2023年3月31日

【就役15周年ツアーに使用】小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形に就役15周年記念ヘッドマーク

2023年3月31日、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形が15日で就役15周年となったことを記念して、『ロマンスカー・MSE就役15周年記念ツアー』に伴う特別団体専用列車が海老名(OH32)→伊勢原(OH36)→片瀬江ノ島(OE16)→新宿(OH01)の経路で運転され、その充当編成である60251Fに就役15周年ヘッドマークが掲出されました。
▲通勤形車両6両固定編成の箱根登山鉄道乗り入れが終了した2008年にデビューし日本初の地下鉄直通対応のロマンスカー、現在は東京地下鉄千代田線直通の『メトロはこね』のほか東海旅客鉄道御殿場線直通の『ふじさん』など幅広く活躍する“MSE”60000形が今年でなんと就役15周年を迎えることに。

通勤形車両6両固定編成の箱根登山鉄道乗り入れが終了した(以降の乗り入れは4両固定編成となり1000形・初代5000形・8000形4両固定編成に変更され、のちに1000形レーティッシュカラー、2023年現在では同形式リニューアル車に統一された)2008年3月のダイヤ改正からロマンスカー“MSE”60000形が運用を開始し、日本初の地下鉄直通ロマンスカーとして就役当初は『メトロはこね』・『メトロさがみ』(現在の『メトロモーニングウェイ』)のほかに東京ディズニーリゾートへのアクセスとして、本厚木(OH34)から千代田線・有楽町線を結ぶ連絡線を経由して新木場(Y-24)まで運転した『ベイリゾート』など地下鉄直通を中心とした運用がメインでしたが、同形式の新宿(OH01)発着列車も増えたほか、2012年3月からは『あさぎり』(現在の『ふじさん』)でも運用されるようになり(同形式の新宿発着が定期的に設定されるようになった)、現在のダイヤでは新宿発着列車のほか、地下鉄直通・御殿場線直通、予備編成を活用した特別団体専用列車など、多彩に活躍しています。

ロマンスカー“MSE”60000形は6両5編成と4両3編成(60051F60052F60053F60251F60252F60253F60254F60255F)が在籍しており、時刻表では“M”と書かれた列車に使用されますが(地下鉄直通列車と『ふじさん』は全列車)、まれに他形式所定運用の代走をすることがあります。

【2022年度最終日の復帰】小田急電鉄3000形3265F(日本車両製造3次車・6両固定編成)、ついに定期営業運転に復帰

2021年12月から小田急電鉄大野総合車両所にリニューアル更新工事施工と重要部検査施工のため入場し、長期間にわたって性能確認試験などを実施していた3000形リニューアル車の3265F(日本車両製造3次車・6両固定編成)が2023年3月31日の5107レ(平日A12運用)より定期営業運転に復帰しました。

▲3000形で最初にリニューアル更新工事を施工されたル車の3265Fが2022年度の最終日となった3月31日に定期営業運転復帰を果たした。なお先週に運用復帰を果たした3266Fとは異なり旅客用扉が交換されている。
▲8000形は4両固定編成の8060Fが4月22日の撮影会を最後に廃車除籍処分となることが予想されている。6両固定編成は8259Fが廃車除籍処分となった以外は車輪検査や重要部検査を受けた編成がいる程度で、4両固定編成よりは必要とされている印象だ。

3000形リニューアル車はこの3265Fが最初ですが、その次に施工されていた3266Fのほうが約1週間早い運用復帰ということになります。同編成は2021年12月からリニューアル更新工事に入っていましたので、なんと約1年4ヶ月以上ぶりの営業運転となります。同形式では最初のリニューアル更新工事ということで、旅客用扉が交換されているほか、車内LED照明と一体化された防犯カメラが設置されています(東武鉄道50000系列に装着しているものと類似)。このまま順当に流れれば江ノ島線シャトル運用(平日A15運用)への充当もあり得ます。

3000形リニューアル車2本がついに営業運転に入ったので、8000形の動向が注目されます。4両固定編成の8060Fが4月にの撮影会で引退となり廃車除籍処分が見込まれます。2012年度のリニューアル車が全滅するということで、2013年度リニューアル車の8059F8061Fの動きが気になるところです。8059Fはもともとの相方を失っていますから…。

2023年3月29日

【就役5周年ツアーに使用】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形に就役5周年記念ヘッドマーク

2023年3月29日、小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形が同月17日で就役5周年となったことを記念して、『ロマンスカー・GSE就役5周年記念ツアー』に伴う特別団体専用列車が成城学園前(OH14)→新宿(OH01)→小田原(OH47)→海老名(OH32)の経路で運転され、その充当編成である70051Fに就役5周年ヘッドマークが掲出されました。
▲就役5周年ヘッドマークを掲出し『ロマンスカー・GSE就役5周年記念ツアー』向けの特別団体専用列車に充当されたロマンスカー“GSE”70000形70051F。同形式の運用はHPで公表されていて狙うことができる。約1年間このヘッドマークを掲げて運転されることになる。

2018年3月の代々木上原(OH05)~梅ヶ丘(OH09)間の複々線化に伴うダイヤ改正で営業運転を開始した同形式は就役当時から運用が公表されており、2018年では70051Fのみの存在であったため、当時はロマンスカー“LSE”7000形7004Fおよびロマンスカー”VSE”50000形(50001F50002F)と共通運用され、70052Fが登場して以降は2022年3月のダイヤ修正まではロマンスカー”VSE”50000形との共通運用が組まれていました(このときGSEで運転となる列車は2022年3月ダイヤ修正前まで“G”と表記された)。同形式が定期営業運転から撤退した後は唯一の展望席を備えるロマンスカーとして人気を集めており、2編成に対して2運用が設定され、1運用は平日に喜多見検車区に一旦入庫する運用となっています。1運用は土曜休日に固定運用とされ、必ずロマンスカー“GSE”70000形が充当されますが、それ以外では日程により充当運用が変わることがあります。基本的に予備車両がないため、1本運用を離脱するとロマンスカー“EXE/EXEα”30000形または就役15周年を迎えた“MSE”60000形で代走となる場合があります。70052Fにも就役5周年ヘッドマークが掲出される見通しです。

ロマンスカー“GSE”70000形の運用は4月分は以下の通りとなります(5月以降分は別記事で紹介します)。3月29日以降にはヘッドマーク掲出編成の運用を狙うことができます。参考になさってください。

◆ロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表◆
※就役5周年記念ヘッドマークを掲出する期間のみを抜粋
青色…平日ダイヤ 赤色…土曜休日ダイヤ 薄い灰色は“EXE/EXEα”または“MSE”で運転

【2023年3月】
29日…平日N31運用 平日N32運用 ※就役5周年ツアー開催日
30日…平日N31運用 平日N32運用
31日…平日N31運用 平日N32運用

【2023年4月】
01日…土休N31運用 土休N32運用 16日…土休N31運用 土休N32運用
02日…土休N31運用 土休N32運用 17日…平日N31運用 平日N32運用
03日…平日N31運用 平日N32運用 18日…平日N31運用 平日N32運用
04日…平日N31運用 平日N32運用 19日…平日N31運用 平日N32運用
05日…平日N31運用 平日N32運用 20日…平日N31運用 平日N32運用
06日…平日N31運用 平日N32運用 21日…平日N31運用 平日N32運用
07日…平日N31運用 平日N32運用 22日…土休N31運用 土休N32運用
08日…土休N31運用 土休N32運用 23日…土休N31運用 土休N32運用
09日…土休N31運用 土休N32運用 24日…平日N31運用 平日N32運用
10日…平日N31運用 平日N32運用 25日…平日N31運用 平日N32運用
11日…平日N31運用 平日N32運用 26日…平日N31運用 平日N32運用
12日…平日N31運用 平日N32運用 27日…平日N31運用 平日N32運用
13日…平日N31運用 平日N32運用 28日…平日N31運用 平日N32運用
14日…平日N31運用 平日N32運用 29日…土休N31運用 土休N32運用
15日…土休N31運用 土休N32運用 30日…土休N31運用 土休N32運用

~~~~~~~~~~~★ロマンスカー“GSE”定期運用について★~~~~~~~~~~~
【駅名表記について】
宿…新宿(OH01)、成…成城学園前(OH14)、大…相模大野(OH28)、海…海老名(OH32)、厚…本厚木(OH34)、伊…伊勢原(OH36)、秦…秦野(OH39)、足…足柄(OH46)、小…小田原(OH47)、湯…箱根湯本(OH51)、藤…藤(OE13)、江…片瀬江ノ島(OE16)

【充当運用について】
  1. 以下の運用は2023年3月18日ダイヤ修正時点のものがベースです
  2. 回送ルート・運用の流れは予想であり、運用は平日と土曜休日で色分け済みです
  3. 列車番号…回送列車、列車番号…定期特急列車(愛称不問・一部予想)です

★平日N31運用(GSE/EXE(α)/MSE)★
注意…EXE(α)またはMSEで運転の場合あり
喜多見検車区
藤0000←成0000 90**レ
藤0616→宿0724 0550レ
湯0922←宿0737 0301レ
湯0932→宿1105 0050レ
湯1253←宿1120 0771レ
湯1312→宿1445 0774レ
湯1625←宿1500 0061レ
湯1702→宿1828 0064レ
秦1942←宿1840 0907レ
秦0000→宿0000 90**レ
藤2217←宿2120 0689レ
藤0000→成0000 90**レ
喜多見検車区

★平日N32運用(GSE/EXE(α)/MSE)★
注意…3月29日・4月6・7・24日はEXE(α)またはMSEで運転
喜多見検車区
秦0000←成0000 90**レ
秦0630→宿0741 0974レ
成0000←宿0000 90**レ
喜多見検車区
成0000→宿0000 90**レ
江1725←宿1620 0501レ
江1746→宿1848 0502レ
小2019←宿1900 0909レ
小0000→足0000 90**レ
足柄構内留置線
小0000←足0000 90**レ
小2106→宿2219 0382レ
厚2314←宿2230 0923レ
厚0000→成0000 90**レ
喜多見検車区

★土曜休日N31運用(GSE固定運用)★
喜多見検車区
小0000←成0000 90**レ
小0827→宿0945 0360レ
湯1123←宿1000 0703レ
湯1138→宿1304 0102レ
湯1448←宿1320 0307レ
湯1514→宿1644 0306レ
湯1836←宿1700 0901レ
湯1845→宿2010 0060レ
江2120←宿2020 0687レ
江0000→成0000 90**レ
喜多見検車区

★土曜休日N32運用(GSE/EXE(α)/MSE)★
注意…EXE(α)またはMSEで運転の場合あり
喜多見検車区
厚0000←成0000 90**レ
厚0702→宿0745 0972レ
湯0924←宿0800 0053レ
湯0933→宿1106 0050レ
湯1301←宿1120 0305レ
湯1315→宿1445 0054レ
湯1628←宿1500 0067レ
湯1636→宿1805 0276レ
江1926←宿1820 0683レ
江2003→宿2105 0504レ
藤2217←宿2120 0689レ
藤0000→成0000 90**レ
喜多見検車区
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☆参考資料☆
【平日上り】いずれも“GSE”が充当される可能性のある列車のみ抜粋
藤0616→宿0724 0550レ GSE/EXE/MSE(N31)
秦0630→宿0741 0974レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯0932→宿1105 0050レ GSE/EXE/MSE(N31)
湯1312→宿1445 0774レ GSE/EXE/MSE(N31)
湯1702→宿1828 0064レ GSE/EXE/MSE(N31)
江1746→宿1848 0502レ GSE/EXE/MSE(N32)
江1941→宿2048 0506レ GSE/EXE/MSE(N31)
小2106→宿2219 0382レ GSE/EXE/MSE(N32)

【平日下り】
湯0922←宿0737 0301レ GSE/EXE/MSE(N31)
湯1253←宿1120 0771レ GSE/EXE/MSE(N31)
湯1625←宿1500 0061レ GSE/EXE/MSE(N31)
江1725←宿1620 0501レ GSE/EXE/MSE(N32)
秦1942←宿1840 0907レ GSE/EXE/MSE(N31)
小2019←宿1900 0909レ GSE/EXE/MSE(N32)
藤2217←宿2120 0689レ GSE/EXE/MSE(N31)
厚2314←宿2230 0923レ GSE/EXE/MSE(N32)

【土休上り】
厚0702→宿0745 0972レ GSE/EXE/MSE(N32)
小0827→宿0945 0360レ GSE固定運用(N31)
湯0933→宿1106 0050レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯1138→宿1304 0102レ GSE固定運用(N31)
湯1315→宿1445 0054レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯1514→宿1644 0306レ GSE固定運用(N31)
湯1636→宿1802 0276レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯1845→宿2010 0060レ GSE固定運用(N31)
江2003→宿2105 0504レ GSE/EXE/MSE(N32)

【土休下り】
湯0924←宿0800 0053レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯1121←宿1000 0703レ GSE固定運用(N31)
湯1301←宿1120 0305レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯1448←宿1320 0307レ GSE固定運用(N31)
湯1628←宿1500 0067レ GSE/EXE/MSE(N32)
湯1836←宿1700 0901レ GSE固定運用(N31)
江1926←宿1820 0683レ GSE/EXE/MSE(N32)
江2120←宿2020 0687レ GSE固定運用(N31)
藤2217←宿2120 0689レ GSE/EXE/MSE(N32)

2023年3月28日

【新4113Fに変更へ】東急電鉄5000・5050系0番台5167F(8両固定編成)、“Q SEAT”車両組込で4113Fに

2023年3月26日、東急電鉄長津田検車区構内で5000・5050系0番台5167F(8両固定編成)に転換クロスシート車の“Q SEAT”車両(2両)が組み込まれました。なお“Q SEAT”の車番がサハ4413とデハ4513であることから、5167Fは10両固定編成の4113Fとなるようです。
▲5000・5050系0番台5167Fに新たな4号車・5号車の“Q SEAT”車両2両が組み込まれた。車番から4000番台4113Fとなるようだ。残る“Q SEAT”車両はサハ4414とデハ4514の2両となっていて、5168Fに組み込まれるものと思われる。
▲5000・5050系0番台5168Fに“Q SEAT”車両(サハ4414+デハ4514)が組み込まれると、同系列8両固定編成の相模鉄道直通対応編成は消滅する。

今回組み込まれた“Q SEAT”車両は先に出場した4114F4115Fの分(4115Fはすでに営業運転に投入済み)よりも後に出場したもので、4115Fの分に続く形となりました。5167Fは“8 CARS”ステッカーの撤去と改番が実施されるものと思われますが、制御装置はそのままになるものとみられます。ちなみに落成時の5167F5168Fでは、クハ5850側のスカート(排除器)の形状が変更され、クハ5150側とほぼ同じスカートとなりましたが、そのあとの元5169F(4115F)以降の0番台と4000番台ではさらに形状が変更され後期型となっています(5177Fから再び形状変更となる)。クハ5150側とクハ5850側のスカート形状がほぼ同じとなっている2編成が4000番台化されることになりますね。

【衝撃!印象少し変わる】西武鉄道6000系6102F(10両固定編成)の種別行先案内表示器・前照灯・制御装置が更新される

2023年3月27日、西武鉄道新宿線・拝島線で運用されている玉川上水車両基地に所属する6000系6102Fが武蔵丘車両検修場を出場し、池袋線小手指車両基地まで試運転を実施しました。この編成は1月から武蔵丘車両検修場に入場していました。
▲就役30年を迎えた6000系6102Fの種別行先案内表示器がフルカラーLED式に、前照灯がLED式に、制御装置がSiC素子となり、入場前とは大きく変わってしまった。なお地下鉄直通非対応であるため、種別行先案内表示器は幕式時代の別々のままとなっている。
▲最後まで残った就役当初からのオリジナル編成の6000系6101F。同系列最後の字幕式車両、制御装置未更新編成となった。記録はお早めに。

就役30年を迎えた6000系のうち、6101F6102Fのみが地下鉄直通対応工事を受けずオリジナルスタイルを維持して運用されてきました。新宿線での6000系デビューは1994年8月からということで、同系列のステンレス車の6102Fの種別行先案内表示器がフルカラーLED式に更新され、前照灯はLED式に、制御装置はGTO素子からSiC素子に更新されました(つまり6101F6157F以外の編成と同じ)。なお前面部のオリジナルスタイル(銀色)は維持されています。新宿線・拝島線で運用中の6000系は6101F6102F6103F6108Fの4編成となっていて、後者の2編成は小手指車両基地から移ってきた編成です。最後の未更新車である6101Fの動向が注目されています。

2023年3月27日

【全15編成交換完了】東武鉄道30000系の種別行先案内表示器から3色LED式が消滅、全15編成がフルカラーLED式に

2023年3月24日、東武鉄道東上線森林公園検修区に所属する30000系の種別行先案内表示器が全15編成でフルカラーLED式に更新されました。なお最後まで3色LED式で残っていたのは31605F+31405Fであり、3月22日に運用を終えたあと種別行先案内表示器を更新したものと思われます。
▲全15編成の種別行先案内表示器の更新が完了した30000系。フルカラーLED式に更新したあとの文字フォントは引き続き明朝体である。
▲種別行先案内表示器の更新は50000系(伊勢崎線系統に転属した51008F51009Fを除く)でも行われているが、30000系の明朝体に対し50000系はゴシック体となった。

30000系と50000系の種別行先案内表示器のフルカラーLED化はかなり進んでおり、早くも30000系の全15編成で更新が完了したことにになります。50000系でも51001Fを皮切りに進められており、51004Fのように南栗橋車両管区での検査とともに種別行先案内表示器の更新を行った編成もいます。30000系ではフルカラーLED化されても明朝体を維持していますが、50000系では明朝体からゴシック体となっていて、違和感を感じると思います。意外にも東武鉄道車両のフルカラーLED式の車両は少なめですので(乗り入れ車両を中心に多い)、それだけ字幕式車両や3色LED式の編成を維持し続けていた、ともいえますね。

【ついに機器更新される】京王電鉄8000系8703F(10両固定編成)、制御装置が更新される

2023年3月22日、京王電鉄8000系8703F(10両固定編成)が制御装置をGTO素子からIGBT素子に更新して若葉台検車区を出場、試運転を実施しました。2022年度は1編成に制御装置更新工事の施工を発表しており、この編成が当該となりました。
▲8000系10両固定編成で制御装置更新工事を受けた8000系8703F。この系列では日立製作所製のGTO素子を維持する最古参だった。

8000系の1編成がまたVVVFインバータ制御装置を更新しましたので、残る機器未更新編成は10両固定編成が8705F8708F8711F8713F8714F、8両固定編成が8728F8731Fとなっています。10両固定編成は日立製作所製、8両固定編成は東芝製にそれぞれ更新されるものと思われます(8730Fを除く)。まだ『高尾山トレイン』が制御装置未更新のまま残っているんですね。全滅まではまだまだ先かもしれませんが、早めに記録したほうが損はないでしょうね。

【10代目はまさかの!】相模鉄道11000系の『そうにゃんトレイン』、10代目は10周年を祝いトップナンバーで運転!

2022年3月から約1年間運転された、相模鉄道広報キャラクターのそうにゃんをラッピングした『9代目そうにゃんトレイン』(11000系11003F)が2023年3月24日で運転を終了し、同月27日の2008レ(平日67運用・海0602→横0638)より、『10代目そうにゃんトレイン』が11000系11001Fを用いて運転を開始しました。
▲10代目そうにゃんトレインを担当する11000系11001F。今までのそうにゃんトレインは11003F(奇数の代)と11004F(偶数の代)で交互に運転されたが、10代目では2024年でそうにゃん(とそうにゃんトレイン)が10周年の節目であることから、これまでに偶数の代で起用された11004Fではなく、トップナンバーが起用された。これまでのそうにゃんトレインの法則が崩れた形となった
▲9代目そうにゃんトレインを担当した11000系11003F。すでにラッピングは解除されており、通常の姿で運用復帰するだろう。
▲10代目そうにゃんトレインに設置されるそうにゃんの形のつり革。青色のベルトに白色の文字で『そうにゃん』とあるつり革は各系列の“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装の編成以外に設置されている(廃系列の7000系にも設置されていた)が、3月18日からは“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装の編成にも順次設置されている。それ以外はそうにゃんトレイン限定だ。

これまでの歴代のそうにゃんトレインでは奇数の代を11003F、偶数の代を11004Fがそれぞれ担当してきましたが、10代目では2023年でそうにゃんトレイン運転開始10年目となるほか、2024年で広報キャラクターのそうにゃん(とそうにゃんトレイン)が10周年となることを記念して、11004Fではなくトップナンバーの11001Fが起用されました。横浜(SO-01)寄り先頭車の1号車では初代そうにゃんトレイン、2号車では2代目そうにゃんトレイン…、というふうに歴代のそうにゃんトレインのラッピングを車内に施すほか(9号車での9代目そうにゃんトレインまで)、海老名(SO-18)寄り先頭車の10号車では10周年をお祝いするそうにゃんを車内にラッピングします。号車ごとに歴代のそうにゃんトレインが10代目の車内で見られるのも興味深いところですね。なお10代目そうにゃんトレインの11001Fのつり革は9代目で用いられたものを継続して使用するほか、歴代そうにゃんトレインで設置されていたそうにゃんの形のつり革(他系列でも一部設置されているそうにゃんの形のつり革とベルトが灰色でそうにゃんの形が金色のつり革)も設置されており、1両に1種類ずつ3本ずつ合計30本が設置されています。車内の装飾やつり革からも歴代のそうにゃんトレインを懐かしむことができますね。なおそうにゃん柄の座席については引き続き使用される予定ですが、デザインが歴代のそうにゃんトレインで実際にラッピングされていたそうにゃんに変更される見通しです。

この10代目そうにゃんトレインは相模鉄道本線といずみ野線のみで50番代・60番代を中心に運用される予定で、新横浜線での運転予定はありません。まれに10000系8両固定編成・20000系8両固定編成が充当される10番代で代走することがあります。これまでの歴代のそうにゃんトレインを詰め込んだ『10代目そうにゃんトレイン』は2024年3月下旬まで運転され、運転ダイヤも公表される見通しです。運用を調べて狙ってみることを強くお勧めします。

2023年3月26日

【撮影会でお別れに】小田急電鉄8000形8060F(4両固定編成)、4月22日の撮影会を最後に廃車除籍処分へ…?

2023年3月17日から、小田急電鉄8000形8060F(4両固定編成・2012年度リニューアル車)の撮影会が4月22日に開催されることとなり、それに伴うツアーが小田急トラベルより発売されています。同編成は撮影会終了後に廃車除籍処分になるものと思われ、2023年度最初の8000形の廃車が出ることになりそうです。
▲4月22日に単独の撮影会が行われることになった8000形8060F。リニューアルは2012年度で車内照明が東芝ライテック製のLED照明を搭載している。撮影会終了後に廃車除籍処分になるものと思われ、2012年度にリニューアル更新工事を受けた3編成が先に消滅となる。
▲首都圏で降った雪でも疾走したときの8000形8060F。同編成の登場は1986年ということで製造から約37年、リニューアルから約11年の活躍である。同編成のリニューアルから相方となっていた8260Fは単独となることが予想されるが、海老名検車区には余剰となった4両固定編成が留置されていて、動きが注目される。

これまで8000形は8054F8055F8056F8062F8251F8255F8259F8264Fの8編成40両が廃車除籍処となり、今年度分の8000形の廃車は終了しましたが、4月22日の撮影会開催により、2023年度最初に引退となる8000形が判明する形となりました。これは小田急トラベルによる『小田急の電車写真撮影会 ありがとう“8060編成”撮影会』で判明したもので、撮影会の主役となる8060Fにはヘッドマークが掲出されるとのことで、同編成の動きが注目されることになります。撮影会開催後にこの編成は大野総合車両所に自走回送され、廃車除籍処分に向けた動きとなることが予想されます。

【8000形の在籍状況】※2022年3月25日現在 全体…24編成120両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…12編成(48両)
8051F8052F8053F8057F8058F8059F8060F8061F8063F8064F8065F8066F
廃車済… 4編成(16両)
8054F8055F8056F8062F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  4編成(24両)
8251F8255F8259F8264F

2023年3月25日

【空港特急に限らないデザインに】東日本旅客鉄道『成田エクスプレス』のE259系(横クラ)、リニューアルを発表

2023年3月24日、東日本旅客鉄道が大船(JO-09)・八王子(JC-22)・新宿(JS-20)と成田空港(第1ターミナル)(JO-37)を総武快速線経由で結ぶ特急『成田エクスプレス』に使用しているE259系(横クラ)について、2023年4月以降、デザインをリニューアルすると発表しました。
▲『成田エクスプレス』に使用されているE259系(横クラNe015編成)。クロE259形0番台とクハE258形0番台にトイレを備え、デッキ付近には荷物置き場が設置されている。初代の253系のデザインを継承したものとなっているが、新型コロナウィルスの影響による利用の目的が多様化したことから、デザインを変更することとなった。
▲クロE259形0番台を先頭に新宿に進入するE259系横クラNe004編成。現行のデザインは前面部は黒色の貫通扉に飛行機を模したイラストに“N'EX”と書かれている。側面部は連結面寄りに飛行機を模したイラストに“N'EX”と書かれている。
▲側面部の連結面寄りに大きく書かれた“N'EX”のロゴマーク。空港特急以外の目的でも利用しやすくするため、このロゴマークは運転席寄りの旅客用扉の戸袋部分に移され、トイレのある部分のところは“SERIES E259”と表記されることとなる。

現在の『成田エクスプレス』は全列車がE259系で運転され、2020年の新型コロナウィルスの拡大で日中時間帯の列車が運転を取りやめるなど(日中時間帯の運転再開前の大船発着列車の充当編成は鎌倉(JO-07)に近接の留置線に留置されていた)、大きな影響が出ていましたが現在は全列車が運転を再開しており、2022年3月のダイヤ改正から千葉(JO-28)停車列車が設定され、空港特急としてだけでなく横須賀線・総武快速線との相互移動や総武快速線から品川(JO-17)経由で新宿方面を1本で結ぶ特急列車として、着席移動のニーズにも応える形となっており、空港特急のイメージが強いとはいえども、特急券を購入すれば千葉~大船間・千葉~新宿・八王子間だけでも乗車することができます。ここでは空港特急の役割だけではなくなったことから、デザインを変更し、先頭車の貫通扉は“N'EX”と飛行機を模したロゴを撤去し、貫通扉を灰色に変更、貫通扉上部に“SERIES E259”のロゴを配し、先頭車の連結面寄りに描かれていた“N'EX”のロゴを旅客用扉の戸袋付近に配置変更、もともとのロゴがあったところには大きく“SERIES E259”と表記されるようです。

空港特急のイメージが根強いため、デザインを変更することで、空港特急目的以外で、通勤や着席移動を目的とする利用者をさらに取り込む狙いがありそうです。なお特急料金は総武快速線を走る特急『しおさい』などとは異なり、高めに設定されていますが、『しおさい』よりは本数が多いので、利用のし甲斐はありますね。ちなみに2021年10月の全列車の運転再開のタイミングから運転再開列車を含む全列車で定期券と特急券での乗車が可能になっています。

【牽引機転属後初配給】東日本旅客鉄道E217系横クラY-5編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2023年3月23日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系横クラY-5編成が長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。牽引機はEF64形1031号機ですが、その電気機関車は2023年3月18日ダイヤ改正で長岡車両センターが廃止されたことに伴い新潟車両センターに転属となっていますが、所属区名標はそのままです。
▲廃車解体処分のため旅立ったE217系横クラY-5編成。大多数がインドネシアへと渡った205系とは異なり、海外譲渡の話は聞こえてこない。やはり解体処分が濃厚となるのか。

E217系の廃車は2月以来のこととなります。E235系1000番台のグリーン車(横クラF-25編成横クラF-26編成の分)が出場していますので、基本編成はついに半数となりそうです。なお今回廃車となるE217系横クラY-5編成はダイヤ改正前に運用を離脱しており、20日にドアステッカーや広告類が撤去されていました。疎開などの動きもあるほか、東京総合車両センターへの入出場があります。東京総合車両センターへの入場はドアステッカーの撤去状況(や車内広告の有無)から判別するしかありませんが、ドアステッカーが残っている場合は基本的には検査入場などの可能性が高いです。

2023年3月24日

【デザインリニューアル】東急電鉄の“SDGsトレイン”、デザインリニューアルおよび目黒線・新横浜線系統にも拡大へ

2020年9月8日から東急電鉄2020系2130F、5000系0番台5121F(8両固定編成)、300系307Fにラッピングを施し田園都市線・東横線とその直通運転先路線、世田谷線で運転されている“SDGsトレイン”ですが、新たに目黒線系統でも3020系(8両固定編成)にラッピングして運転するほか、デザインをリニューアルすることが発表されました。
▲田園都市線の“SDGsトレイン”となっている2020系2130F。デザインリニューアル後もこの編成が起用されるのだろうか。
▲東横線の“SDGsトレイン”となっている5000系0番台5121F(8両固定編成)。元田園都市線の編成であるが、デザインリニューアル後もこの編成が起用されるのだろうか。

これまで運転されてきた“SDGsトレイン”は『SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号』とされてきましたが、リニューアル後は『SDGsトレイン 美しい時代へ号』となり、2026年3月末までの運転となるようです。一方の関西の阪急電鉄などで運転されている“SDGsトレイン”も2025年の大阪・関西万博までは運転される予定となっています。目黒線車両は3020系が起用され、目黒線・新横浜線と直通運転先で運用される予定です。

【リニューアル車本格始動!】小田急電鉄3000形3266F(日本車両製造3次車・6両固定編成)が営業運転に復帰

2023年3月24日、小田急電鉄3000形リニューアル車第2弾の3266F(日本車両製造3次車・6両固定編成)が5107レ(平日A12運用)より営業運転に復帰しました。リニューアル車第1弾の3265F(日本車両製造3次車・6両固定編成)よりも先に営業運転復帰する形となりました。
▲ついに本格始動した3000形リニューアル車の3266F。まさかの3265Fよりも先に運用に復帰した。運用復帰初日は江ノ島線主体運用に入ったため、小田原線運用は早くても25日以降になりそう。順当に流れればであるが、多摩線運用は当面先になりそうか。
▲3000形リニューアル車の営業運転復帰により8000形の動きに注意が必要だ(写真は6両固定編成の8262F8265F)。4両固定編成は余剰が発生している状況で、動向に気をつけたい。

3000形リニューアル車は6号車のクハ3250側の連結器が撤去されているため、A運用のみに限定され、小田原線新百合ヶ丘(OH23)以東の区間には基本的に入線しない状況になります。同編成は2022年7月からリニューアル更新工事に入っていましたので、約8ヶ月ぶりの営業運転となります。2021年12月からリニューアル更新工事を受け旅客用扉を交換した3265Fとは異なり、旅客用扉の交換が省略されるなど工期が短縮されていました。車内にはLED照明と一体化された防犯カメラが設置されています(東武鉄道50000系列に装着しているものと類似している)。なお2023年3月18日のダイヤ修正前に営業運転に入ることはありませんでした。

3000形リニューアル車がついに営業運転に入りましたので、8000形の動向が注目されることになります。4両固定編成にも余剰が発生しているのか、トップナンバーの8051Fは2023年の営業運転に入っていないほか、8065Fはここ最近はクヤ31形専属の牽引車となっている印象があり、この先どのような動きを見せるのでしょうか。

2023年3月23日

【6000系転配で置き換え】西武鉄道2000系2403F(2両固定編成)と2511F(4両固定編成)が横瀬車両基地に自走回送される

2023年3月22日、西武鉄道新宿線南入曽車両基地に所属していた2000系2403F(2両固定編成)と2511F(4両固定編成)が横瀬車両基地へ自走回送されました。廃車除籍処分に伴うものと思われます。この補填として6000系6103Fが新宿線で運用されています。
▲3月18日のダイヤ改正からわずか4日で旅立った2000系2403F(2両固定編成・写真)と2511F(4両固定編成)。このうち2403F(2両固定編成)は2両固定編成で数少ない字幕式車両で上石神井車両基地での撮影会に使用されていた。
▲廃車除籍処分となった2000系に代わり、6000系6103Fが新宿線で運用されている。最初の2本以外は池袋線系統で活躍してきたが、6108Fを皮切りに新宿線へと本格転配され運用されているようである。

旧タイプの2000系は2403F(2両固定編成)の廃車除籍処分により、6両固定編成が1編成(6両・2031F)と2両固定編成が3編成(6両、2409F2417F2419F)の4編成12両となりました。旧タイプの2000系の完全消滅が迫ってきているほか、3月20日にはこれまで池袋線系統で活躍した2000系2両固定編成の3編成(2461F2463F2465F)が南入曽車両基地に回送されており、こちらは新宿線系統に移るものと思われます。池袋線系統の女性専用車ステッカーは撤去されていませんでした。また新宿線系統では6000系6103Fが運用に入り、こちらも池袋線系統から新宿線系統(小手指車両基地から玉川上水車両基地)に移ってきたものと思われます。2000系の置き換えを進めるために40000系ロングシート車仕様を池袋線系統に投入し(転換クロスシート車は常に数本が新宿線に貸し出される形になっている)、6000系を含めた車両転配を行っているものと思われます。池袋線に残った2000系は8両固定編成のみとなっているため、単独運用が濃厚です。

【湘南・踊り子の付属も】東日本旅客鉄道E257系2500番台、特急『あかぎ』にも充当を開始

2023年3月18日のダイヤ改正より、東日本旅客鉄道E257系5500番台(都オオ)が高崎線特急『あかぎ』と『草津・四万』への充当を開始しましたが東海道線特急『湘南』と『踊り子』でも活躍する同系列2500番台(都オオ)の特急『あかぎ』運用が登場しています。
▲高崎線特急『あかぎ』・『草津・四万』に使用されるE257系5500番台。このうちの特急『あかぎ』の一部は東海道線特急『湘南』・『踊り子』に使用される2500番台での単独運用があるようだ。2500番台の『あかぎ』運用は注目だ。
▲東海道線特急『湘南』・『踊り子』に使用されるE257系2500番台。この2500番台にも『あかぎ』運用が設定されている。2500番台には座席上部の指定席発売状況を示すランプが設置されているが、『あかぎ』運用では5500番台に配慮して使用されていないようだ。

E257系2500番台を使用する『あかぎ』は平日ダイヤでは4006M列車(高0740→宿0907、新宿到着後は回送)と4007M列車(本2042←上1930、本庄到着後は回送)、土曜休日ダイヤでは4009M列車(高2124←上2000)のみとなっています。平日の新宿(JS-20)行き、上野(JU-02)始発本庄行き1本、土曜休日の上野始発高崎行き1本に固定で充当されるようです。ちなみにE257系5500番台は5編成(25両)が在籍しますが、状況により団体専用列車に使用される場合もあるため、4編成(20両)が在籍する2500番台(おもに予備車両)が代走する場合もあるようです。2500番台では通常の特急『湘南』・『踊り子』では2000番台に連結する付属編成として使用するため10号車から14号車となりますが特急『あかぎ』では1号車から5号車として案内されます。

2023年3月22日

【就役18年の節目】小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形の就役18年に伴う特別団体専用列車が運転される

2023年3月19日と21日に、小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形50001Fを使用した特別団体専用列車が運転されました。同形式就役18年を迎えたことに伴うもののようです。
▲ひそかに就役18年を迎えたロマンスカー“VSE”50000形。今秋にすべての運用を終え引退を迎えることになる。引退後のロマンスカーミュージアムへの保存を含めた処遇など2023年はより一層この形式にも注目が集まることに。

3月19日運転分は同形式就役18年ということで、『走る!VSEギャラリー号』として多摩線にも入線したようで、このロマンスカー(だけでなく、それ以降のロマンスカー)のデザイン設計にかかわった建築家の岡部憲明氏も乗車されたとのことです。21日は小田原線のみで運転されたようですが、こちらも就役18年にちなんで『祝 就役18周年!VSE満喫号』に伴うもののようです。今年就役18年を迎えたわけですが、20年に満たないでの引退が迫っていることは間違いありません。またこの形式の消滅により、ロマンスカーから連接台車が消えることになります(全現役形式がボギー台車車両になる)。今後は引退後の処遇で、先頭車保存を含めた動向が気になっています。

【編成識別番号は未貼付】相模鉄道20000系8両固定編成の21108Fが甲種輸送される

2023年3月20日から23日にかけて、日立製作所笠戸事業所で製造された東急電鉄直通向けの相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)の最新編成となる21108Fが厚木操車場まで甲種輸送されています。そのあとかしわ台車両センターに納車される予定です。
▲20000系8両固定編成(21000系)の21108Fが出場し納車された。東急電鉄との相互直通運転開始後、初めての出場となった。編成識別番号と両数表記は追加されていないが、クハ21808にはそうにゃんとのるるんのぬいぐるみが乗せられていた。

編成は機関車次位からクハ21108+モハ21208+サハ21308+モハ21408+モハ21508+サハ21608+モハ21708+クハ21808と組成されていて、2022年度分は21107Fまでの導入予定となっていますので、2023年度分になるものと思われます。8両固定編成は通算で8編成目(同系列全体は全15編成134両)の在籍となり、10両固定編成の在籍数を上回りました。編成識別番号と両数ステッカーは全車両がかしわ台車両センターに到着した後に貼付されるものと思われます。なお8両固定編成はあと1編成(8両)が来年度導入分と思われます。20000系列の製造はいよいよ終了となりそうでしょうか。

【相模鉄道20000系の編成識別番号】※貼付されていない編成を含む
20101F…001 20102F…002 20103F…003 20104F…004 20105F…005 20106F…006 20107F…007 21101F…101 21102F…102 21103F…103 21104F…104 21105F…105 21106F…106 21107F…107 21108F…108

【初ラッピング】相模鉄道20000系21102F(8両固定編成)と20101F(10両固定編成)に『相鉄・東急新横浜線開業』記念ヘッドマーク

2023年3月18日のダイヤ改正で相模鉄道新横浜線羽沢横浜国大(SO-51)~新横浜(SO-52)間と東急電鉄新横浜線全線の開業を記念して、東急電鉄に直通する20000系21102F(8両固定編成)と20101F(10両固定編成)に『相鉄・東急新横浜線開業』のヘッドマークと装飾が実施されています。
▲濃紺の車体が目を引く20000系21102F(8両固定編成)・20101F(10両固定編成)に相模鉄道広報キャラクターのそうにゃんと東急電鉄キャラクターののるるんと『相鉄・東急新横浜線開業』記念ヘッドマークが装飾された。
▲3月20日から東急電鉄5000・5050系4000番台4110F(Shibuya Hikarie仕様)が相模鉄道に営業列車で初入線を果たす。このときはいずみ野線がメインであったが、本線二俣川(SO-10)以西や西谷(SO-08)~横浜(SO-01)間への入線も期待したい。

初日の18日は21102F(8両固定編成)が臨40G運用で新横浜から埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線浦和美園(SR-26)まで運転され、折り返しは土曜休日20K運用の代走としてかしわ台車両センターに入庫、土曜休日34G運用で再出庫しました。20101F(10両固定編成)は18日の運用はありませんでしたが、19日の土曜休日92G運用から入っています。2017年の初登場から約6年が経っていますが、20000系への装飾は初めてのこととなります。運転期間は5月31日までの予定となっています。運用番号に“G”がつく列車に充当されますが、場合によっては10000系8両固定編成が入る10番代の運用に入る可能性もあります。

ちなみに20日はダイヤ改正後初めての平日ダイヤでしたが、東急電鉄5000・5050系4000番台4110F(Shibuya Hikarie仕様)が平日62K運用に充当され、相模鉄道への初入線を果たしました。

2023年3月18日

【いきなり“Q SEAT”車両】東急電鉄東横線車両を使用した相模鉄道本線完結運用に乗る!

2023年3月18日、私は用事のあと迷わず相模鉄道本線へ直行。ダイヤ改正から東急電鉄との相互直通運転が開始され、大きな賑わいを見せています。まずは海老名(SO-18)にて。注目はやはり東急電鉄直通列車ではありますが、私はあえてこの列車にロックオンしました。
東急電鉄5000・5050系4000番台4112F(元0番台5166F)。2040レ(土曜休日63K運用)。時刻表から判明した東急電鉄車両の相模鉄道完結運用です。今回のダイヤ改正で目黒線車両と東横線車両に誕生した相模鉄道完結運用です。横浜(SO-01)発着にあえて着目しました。
前面部と側面部のフルカラーLED式種別行先案内表示器。横浜発着ということで、種別表示は青地の『快速』となっていて、東横線直通列車の種別表示の桃色、目黒線直通列車の種別表示の水色、東日本旅客鉄道埼京線直通の種別表示の緑色とは異なります。これが他社直通列車と横浜発着列車の識別点です。ただし下り列車では直通列車に関係なく相模鉄道本線・いずみ野線での種別になるので、同線内では相模鉄道に合わせた種別の背景色が用いられます(特急は橙色、快速は青色、各駅停車は灰色)。

この4112Fは元0番台5166F(8両固定編成)を改造した10両固定編成で、4号車・5号車には転換クロスシート車の“Q SEAT”車両を組み込んでいます。このため5号車と2号車・3号車・8号車・9号車で制御装置が異なります(5号車は後期型、それ以外は前期型)。今回は5号車のデハ4512の“Q SEAT”車両に乗り込みます。ちなみに自動放送ですが、海老名駅発車後での言い回しが少し変更されました。今までは『本日も相鉄線をご利用いただきまして、ありがとうございます』とアナウンスされていましたが、現在は『本日も相鉄線をご利用くださいまして、ありがとうございます』とアナウンスされています。よく聞くと『相鉄線をご利用くださいまして』という部分が新たに録音されていたようですね。
今回乗車したデハ4512はサハ4412とともに、新製出場時は正体が明かされておらず無塗装の状態でした。元0番台5166F(8両固定編成)が現在の車番に改番されたうえで出場したことから、欠番となっていた車両の番号は予想がつきました。

東横線向けの“Q SEAT”車両に乗ったのは初めてでしたが、制御装置と車番が異なる以外では大井町線向け6000系の“Q SEAT”車両とはほぼ変わりません。ただし2両連続している程度となっています。

乗っている間はずっと東急電鉄の路線に迷い込んだのか?と思わせるくらい、相模鉄道本線沿線の留置線に東急電鉄車両の留置が確認されました。相模大塚(SO-15)の構内留置線には3000系2編成(3107F3113F)と5000・5080系1編成(5183F)、瀬谷(SO-13)4番ホームに5000・5080系1編成(5189F)と(そのあと回送されましたが)、星川(SO-05)の構内留置線に3000系2編成(3103F3108F)が留置されていたのが印象的でした。相模大塚では東日本旅客鉄道E233系7000番台の留置もあるので、東急電鉄車両と東日本旅客鉄道車両の並びが見られるとは想像もつきませんでした。
“Q SEAT”車両を堪能すること約35分、横浜に到着。このあと星川の下り本線側の留置線に回送され留置されました。夕方の再出庫まではそこで過ごすようですね。

わずか30分ちょっとでしたが、東急電鉄車両での相模鉄道完結運用を堪能することができました。しかもいきなり“Q SEAT”にびっくりしたので、今後出会うのが楽しみな列車のひとつになりました。

【西谷(SO-08)通過が無くなる】相模鉄道本線の『急行』がダイヤ改正で消滅

2023年3月18日のダイヤ改正において相模鉄道と東急電鉄の新横浜線経由での相互直通運転が開始されましたが、相模鉄道本線ではダイヤ改正前日の3月17日をもって1957年の前身の準急時代より、1964年から現在の種別名称で設定された横浜(SO-01)~海老名(SO-18)間を運転する優等種別であり、新横浜線と分岐する西谷(SO-08)を唯一通過する『急行』が消滅しました。
▲正式な列車種別として約59年間、前身時代を含めて約66年間にわたって運転されていた、かつての主力種別の急行が消滅。2014年に最速達種別の特急が設定されると、日中時間帯の急行特急または快速に変更され、2015年5月に再設定された以外は日中時間帯以外の運転となっていた。2023年3月の改正では平日朝の上りの急行通勤急行に、それ以外の急行快速または特急に変更となった。
▲平日朝ラッシュ時間帯に設定されていた急行大和(SO-14)行き。かしわ台車両センターの出庫を兼ねたかしわ台(SO-17)始発の急行もあった。急行の運用は東日本旅客鉄道E233系7000番台を除く各系列で運転されているが、12000系運用の代走の際にはE233系7000番台も充当される場合があった。
▲相模鉄道の再速達種別は特急だが、その下は通勤特急通勤急行快速各駅停車となっている。西谷を通過する列車種別は急行のみだが、かつては特急快速も通過していた。

急行の停車駅は横浜・二俣川(SO-10)~海老名間の各駅で、二俣川ではいずみ野線からの各駅停車に接続していました。それ以外では通勤特急横浜行きが消滅しました。これは通勤特急がすべて東急電鉄直通列車として運転されるためで、最後の列車には平日22運用の代走で12000系12102Fが充当されました。このため横浜発着列車は特急通勤急行快速各駅停車のみとなっています。このなかには東急電鉄保有車両での横浜発着運用もありますので、別の記事で紹介できればと思います。

【新駅開業・列車新設など】東日本旅客鉄道など鉄道各社でダイヤ改正が実施される

2023年3月18日、東日本旅客鉄道などの鉄道各社でダイヤ改正が実施されました。ここでは東日本旅客鉄道におけるダイヤ改正の内容を紹介します。

【新幹線】
▲上越新幹線ではE2系1000番台(幹ニシ→幹セシ)が撤退しすべてE7系(幹ニシ・幹ナシ)に統一され、最高速度が275km/hに引き上げられた。E7系は現時点のラストナンバー、新潟新幹線車両センター配置となる幹ニシF46編成が納車されたばかりである。最速達列車は『とき311号』(1311C列車・潟1048←東0912)と『とき312号』(1312C列車・潟0905→東1043)で最大約7分の所要時間が短縮となっている。

上越新幹線では新潟新幹線車両センター所属のE2系1000番台とE7系を使用して運転されてきましたが、全列車がE7系での運転に変更、使用車両が統一され、最高速度が275km/hに引き上げられました。これにより『とき』・『たにがわ』に関係なくE7系が充当されます。

【在来線特急列車】
▲定期営業運転を終了した651系1000番台。この系列は廃車解体処分になる可能性が高い。撮影会では残る6編成のうち4編成を並べて展示することが予定されているが、動向に注意が必要だ。この651系1000番台ではかつて付属編成も存在していた。
▲高崎線特急『あかぎ』・『草津・四万』に投入されたE257系5500番台。これまでは臨時特急列車・臨時快速列車・団体専用列車など様々な波動輸送に使用されたが、初めての定期営業運転となった。座席上部の指定席発売状況ランプは設置されていないため、特急券なしあるいは座席未指定券で着席乗車した方で、その座席を指定した指定席特急券を持った方が現れたら席を譲る必要がある。
▲特急『湘南』は下り1本、東京(JT-01)発平塚(JT-11)行き3071M列車(平1823←東1730)が設定された。設定当初から平塚始発の『湘南』はあるが、平塚行きは初設定だ。
▲特急『かいじ2号』(3102M列車・竜0658→宿0842)と『あずさ16号』(16M列車・松0910→宿1153)は新宿(JC-05)行きから東京(JC-01)行きに延長され、各新幹線などに乗り継ぎが可能に。また付属編成単独を使用した特急『信州』(平日運転の臨時列車扱い)が1往復で運転を開始した。

在来線特急列車では高崎線の『草津』・『あかぎ』・『スワローあかぎ』に使用されていた651系1000番台(宮オオ)が定期営業運転を終了し、波動輸送向けに改造されていたE257系5500番台(宮オオ)が初めての定期営業運転を開始し、特急『草津・四万』(『草津』から変更)・『あかぎ』に投入されました。この系列の投入により全席指定制に変更(座席未指定券など新たな着席サービスの導入)されるなどの変更がありました。また平日に運転されていた『スワローあかぎ』は『あかぎ』に統一されました。『あかぎ』では座席未指定券で乗車できるようになりますが、一部運転区間が短縮され、減便となる区間があるようです。

常磐線特急『ひたち』(いわき・仙台発着)は平日1本のみ上野始発となっていましたが(17日の2005M列車水カツK4編成が充当された)、品川(JT-03)まで延長され『ひたち』全列車が品川発着となりました(『ときわ』は一部上野発着が残る)。また『ときわ』は全列車が柏(JJ-07)停車となりました。

東海道線特急『湘南』は東京17時30分発の1号平塚行きが新設され、品川と大船(JT-07)から平塚までの各駅に停車します。平塚始発は国府津車両センターから出庫する2号で設定がありますが、逆の平塚行きは初めてです。なお6089M列車(小2412←東2300)は平塚行き(平2453←東2300)となっています。運転日も限られていますのでご注意。

中央線特急『あずさ』・『かいじ』は以前のダイヤでは3102M列車(竜0658→宿0842)と16M列車(松0910→宿1153)の行先を東京に変更、新宿に午前中到着する特急は東京行きとなり、新幹線などに乗り継ぎができるようになります。

このほか、東武鉄道伊勢崎線・日光線直通の特急列車は定期運転が大幅に削減され、それ以外は臨時運転となります。ご利用の際はICカード利用不可とともにご注意いただければと思います。

【在来線普通列車】
▲東海道線の快速アクティーは約34年間の歴史に幕を下ろした。かつては東京発着のほか、上野東京ライン直通列車でも設定されていた。消滅前は夜下りの3751M列車3753M列車が設定されていた。
▲常磐線水戸~いわき間(日中時間帯を中心)と青梅線青梅(JC-62)~奥多摩(JC-74)間で車掌が乗務しないワンマン運転が開始された。常磐線はE531系0番台・3000番台付属編成単独でワンマン運転対応編成で運転される列車、青梅線はE233系0番台P編成(元青400番編成からワンマン運転対応にした車両)で運転される列車となる。
▲土曜休日のホリデー快速は『おくたま』のみとなり、青梅以東の区間ではE233系0番台のT編成およびH編成で運転され、青梅以西では同駅始発の『おくたま』(臨時運転なので注意)に接続する形となる。

東海道線では東京発小田原行き快速アクティーが消滅しました。最終日の3751M列車にはE233系3000番台宮ヤマU623編成+宮ヤマU232編成3753M列車にはE231系1000番台宮ヤマU533編成+E233系3000番台宮ヤマU230編成がそれぞれ充当されました。いずれも小山車両センター所属編成の運用で、国府津車両センター所属編成は代走での充当となっていました。東海道線内を通過運転するのは湘南新宿ライン特別快速のみとなります。

常磐線では水戸~いわき間で日中時間帯を中心にE531系0番台・3000番台付属編成単独での充当列車に限りワンマン運転が導入されました。E501系ではワンマン運転非対応のため引き続き車掌が乗務します。また初電・終電あたりの運転本数の削減と運転区間短縮が実施され(水戸発の下り・いわき発の上りともに終電繰り上げ)、品川~土浦間を運転する列車で10両編成から15両編成への増強が実施されます。

中央線・青梅線・五日市線では東京アドベンチャーラインの区間、青梅~奥多摩間で車掌が乗務しないワンマン運転が開始されました。青梅を跨ぐ列車が消滅し運転系統が分かれました。土曜休日のホリデー快速は『おくたま』のみとなり、青梅で臨時運転の『おくたま』と接続する形に変更されました。青梅と河辺(JC-60)では新たなホーム(青梅3番線・4番線、河辺3番線の使用が開始され、どちらも立川・東京方面ホームとなります。五日市線は『あきがわ』の補填として拝島(JC-55)で折り返す列車の一部が立川(JC-19)まで延長されました。

京葉線では新習志野(JE-12)~海浜幕張(JE-14)の間に新駅『幕張豊砂』(駅番号はJE-13)が開業し、京葉線の各駅停車のみと武蔵野線直通列車が停車します(快速・通勤快速は通過)。海浜幕張から千葉みなと(JE-17)までの各駅は駅番号が1つずれています。また西船橋(JE-10)発着の京葉線列車(案内上は武蔵野線)が増加しています。なお平日は快速が減便され、各駅停車が増える時間帯があります。幕張豊砂の発車メロディは1番線が『希望の朝』(成田空港第1ターミナル(JO-37)と同じ)、2番線が『シーウィンド』(佐倉(JO-33)と同じ)が採用されています。

成田線では総武快速線の運転本数見直しで成田空港第1ターミナル発着の快速列車(E217系・E235系1000番台充当列車)が毎時1本となるため、代替で千葉(JO-28)~成田空港第1ターミナル間を結ぶ209系2000・2100番台8両編成による普通列車が3往復設定されました。総武本線や内房線では運転区間の短縮および終電の繰り上げが実施されした。

京葉線の『幕張豊砂』のほかに田沢湖線の『前潟』が開業しました。秋田地区でも数年後にはICカードのSuicaが利用できるようになります。伊東線では伊豆急行8000系で運転されている列車の一部を伊豆急行3000系(4両固定編成・元209系2000・2100番台)での運転に変更されました。