成しか動いていなかった3020系をキャッチ。コロナの影響でデビュー記念ヘッドマークを逃したのが心残りですが、ようやく稼働している3020系を見れました。
側面部のフルカラーLED式の案内表示器。今回は東京都交通局三田線直通の急行列車で見れましたが、東京地下鉄南北線直通の列車やその先の埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線直通の列車でも見れたらいいなと思っています。ただ側面部のフルカラーLEDの表示器自体が大きくないためか英語表記がきつそうです…。
今回は3122Fに1区間だけ乗車して暫定データとして少し録音もしました。このとき一時的に安全確認のために少々停車していました。なお内装は基本的に2020系や6020系(Q SEAT車両を除く)と同じであるため割愛します。
多摩川(TY-09,MG-09,TM-01)では多摩川線を少し観察し、1000系1017Fの『きになる電車』(“T.T.K”スタイル)を見ることができました。ちなみに1000系バージョンの『青ガエル』である1013Fは運用を調べた限りでは池上線で運用されていました。

このあと武蔵小杉に戻り、別の場所へ…。

【異常事態】新型コロナウィルスの影響による東日本旅客鉄道横須賀線での珍事

2020年6月13日は定期的な用事で外出していました。その時に起きた東日本旅客鉄道での出来事です。
185系0番台宮オオA6編成。3065M列車。まずは茅ヶ崎(JT-10)で池袋(JS-21)始発の5号をキャッチ。現在の『踊り子』は185系とE261系(『サフィール踊り子』)のみが稼働しています。これはE257系2000番台(宮オオ)を使用する全列車が新型コロナウィルスの影響で運休となっているためです。なお同月25日から運転を再開しますので、E257系2000番台もこれに合わせて運用に入ります。
E231系1000番台宮ヤマU4編成+宮ヤマU507編成。1578E列車。これに乗って大船(JT-07,JO-09)で乗り継ぎ、E231系1000番台宮ヤマU527編成+E233系3000番台横コツE-54編成の2531Y列車に乗って横須賀線の鎌倉(JO-07,JS-07)へ。
なお大船手前では北行列車の右側の車窓から鎌倉車両センター(横クラ)が見えるのですが、そこにはなんと今月上旬に配給輸送されてきたE235系1000番台横クラF-01編成(クハE235-1001以下11両)が留置されていました(写真手前側です)。この時のフルカラーLED表示は消えていましたが、種別表示や路線(E217系と同じ横須賀線・総武線)だけでなく、駅ナンバリング(基本はE217系と同じ“JO”、行先が久里浜[JO-01]であるときは“JO-01”)を表示できるようになっています。

鎌倉に到着するなり、まさかの光景が。
2番線横の線路にE259系がいる…ということは…
E259系横クラNe006編成+横クラNe016編成。実はこの『成田エクスプレス』が新型コロナウィルスの影響で日中時間帯の全便が運休となっている関係で鎌倉の2番線横の線路に留置されていたのです。このときはまだパンタグラフが上がっていた状態ですが、のちに降下され、留置に入った模様です。もしかしたら2002M列車(そのあと逗子[JO-06]に回送、折り返し回送で鎌倉に留置される運用)に充当されていたのかも。
E259系横クラNe001編成+横クラNe022編成。今度はトップナンバーとそのラストナンバーが併結された状態で1番線横の線路に進入。このときの小町踏切は鳴っていましたが、接近放送は一切なく、E259系が近づいて来たときに違和感を覚えました。まさかまさかとは思いましたが、新型コロナウィルスの影響による珍しい光景を収めてしまいました。おそらく2006M列車に充当されていたものとみられます。
このときに併結されていたラストナンバー側を撮影。このときはまだパンタグラフが降下されていませんでした。
ちょうどE217系横クラY-40編成が1024S列車(土曜休日25運用)でやってきたので、再度運用まで留置中のE259系との並びをキャッチ。しかも古都鎌倉でそれを見れたという謎の驚き。横クラY-40編成は台車と連結器周辺がきれいな状態で出場していますが、いずれはE217系の検査入場の光景が少なくなる可能性もでています。
E217系横クラY-132編成+横クラY-20編成。975S列車(土曜休日75運用)。
E217系横クラY-105編成+横クラY-29編成。933S列車(土曜休日33運用)。E235系1000番台に置き換えられるE217系は今後どうなるのでしょうか。まずグリーン車を含む付随車は廃車解体処分となる可能性が高そうですが…。
私が移動で乗ったE233系3000番台横コツE-54編成+E231系1000番台宮ヤマU527編成が4526Y列車で折り返し、E259系横クラNe006編成+横クラNe016編成と並びました。
E231系1000番台宮ヤマU534編成。4521Y列車。ここではE217系の記録を中心…と思っていたのですが、いったん雨が強くなりそうだったのでE217系の記録は今後も細々とやっていこうと思います。基本編成・付属編成の全編成を撮影するのは結構大変ですから、日々の記録を大事にしたいと思います。

私はこのあと“別の新車”を狙ってきました。それにつきましては編集ができ次第、別の記事で紹介します。