2023年3月14日

【直通は自社の新横浜線のみ】東急電鉄3020系、3月18日ダイヤ改正時点では相模鉄道に乗り入れない運用に

2023年3月18日の鉄道各社でのダイヤ改正が迫るなか、3月12日より東急電鉄元住吉検車区所属の3020系(3121F3122F3123Fの全3編成)の運転台に相模鉄道に入線不可を示す『相鉄線乗入禁止』のラベルが貼付され運用されています。
▲製造当初から相模鉄道乗り入れを見据えた工事がなされているが、迫るダイヤ改正の時点では新横浜線新横浜(SH-03,SO-52)発着で運用されるものとみられる3020系。相模鉄道では現時点で三菱電機製のSiC素子VVVFインバータ車が導入されておらず、この系列が乗り入れるには直通対応工事の本格施工のほか誘導障害試験などを実施する必要がある。

これは3020系が製造当初から相模鉄道直通に備えた準備工事が施されていますが、相模鉄道で三菱電機製のSiC素子VVVFインバータ制御となっている車両が導入されていないことや、相模鉄道直通対応工事が施工されていないことによるもので、当面は新横浜線には直通するものの新横浜発着での運用となり、その先の相模鉄道には乗り入れないK運用が同系列の運用の中心となります。つまり相互直通運転開始に伴うダイヤ改正時点で相模鉄道に乗り入れるのは3000系、5000・5050系4000番台、5000・5080系の全編成のみです(4000番台は“Q SEAT”車両組込編成を含む)。これらの系列では相模鉄道本線・いずみ野線内完結の列車での運用も一部ありますので、東急電鉄車両の相模鉄道本線横浜(SO-01)への乗り入れがありそうです(5000・5050系4000番台に至っては自社の東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線側のホームにも入線するので、自社と相模鉄道の両方のホームに乗り入れることになる)。

3020系が相模鉄道に直通するには直通対応工事はもちろんですが、相模鉄道での乗務員ハンドル訓練や誘導障害試験などを行う必要があります。3020系の相模鉄道乗り入れが実現するのかどうか、動きに注意が必要ですね。