2020年6月4日

【編成番号未定??】東日本旅客鉄道E235系1000番台基本11両編成、初めて試運転を行う

2020年6月3日、東日本旅客鉄道横須賀線・総武快速線向けとして鎌倉車両センターに投入されるE235系1000番台基本編成(11両)が総合車両製作所新津事業所を出場し、信越本線新津~羽生田間での試運転を初めて行いました。
▲一時期東海道線でも使用されていたE217系がついに置き換えられる。転用先がなければ基本的に廃車除籍となるが、海外譲渡の噂も。しかし基本編成はグリーン車2両(サロE217形+サロE216形)が含まれているため、活用するならそれを編成から外さなければならなくなる。一体この系列は今後どういう動きをするのだろうか。
▲2015年3月の上野東京ライン開業前に完全に撤退した東海道線仕様のE217系。最後まで運用されていた2編成が『F編成』を名乗っていたことがある。写真は茅ヶ崎(JT-10)に進入する元横コツF-02編成(現在の横クラY-2編成)+元横コツF-52編成(現在の横クラY-102編成)。東海道線で運用されていた名残でドアに足を挟まれないよう注意喚起するステッカーが一部残っている。

トップナンバーとなる基本編成(11両)は11号車側からクハE235-1001+モハE235-1001+モハE234-1001+サハE235-1001+モハE235-1201+モハE234-1201+サロE235-1001+サロE234-1001+モハE235-1301+モハE234-1301+クハE234-1001と組成されています(残りのトップナンバーの付属編成の電動車はハイフン以下1400か)。両先頭車のクハE235-1001・クハE234-1001には2段式の電気連結器が装備されているほか、10号車のモハE235-1001と7号車のモハE235-1201には1基のシングルアームパンタグラフ、3号車のモハE235-1301には予備パンタグラフを含む2基のシングルアームパンタグラフが搭載されています。車内の洋式トイレはE217系と異なり、1号車のクハE234-1001と5号車のサロE235-1001と6号車のモハE234-1201に設置されており、1号車のみ車椅子対応、それ以外は通常の洋式となっているように見えるほか、11号車のクハE235-1001にはトイレは設置されていません(要するにトイレ配置はE231系1000番台宮ヤマと似ているが、6号車のトイレは海側ではなく山側に設置されている)。またグリーン車2両を除く付随車はE217系では6号車・7号車・10号車に対し、E235系1000番台では8号車(弱冷房車)のみとなっています。普通車は新津事業所にて製造されましたが、グリーン車は総合車両製作所横浜事業所で製造されたため、それを新津事業所まで輸送して3号車と6号車の間に組み込まれたようです。

今後は新潟車両センターから鎌倉車両センターまで配給輸送されるものと思われますが、編成番号(正面窓の左下と乗務員扉の窓部に表記されるはずのもの)がなかったため、予想がつきませんね。しかしなかには『F01』という表記があったという情報があり、それが正式な番号であればトップナンバーは『横クラF01編成』ということになります。『F編成』といえば、E217系がかつて鎌倉車両センターと幕張車両センターに分散で配置されていたときに集約前の鎌倉車両センターに配置されていた編成や東海道線で使用されたことのある編成が鎌倉車両センターに復帰するまでに名乗っていたことがありますので、『F編成』の復活ということになりますね。なお厳密には『F編成』を最後まで名乗っていたのが現在のE217系横クラY-2編成(元横コツF-02編成)と横クラY-102編成(元横コツF-52編成)なので、約5年ぶりの復活ということになるでしょうか。