2020年5月27日に東京地下鉄以外の首都圏の大手私鉄で鉄道事業設備投資計画を発表した相模鉄道ですが、昨年度は8000系8709Fと9000系9706F・9707Fがリニューアル更新工事を受け、3代目塗装の“YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマ・ネイビブルー)”となっています。
▲現在の3代目塗装“YOKOHAMA NAVYBLUE”をまとう9000系9704F。初代塗装は9705Fのリニューアルをもって消滅しており、2代目塗装のままで残る9701Fの動きに注意だ。なお連結器カバーは3代目塗装への変更の際に撤去されている。
▲新製当初から“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装で製造された20000系20101F。昨年度は同じ塗装で東日本旅客鉄道埼京線方面に直通する12000系の製造が優先されたため、今年度はこの20000系がようやく増備される。
▲今年度は9000系9701Fでもなく8000系でもなく10000系のリニューアルを兼ねた塗装変更が発表された。昨年度に長野総合車両センターで10000系10701Fが2代目塗装のまま制御装置の更新工事を受けており、この編成が当該になるものと予想されている。
相模鉄道の車両は塗装変更対象外の7000系、新製当初から“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装の12000系(全6編成)、20000系を除き、リニューアル更新工事を兼ねて3代目塗装への変更が進められています。現在の3代目塗装は8000系1編成(8709F)、9000系6編成(9701F以外)、12000系6編成、20000系1編成(20101F)の全部で14編成となっています。ただ8000系は8702Fが廃車除籍となっており、3代目塗装になった編成もいれば、3代目塗装とならずに廃車となった編成もいますので、8000系の特に初期編成については細心の注意が必要になるかもしれません。今年度は塗装変更の対象が10000系1編成となっているため、来年度はもしかすると11000系1編成にも塗装変更の波が来ると個人的に予想しています。今年度は10000系の塗装変更を発表しているので、3編成のみの7000系を除く各系列の1編成ずつを塗装変更して試験する意味合いもあるのでしょう。最終的な予想としては7000系3編成が引退、8000系は初期編成(制御装置未更新車)が廃車、後期編成(制御装置更新車)が3代目塗装となり、10000系は制御装置更新と塗装変更、11000系は塗装変更のみになるのでは…とみています。7000系だけでなく現行の2代目塗装の状態も記録しておきたいところですね。