2023年3月18日に鉄道各社でダイヤ改正が実施され、相模鉄道新横浜線羽沢横浜国大(SO-51)~新横浜(SO-52)間と東急電鉄新横浜線の全線が開業し、相模鉄道と東急電鉄の相互直通運転が開始されました。なお現時点で東急電鉄3020系の相模鉄道乗り入れはありません。
▲濃紺の車体が目を引く20000系列(写真は21102F・20106F)。相互直通先路線でも営業運転を開始した。列車番号末尾の“G”の列車が同系列で運転され、東横線に10両固定編成、目黒線に8両固定編成が直通するが、日中時間帯の相模鉄道方面から東京地下鉄南北線に直通する列車はない(新横浜発着での運転となる)ので、少なくとも1回以上の乗り継ぎが必要だ。
▲相模鉄道全線での営業運転を開始した東急電鉄5000・5050系4000番台。0番台から改造の4112F(元5166F)以降の編成に転換クロスシート車“Q SEAT”車両が組み込まれている。従来の相鉄本線のほかいずみ野線との相互直通運転も開始され、いずみ野線直通列車のみ、線内通過運転する特急が復活。
▲相模鉄道新横浜線を介して相鉄本線・いずみ野線直通運用を開始した3000系と5000・5080系。なお現時点での3020系の相模鉄道への乗り入れはない。なおこの目黒線車両にも相模鉄道本線・いずみ野線完結運用があるので注目だ。
これにあわせて20000系列が東京地下鉄副都心線や、東京地下鉄南北線・埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東京都交通局三田線でも運用を開始したほか、3000系と5000・5080系では相模鉄道全線(厚木線を除く)での運用も開始しました。なお相模鉄道では新横浜線方面との分岐駅である西谷(SO-08)を唯一通過していた急行が完全に消滅し、横浜(SO-01)発着列車も変化し、横浜~西谷間の区間列車が登場するなど、西谷以西からの都心方面直通に大きくシフトしたダイヤとなっているようです。なお東日本旅客鉄道埼京線直通列車は都心直通や利便性を考慮してか運転区間短縮や種別変更などにとどまっています。なお相模鉄道の急行が消滅したことで、平日朝の横浜行きの大半は通勤急行、それ以外は快速または特急になり鶴ヶ峰(SO-09)・西谷への停車列車が増えたほか(西谷は通過列車がなくなった)、一部特急通過駅からの利便性向上が図られましたが、横浜方面へ所要時間は増えた印象があります。横浜へ早く向かいたいときは特急を使い、直通列車の特急の場合は西谷で乗り継ぐようにしましょう。
東急電鉄新横浜線内は基本的に急行が多く、日中時間帯は全列車が急行ですが、急行運転となるのはその先の東横線や目黒線内のみであり、途中駅の新綱島(SH-02)を含めて線内では各駅に停車します。この急行が各駅停車の役割を果たすため目黒線の各駅停車は日中時間帯は全列車が引き続き日吉(TY-13,MG-13,SH-03)発着となっています。初日の東急電鉄直通の1番列車の3700レ(土曜休日54K運用)には5000・5050系4000番台4111F(元5173F)が充当されました。