2023年3月18日のダイヤ改正において相模鉄道と東急電鉄の新横浜線経由での相互直通運転が開始されましたが、相模鉄道本線ではダイヤ改正前日の3月17日をもって1957年の前身の準急時代より、1964年から現在の種別名称で設定された横浜(SO-01)~海老名(SO-18)間を運転する優等種別であり、新横浜線と分岐する西谷(SO-08)を唯一通過する『急行』が消滅しました。
▲正式な列車種別として約59年間、前身時代を含めて約66年間にわたって運転されていた、かつての主力種別の急行が消滅。2014年に最速達種別の特急が設定されると、日中時間帯の急行は特急または快速に変更され、2015年5月に再設定された以外は日中時間帯以外の運転となっていた。2023年3月の改正では平日朝の上りの急行は通勤急行に、それ以外の急行は快速または特急に変更となった。
▲平日朝ラッシュ時間帯に設定されていた急行大和(SO-14)行き。かしわ台車両センターの出庫を兼ねたかしわ台(SO-17)始発の急行もあった。急行の運用は東日本旅客鉄道E233系7000番台を除く各系列で運転されているが、12000系運用の代走の際にはE233系7000番台も充当される場合があった。
▲相模鉄道の再速達種別は特急だが、その下は通勤特急、通勤急行、快速、各駅停車となっている。西谷を通過する列車種別は急行のみだが、かつては特急や快速も通過していた。
急行の停車駅は横浜・二俣川(SO-10)~海老名間の各駅で、二俣川ではいずみ野線からの各駅停車に接続していました。それ以外では通勤特急横浜行きが消滅しました。これは通勤特急がすべて東急電鉄直通列車として運転されるためで、最後の列車には平日22運用の代走で12000系12102Fが充当されました。このため横浜発着列車は特急、通勤急行、快速、各駅停車のみとなっています。このなかには東急電鉄保有車両での横浜発着運用もありますので、別の記事で紹介できればと思います。