2023年3月7日、東京都交通局が浅草線5300形で最後の1本である5320F(5次車)が定期営業運転を2月に終了したと発表しました。これにより営業運転が可能な同形式は消滅しました。同編成は廃車除籍処分されるものと思われます。
▲5300形の最後の編成が鉄道ファン同士の混乱を避けるため、ひっそりと営業運転を終えたうえで、正式に運用終了がアナウンスされた。最後の1本となってから1年以上も生き延びたことになるが、これは5500形の無線更新工事によるものとみられている。
最後の1編成となった5300形5320F(5次車)が生き延びたのは5500形の無線更新工事による予備車両確保に伴うもので、京浜急行電鉄本線・空港線・逗子線・久里浜線から京成電鉄本線・押上線まで幅広く活躍することから、1年以上生き延びた形となりました。なお5500形は2021年9月に全27編成が出揃っていますが、5300形の最後の編成の引退は2023年2月ということで、5500形全27編成が揃ってから5300形の正式な運用終了アナウンスまで約1年5ヶ月ほど要した形です。とはいえど、5320Fの長い活躍があったことには変わりはありません。