2023年3月18日

【新駅開業・列車新設など】東日本旅客鉄道など鉄道各社でダイヤ改正が実施される

2023年3月18日、東日本旅客鉄道などの鉄道各社でダイヤ改正が実施されました。ここでは東日本旅客鉄道におけるダイヤ改正の内容を紹介します。

【新幹線】
▲上越新幹線ではE2系1000番台(幹ニシ→幹セシ)が撤退しすべてE7系(幹ニシ・幹ナシ)に統一され、最高速度が275km/hに引き上げられた。E7系は現時点のラストナンバー、新潟新幹線車両センター配置となる幹ニシF46編成が納車されたばかりである。最速達列車は『とき311号』(1311C列車・潟1048←東0912)と『とき312号』(1312C列車・潟0905→東1043)で最大約7分の所要時間が短縮となっている。

上越新幹線では新潟新幹線車両センター所属のE2系1000番台とE7系を使用して運転されてきましたが、全列車がE7系での運転に変更、使用車両が統一され、最高速度が275km/hに引き上げられました。これにより『とき』・『たにがわ』に関係なくE7系が充当されます。

【在来線特急列車】
▲定期営業運転を終了した651系1000番台。この系列は廃車解体処分になる可能性が高い。撮影会では残る6編成のうち4編成を並べて展示することが予定されているが、動向に注意が必要だ。この651系1000番台ではかつて付属編成も存在していた。
▲高崎線特急『あかぎ』・『草津・四万』に投入されたE257系5500番台。これまでは臨時特急列車・臨時快速列車・団体専用列車など様々な波動輸送に使用されたが、初めての定期営業運転となった。座席上部の指定席発売状況ランプは設置されていないため、特急券なしあるいは座席未指定券で着席乗車した方で、その座席を指定した指定席特急券を持った方が現れたら席を譲る必要がある。
▲特急『湘南』は下り1本、東京(JT-01)発平塚(JT-11)行き3071M列車(平1823←東1730)が設定された。設定当初から平塚始発の『湘南』はあるが、平塚行きは初設定だ。
▲特急『かいじ2号』(3102M列車・竜0658→宿0842)と『あずさ16号』(16M列車・松0910→宿1153)は新宿(JC-05)行きから東京(JC-01)行きに延長され、各新幹線などに乗り継ぎが可能に。また付属編成単独を使用した特急『信州』(平日運転の臨時列車扱い)が1往復で運転を開始した。

在来線特急列車では高崎線の『草津』・『あかぎ』・『スワローあかぎ』に使用されていた651系1000番台(宮オオ)が定期営業運転を終了し、波動輸送向けに改造されていたE257系5500番台(宮オオ)が初めての定期営業運転を開始し、特急『草津・四万』(『草津』から変更)・『あかぎ』に投入されました。この系列の投入により全席指定制に変更(座席未指定券など新たな着席サービスの導入)されるなどの変更がありました。また平日に運転されていた『スワローあかぎ』は『あかぎ』に統一されました。『あかぎ』では座席未指定券で乗車できるようになりますが、一部運転区間が短縮され、減便となる区間があるようです。

常磐線特急『ひたち』(いわき・仙台発着)は平日1本のみ上野始発となっていましたが(17日の2005M列車水カツK4編成が充当された)、品川(JT-03)まで延長され『ひたち』全列車が品川発着となりました(『ときわ』は一部上野発着が残る)。また『ときわ』は全列車が柏(JJ-07)停車となりました。

東海道線特急『湘南』は東京17時30分発の1号平塚行きが新設され、品川と大船(JT-07)から平塚までの各駅に停車します。平塚始発は国府津車両センターから出庫する2号で設定がありますが、逆の平塚行きは初めてです。なお6089M列車(小2412←東2300)は平塚行き(平2453←東2300)となっています。運転日も限られていますのでご注意。

中央線特急『あずさ』・『かいじ』は以前のダイヤでは3102M列車(竜0658→宿0842)と16M列車(松0910→宿1153)の行先を東京に変更、新宿に午前中到着する特急は東京行きとなり、新幹線などに乗り継ぎができるようになります。

このほか、東武鉄道伊勢崎線・日光線直通の特急列車は定期運転が大幅に削減され、それ以外は臨時運転となります。ご利用の際はICカード利用不可とともにご注意いただければと思います。

【在来線普通列車】
▲東海道線の快速アクティーは約34年間の歴史に幕を下ろした。かつては東京発着のほか、上野東京ライン直通列車でも設定されていた。消滅前は夜下りの3751M列車3753M列車が設定されていた。
▲常磐線水戸~いわき間(日中時間帯を中心)と青梅線青梅(JC-62)~奥多摩(JC-74)間で車掌が乗務しないワンマン運転が開始された。常磐線はE531系0番台・3000番台付属編成単独でワンマン運転対応編成で運転される列車、青梅線はE233系0番台P編成(元青400番編成からワンマン運転対応にした車両)で運転される列車となる。
▲土曜休日のホリデー快速は『おくたま』のみとなり、青梅以東の区間ではE233系0番台のT編成およびH編成で運転され、青梅以西では同駅始発の『おくたま』(臨時運転なので注意)に接続する形となる。

東海道線では東京発小田原行き快速アクティーが消滅しました。最終日の3751M列車にはE233系3000番台宮ヤマU623編成+宮ヤマU232編成3753M列車にはE231系1000番台宮ヤマU533編成+E233系3000番台宮ヤマU230編成がそれぞれ充当されました。いずれも小山車両センター所属編成の運用で、国府津車両センター所属編成は代走での充当となっていました。東海道線内を通過運転するのは湘南新宿ライン特別快速のみとなります。

常磐線では水戸~いわき間で日中時間帯を中心にE531系0番台・3000番台付属編成単独での充当列車に限りワンマン運転が導入されました。E501系ではワンマン運転非対応のため引き続き車掌が乗務します。また初電・終電あたりの運転本数の削減と運転区間短縮が実施され(水戸発の下り・いわき発の上りともに終電繰り上げ)、品川~土浦間を運転する列車で10両編成から15両編成への増強が実施されます。

中央線・青梅線・五日市線では東京アドベンチャーラインの区間、青梅~奥多摩間で車掌が乗務しないワンマン運転が開始されました。青梅を跨ぐ列車が消滅し運転系統が分かれました。土曜休日のホリデー快速は『おくたま』のみとなり、青梅で臨時運転の『おくたま』と接続する形に変更されました。青梅と河辺(JC-60)では新たなホーム(青梅3番線・4番線、河辺3番線の使用が開始され、どちらも立川・東京方面ホームとなります。五日市線は『あきがわ』の補填として拝島(JC-55)で折り返す列車の一部が立川(JC-19)まで延長されました。

京葉線では新習志野(JE-12)~海浜幕張(JE-14)の間に新駅『幕張豊砂』(駅番号はJE-13)が開業し、京葉線の各駅停車のみと武蔵野線直通列車が停車します(快速・通勤快速は通過)。海浜幕張から千葉みなと(JE-17)までの各駅は駅番号が1つずれています。また西船橋(JE-10)発着の京葉線列車(案内上は武蔵野線)が増加しています。なお平日は快速が減便され、各駅停車が増える時間帯があります。幕張豊砂の発車メロディは1番線が『希望の朝』(成田空港第1ターミナル(JO-37)と同じ)、2番線が『シーウィンド』(佐倉(JO-33)と同じ)が採用されています。

成田線では総武快速線の運転本数見直しで成田空港第1ターミナル発着の快速列車(E217系・E235系1000番台充当列車)が毎時1本となるため、代替で千葉(JO-28)~成田空港第1ターミナル間を結ぶ209系2000・2100番台8両編成による普通列車が3往復設定されました。総武本線や内房線では運転区間の短縮および終電の繰り上げが実施されした。

京葉線の『幕張豊砂』のほかに田沢湖線の『前潟』が開業しました。秋田地区でも数年後にはICカードのSuicaが利用できるようになります。伊東線では伊豆急行8000系で運転されている列車の一部を伊豆急行3000系(4両固定編成・元209系2000・2100番台)での運転に変更されました。