2020年6月28日

【新型車両投入も】東日本旅客鉄道京浜東北線で車掌が乗務しないワンマン運転化を検討開始

2020年6月27日、共同通信の報道によると、東日本旅客鉄道が神奈川県鎌倉市の大船(JK-01)と埼玉県さいたま市の大宮(JK-47)を結ぶ京浜東北線および根岸線で車掌が乗務しないワンマン運転を検討を始めたことが分かりました。
▲現在の京浜東北線および根岸線はさいたま車両センター(宮サイ)所属のE233系1000番台で運用されている。2007年から2010年までの約3年間をかけて全83編成(合計830両)が投入されており(ただし衝突事故当該の宮サイ177編成のみ復旧見込みが立たず)、現時点で就役から約13年である。

これは日本での人口減少で各鉄道会社の乗務員確保が困難になると見込まれているため、山手線でE235系0番台を使用してワンマン運転の試験が行われたことを受けて、一部区間で並走する京浜東北線と根岸線でもワンマン運転に向けた検討を始めたということです。しかもワンマン運転に対応し車体側面に安全確認カメラを設置した新型車両を2024年度を目処に投入するようです。現行のE233系1000番台のワンマン運転対応の改造工事(TASC設置済みだがワンマン運転には非対応のため)も考えられましたが、在籍数が83編成と多いうえにE233系1000番台の車両改造コストのことを考えた場合、登場時からワンマン運転対応で乗降の様子を確認できる安全確認カメラを設置した新型車両を新製する方が得策と考えた可能性もあります。房総エリアでも内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、鹿島線でワンマン運転対応のE131系を12編成(24両)投入することが発表されていますが、すべて千葉県内なので、都心の路線でワンマン運転対応が実現化すれば初めてであり、それ以降普及していく可能性も考えられます。なおさいたま車両センターに2024年度に新型車両を投入することとなった場合、E233系1000番台は就役から約17年ほどになりますから、この系列の今後も気になるところ。まだまだ先の話ではありますが、E233系1000番台の動向も少しずつ気にしなければならなくなりそうです。