2023年3月5日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2023.03.05 人気の“通勤車両全車種”が大集合!SP~

2023年3月5日、小田急電鉄小田原線を撮影…ですが今回は海老名検車区で現役通勤形車両全車種(1000形・2000形・3000形・4000形・5000形・8000形)を並べた『人気の“通勤車両全車種”が大集合!』の第2回に参加してきましたので、その様子を報告します。

海老名(OH32)西口付近で受付と検温を済ませ、小田急トラベルの担当者の案内のもと、移動します。時刻は10時10分過ぎ、海老名検車区構内に入ります。私自身が海老名検車区構内に入るのは2019年のファミリー鉄道展以来で約4年ぶりになります。
海老名検車区に入っても1回目の参加者が全員離れるまでは移動を挟んで待機するのですが、その合間には8000形8065Fが構内入換を実施中でした。クハ8165側がクヤ31形連結対応になってからクハ8165側から初めて撮りました。しかし相方の8265Fと離れて以降は運用に入らなくなり、3月4日・5日のクヤ31形との定期検測運転で電源供給車として同伴した後は海老名検車区での留置が続いています。検査も通して車内照明がLED化されているのに営業運転に入らない状態が続くと、クヤ31形の専属の電源供給車編成となってしまう印象を持ちました。

撮影会開催時は参加者をAグループとBグループに分けて、3形式3編成ずつの撮影を遠くから近くに移動しながら行い、また引きで行うという方法となり、交代で別の3形式3編成ずつで同様の撮影スタイルを実施し、最後の時間は至近距離からでも撮影可能なフリー撮影タイムとなったのです。
まず展示車両全体を撮影します。今回の展示車両は小田原線側から以下の通りでした。なおこの撮影会では横並びの3編成ずつの展示とするため、36番構内留置線に留置車両はありません。各編成に表示された種別行先表示はそれぞれ以下の通りとなっており、午後の3回分とは表示が異なります(以下の表示は3月5日の午前の分で表示されたものです)。

33番構内留置線…5000形5051F 表示は『各駅停車小 田 原(OH47)』
34番構内留置線…4000形4051F 表示は『通勤準急伊 勢 原(OH36)』
35番構内留置線…2000形2051F 表示は『通勤急行新   宿(OH01)』
37番構内留置線…3000形3251F 表示は『急  行成城学園前(OH14)』
38番構内留置線…1000形1065F 表示は『快速急行相 模 大 野(OH28)』
39番構内留置線…8000形8051F 表示は『準  急町   田(OH27)』

今回の撮影会では1000形以外はすべてトップナンバーで揃いました。前回の2月19日実施分では17日の信号故障に伴うダイヤ乱れが影響して、2000形と5000形はトップナンバーでの展示が予想されていたところ、前者は2056F、後者は5055Fにそれぞれ変更となりました。なお3月4日の撮影会開催前に運用に入っていたのは3000形3251Fと5000形5051Fです。前者は6802レ(小0537→厚0631)で、後者は回9130レ(土曜休日E11運用)で海老名検車区にそれぞれ入庫しており、そのあと撮影会の準備に入っていたようです。
まずは小田原線側より5000形5051F・4000形4051F・2000形2051Fから。引きの状態で最初は撮影し、徐々に接近するスタイルがとられました。前回の撮影会では実現しなかったトップナンバー同士です。このために充当する運用の調整を行っていたのでしょう。
まずは5000形5051Fの『各駅停車小 田 原』は通常あり得ません。2代目5000形は10両固定編成のみであるほか、栢山(OH43)~足柄(OH46)間の各駅のホーム有効長が6両分しかないためです。今年で就役3年が経過するとあって、早いもんですねぇ。
この4000形4051Fの『通勤準急伊 勢 原』は通常あり得ません(列車番号は本日の日付にちなんで35E)。こちらは通勤準急が平日朝の上りのみの種別であるためです(伊勢原は通勤準急の最西端の始発駅)。この形式でさえも長いと就役16年。2027年で就役20周年になるのか…。
2000形2051Fの『通勤急行新   宿』表示は現行ダイヤでは見られませんが、かつて8両固定編成でも通勤急行として運転されていたことがあるため、実在した運用による行先表示です。この形式の通勤急行に乗ったことがある方で懐かしいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただしこの列車は多摩線からの直通のみなので、小田原線ユーザーの私にはほとんど縁がない列車です。この形式は1995年に就役したので、2025年でなんと就役30周年。びっくりですね。
2000形2051Fと4000形4051F。前者は先頭車に急行灯がありますが、側面窓はUVカット仕様という珍しい組み合わせ。2052Fは急行灯ありの側面窓はUVカット非対応、2053Fは急行灯はありませんが、側面窓はUVカット非対応、それ以外は急行灯なしの側面窓はUVカット仕様となっています。後者は登場当初からインペリアルブルーをまとう形式。この帯色は廃車が進行する8000形以外の他形式にも波及することとなります。
4000形4051Fと5000形5051F。どちらも10両固定編成の主力となっていますが、前者は東京地下鉄千代田線や東日本旅客鉄道常磐緩行線でも活躍する形式。茨城県南部にある取手(JL-32)まで入線する運用もあります。5000形は現在数を伸ばして12編成が活躍中。最古参形式である8000形を置き換えています。
続いては先ほどの3形式とは別の3形式。小田原線側より3000形3251F・1000形1065F・8000形8051Fです。1000形以外はトップナンバーに揃えられています。なおこの3編成は前回の撮影会でも使用されています。

今回の撮影会の並びも結果的に8000形から順番に製造されたときの並びではありません。最初に6形式を写した写真をご覧いただければ分かりますが、左側の8000形から右側の5000形にかけて、製造順に並んでいるように見えますが、途中の2000形と3000形では製造順で並べると逆になるからです(前者は1995年、後者は2001年)。
この8000形8051Fの『準  急町   田』は現行ダイヤでは見られませんが、実在した運用です。現在の新宿発着~新松田(OH41)発着は消滅し、すべて東京地下鉄千代田線直通列車として朝夕を中心に運転されており(2022年3月までは日中時間帯も運転されていた)、最西端は伊勢原となっています。私が大学時代に向ケ丘遊園(OH19)で上り列車をよく撮影していましたが、その際に下り列車も同時観察し、その時に存在した列車であることを思い出し懐かしく感じました。
この1000形1065Fの『快速急行相 模 大 野』は現行ダイヤでは見られませんが、実在した運用です。かつての新宿発の最終の快速急行に、大野総合車両所入庫の都合で相模大野行きが存在しました。ただし現在のダイヤでもダイヤが乱れたときに江ノ島線で各駅停車のみの運転となる場合にのみ見られることがあります。なお同編成が快速急行の運用に入ることはありません(箱根登山鉄道専任編成となったため)。
この3000形3251Fの『急  行成城学園前』は基本的には東京地下鉄千代田線直通列車で見られる行先ですが、成城学園前以東で人身事故などのトラブルがあったりする場合は上り列車で、成城学園前以西で人身事故などのトラブルがあったりする場合は下り列車で見られることがあります。昨年就役20年を迎えた同形式ですが、まだまだ主力です。
8000形8051Fと1000形1065F。今まで両者はリニューアル後も10両編成の運用に入っていたのですが、前者は昨年大晦日を最後に運用に入っていない(つまり2023年は一度も営業運転に入っていない)という衝撃の事実、後者は箱根登山鉄道専任の編成となり、他編成との併結ができなくなり、10両編成運用には入っていません。8051Fについては大野総合車両所への回送など動向に注意しなければなりません。
1000形1065Fと3000形3251F。このうち後者は一時期8051Fとの併結により営業運転をしたことがあります。8000形4両固定編成と3000形1次車・2次車6両固定編成の併結運転がほとんど見られなくなり、8000形は廃車が進んでおり、3000形は3次車以降でリニューアルが進められ、6号車の電気連結器が撤去されるなど、いわゆる“ブツ10”がだいぶ少なくなりました(まだ8000形の同一番号編成などで見られますが)。
8000形8051Fは2023年の営業運転に入っておらず海老名検車区への留置が続いていることから、いつ廃車除籍処分となってもおかしくはないと思うので、編成写真にしました。
最後に、全6形式を収めたショットで撮影会を終了しました。

このようなイベントを開催してくださった小田急電鉄及び小田急トラベルの関係者に感謝申し上げます。
5000形5062F6574レ(土曜休日E68運用)。5000形の現時点のラストナンバーを帰り際に収めました。撮影は以上になります。