2020年6月11日

【約12年3ヶ月ぶり!!】東日本旅客鉄道E233系0番台(10両固定編成)が総合車両製作所横浜事業所で製造される

2020年6月11日未明、総合車両製作所横浜事業所にて製造された豊田車両センター(八トタ)向けのE233系0番台(10両固定編成)が出場しました。2020年にE233系0番台が登場するのは約12年3ヶ月ぶりです。
▲2006年の登場から約14年、E233系0番台に元八トタ青670編成(6両固定編成、現在では横ナハN36編成)以来の増備車が10両固定編成で登場。E233系0番台が製造されるのは約12年3ヶ月ぶりだ。この0番台は旧東急車輌製造だった時代にも製造されており(同系列が初登場した八トタH43編成はここで製造された)、実際にはそれ以来だが、総合車両製作所横浜事業所となってからは意外にも初めてである。

今回増備された10両固定編成は前面部窓と乗務員扉の窓に『T71』の表記があり、八トタT71編成となるようです。編成組成は女性専用車ステッカーのある1号車側東京(JC-01)寄りからクハE233-71+モハE233-71+モハE232-71+モハE233-271+モハE232-271+サハE233-543+サハE233-43+モハE233-443+モハE232-443+クハE232-68となっています。10号車側大月(JC-32)寄りの5両は車両番号のハイフン以下の下2桁と編成番号が合致していません。これはE233系0番台にT編成・H編成だけでなく青梅線・五日市線専用の青編成(青600番・青400番)が存在するためであり、八トタT71編成の1号車~5号車のハイフン以下の下2桁は元八トタ青670編成(現在の横ナハN36編成)の1号車~5号車の続番(改番前)、6号車~9号車のハイフン以下の下2桁は八トタT42編成(10両固定編成)の6号車~9号車の続番、10号車は八トタ青467編成(4両固定編成)の10号車の続番となっています。車内照明が新製当初からLED式でホーム検知装置が搭載されている、連結器の形状がやや異なる以外は部品共通化のために従来の0番台T編成と同じ仕様に揃えられており、列車番号の表示位置(行先表示器との横並びの仕様)、車椅子兼ベビーカースペースを兼ねたフリースペースは両先頭車の1号車・10号車の設置にとどまっています。車内のLCD式旅客案内表示器は17インチとはならず従来の15インチのままですが当初からナンバリング対応になっているものとみられます。また車椅子対応の大型洋式トイレが4号車に設置される前の組成(4号車が電動車でハイフン以下が271、6号車・7号車が付随車でハイフン以下の下2桁が43)で製造されたのも特徴です。

E233系0番台が増備されるのは八トタ青660編成(6両固定編成)以来で実に約12年3か月ぶりのこととなります。今回は同系列のグリーン車2両(サロE233形0番台・サロE232形0番台)の組み込み及び12両編成に増強する改造工事の予備車確保の観点から増備されたもので、これ以前には同系列へのトイレ設置工事に伴う予備車確保の観点から209系1000番台2編成が松戸車両センターから転配されて運用されています。E233系0番台にちょっと変わった2020年増備車が入ったため、個人的には注目のし甲斐がありますね。