2021年8月31日

【多様化する通勤スタイル】東日本旅客鉄道が通勤・通学定期券と指定席特急券で乗車できる特急列車を拡充へ

2021年8月30日、東日本旅客鉄道がコロナ禍で多様化している通勤スタイルを応援するため、10月1日から現行ダイヤで朝晩のみ運転している特急『成田エクスプレス』の全列車全運転区間で定期券と指定席特急券で普通車に乗車できるようにするほか、通勤特急列車の『湘南』『はちおうじ』『おうめ』『あかぎ』『スワローあかぎ』ではグリーン車に定期券とグリーン券込みの指定席特急券で乗車できるようにすることを発表しました。
▲(イメージ)新型コロナウィルスの影響で朝晩に運転される特急『成田エクスプレス』に充当のE259系。A特急料金を適用するため特急料金は高めだが、12両編成で運転されている列車があるために通勤時の三密回避に役立つ。空港特急のイメージだが、指定席特急券を購入すれば成田(JO-35)以西の区間だけでも乗車が可能である。
▲(イメージ)平日の『湘南ライナー』を継承する特急『湘南』に充当のE257系2000番台・2500番台(宮オオ)。定期券とグリーン券込みの指定席特急券で新たにグリーン車の4号車(サロE257形)に乗車ができるようになる。
▲(イメージ)平日の『スワローあかぎ』、土曜休日の『あかぎ』に充当の651系1000番台(宮オオ)。定期券とグリーン券込みの指定席特急券で新たにグリーン車の4号車(サロ651形)に乗車ができるようになる。
▲(イメージ)平日の『中央ライナー』『青梅ライナー』を継承する特急『はちおうじ』『おうめ』に充当のE353系(長モト)。定期券とグリーン券込みの指定席特急券で新たにグリーン車の9号車(サロE353形)に乗車ができるようになる。

これは新型コロナウィルスの影響で昨年から在宅勤務(テレワーク)などが増え通勤スタイルが多様化していることが背景とみられます。ただ現状は通勤時間帯を含む朝晩に運転されている通勤特急列車の利用者が少ないのもありますが(特に成田エクスプレスは特急料金が高いがほぼ空席の空気輸送状態である)、コロナ禍だからこそ三密回避の通勤スタイルを推奨することも兼ねてか、定期券と特急券(座席未指定券を含む)での特急列車乗車を推奨するためにその対象列車を拡大することとなったものと思われます。これまでに成田エクスプレス(一部区間を除く)と各特急列車のグリーン車については定期券と指定席特急券を組み合わせての乗車を認めていませんでしたが、これを一部認めるようにした形です(成田エクスプレスのみ定期券と特急券での乗車可能区間を拡大)。ただし上記各列車以外のグリーン車については引き続き定期券と指定席特急券での乗車が認められていませんのでご注意を。

もし通勤することが多い人で特急停車駅間を(もしくはそれを超えて)移動している方は三密回避のために追加料金を払ってでも特急列車に乗ってみてはいかがでしょうか。ここで紹介した特急列車はすべて座席指定制であり、基本的に乗車の際には乗車券・定期券のほかにも指定席特急券または座席未指定券が必要で、成田エクスプレスのように特急料金が高めとなっているものもありますが、コロナ禍だからこそゆったり快適に通勤できることや仕事を頑張ったご褒美に、といった感じでプチ贅沢とは言い切れるわけではないかもしれませんが、特急列車を使った密回避の通勤スタイルも十分ありですね。

2021年8月30日

【さらば1755F】小田急電鉄1000形1755F(ワイドドア車6両固定編成)のデハ1905・クハ1955が搬出される

2021年7月20日の5117レ5331レ(平日A34運用)をもって運用を離脱して廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1755F(ワイドドア車6両固定編成)のデハ1905・クハ1955が8月30日に車体を分割され大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲廃車除籍となった1000形1755Fのデハ1905・クハ1955が群馬へと旅立つ。これで全6両の陸送が完了することになる。
▲残存している数少ないワイドドア車の1754F・1756F。1755Fの次に廃車除籍処分となる編成が決まれば最後まで残る編成も判明することになる。

これで1000形1755Fの全6両の陸送が完了しました。この編成も1753Fと同様にサハ1855は元先頭車の改造で付随車化された車両で下り方1番ドアがワイドドアではありません。これで残るワイドドア車は1754F・1756Fのみとなっています。4両固定編成ではレーティッシュカラーの1058Fと1061Fについても注意が必要で、4両固定編成で最後の現役のロイヤルブルー帯である1051Fについては特別団体専用列車に使用されたあと、廃車除籍処分となることが考えられます。大野総合車両所88番構内留置線西側にいる1062Fは引き続き休車状態ですが、廃車除籍処分となることは確定していますからね。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年8月30日現在 合計140両/全体196両(リニューアル中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用、緑色…リニューアル更新工事施工

*4両固定編成…10編成(40両、リニューアル28両、レーティッシュ8両)
内訳…1051F1057F1058F
1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…5編成(30両、ワイドドア12両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…52両 ※搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計44両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)

【実施はコロナ次第】小田急電鉄が1000形1051F(4両固定編成)を使用した3種類のツアーを開催へ

2021年8月27日、小田急電鉄が10月と11月に1000形4両固定編成で最後のロイヤルブルー帯で非リニューアル車両の1051Fを使用して同編成を堪能できる3種類のツアーを行うことを発表しました。ただし新型コロナウィルスの感染拡大状況次第で内容変更や中止となる可能性がありますので最新情報にご注意ください。
▲1000形4両固定編成で最後のロイヤルブルー帯、かつ非リニューアル車である1051Fを堪能できる最後のチャンスだ(残り2編成はレーティッシュカラーの編成である)。この特別団体専用列車を最後に1051Fは廃車除籍となることが予想される。引退が迫る通勤形車両で貸切ツアーを行うのは初代5000形の5268F以来、約10年ぶりのことである。
▲11月の特別団体専用列車では4両固定編成の1051Fに非リニューアル車の6両固定編成を連結して運転される(ワイドドア車を除く)。1000形の“ブツ10”を見られる最後のチャンスである。なお6両固定編成はワイドドア車以外では1251F・1253F・1254Fの3編成のみとなっており、10両編成組成時に相方となった1251Fが充当されるのだろうか。

10月23日と24日に実施される『小田急の電車撮影会 最後の4両未更新車オリジナルカラー編成』のツアーでは募集定員が23日が80人、24日が60人ということで1051F単独での特別団体専用列車充当になるものと思われます。使用車両の1051Fを喜多見検車区唐木田出張所に送り込んだ後、唐木田(OT07)→新宿(OH01)→相武台前(OH30)1番ホームの経路で特別運転され、そのあと相武台前構内留置線(11番~20番)で撮影会を行います。一部区間では録音専用車両を設けるということで、貴重な三菱電機製GTO素子を録音できる最後の機会となるかもしれません。使用車両の1051Fは構内留置線での撮影会に使用されますが、ダイヤ上や構内留置線への配線の都合で本厚木(OH34)または伊勢原(OH36)で折り返したあと相武台前の構内留置線に入るものと思われます。さらに24日には廃車除籍となった編成から抜かれた車両部品などの販売を行います。新宿では折り返しのための停車のみ(下車不可)であるほか、トイレ休憩は下車駅となる相武台前のみですので、集合地点までの移動の際にトイレを済ませておく(唐木田の駅構内のトイレでも可)などしておきましょう。なお23日と24日では集合時間が1時間30分も異なるのでご注意願います。これは24日に唐木田駅ホームから一旦喜多見検車区唐木田出張所の構内を特別運転するためです(それ以外は唐木田出発時刻や経路などほぼ一緒です)。

11月3日に実施される『親子(家族)限定!1000形で鉄道のお勉強!』のツアーでは1051Fのほかに6両固定編成を連結した10両編成での特別団体専用列車充当になりそうです。相方がどの編成になるかは読めませんが、定期営業運転では組まれることが多かった1251Fを予想していますが、場合により側面幕に特徴のある1253F、または1254Fになる可能性も考えられます。出発前に1051Fと6両固定編成の連結シーンや乗務員の解説による制動試験の実施、10両編成での撮影会を実施した後に海老名検車区を出庫し、海老名(OH32)→伊勢原1番ホーム(トイレ休憩あります)→成城学園前(OH14)の経路で喜多見検車区まで特別運転し(成城学園前以降は経堂(OH11)あたりで折り返しか、成城学園前到着後に入庫の形で運転か)、喜多見検車区では車両洗浄線の体験やドア開閉などの体験ができます。ただし一部イベントは小中学生のみの限定となりますのでご注意願います。集合時間は海老名検車区で2つのイベントを実施する関係で朝の8時30分となっていますのでご注意ください。

11月6日・7日の『1000形(10両)貸切車両で満喫しよう! 』のツアーでは3日運転分と同様に1051Fのほかに6両固定編成を連結した10両編成での特別団体専用列車充当になりそうです。どの編成になるかは読めませんが、定期営業運転では組まれることが多かった1251Fを予想していますが、場合により側面幕に特徴のある1253F、または1254Fになる可能性も考えられます。海老名検車区を出庫し、海老名→秦野1番ホーム→伊勢原4番ホーム→新百合ヶ丘(OH23)3番・4番ホーム→唐木田の経路で特別運転し、1051Fと6両編成が喜多見検車区唐木田出張所に入庫し、その後の撮影会が設けられます。途中交代制ではありますが4両固定編成の1051Fと6両固定編成の1251F・1253F・1254Fのいずれか充当車両それぞれに乗車ができます。集合時間は上記2つのイベントよりも早い朝の7時15分となっていますので十分にご注意ください。

10月のイベントではトイレ休憩は集合時間前のときと相武台前のみですが、11月のイベントではどちらも伊勢原でトイレ休憩がとられます。11月3日は1番ホーム停車中に、11月6日・7日は4番ホーム停車中に休憩となります。私の地元でもあるので、撮影者が多くなることは想像に難くないですが、コロナ禍ですから撮影に行くこと自体をどうしようかというのもありますが、いろいろな意味で思い出深い車両でもあるので、もしも仮に行くとなれば地元で撮ろうか密回避で他のところで撮ることはできないか考えているところです。非常に悩ましいなぁ。

2021年8月27日

【HIDから交換済み】小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形60052F、検査出場で前照灯がLED化される

2021年8月26日、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形60052F(クハ60052+デハ60002+デハ60102+クハ60152)が大野総合車両所を検査出場し小田原線で試運転を実施しました。この編成についても検査出場時に前照灯が交換されています。
▲大野総合車両所の検査出場で前照灯がLED化されたロマンスカー“MSE”60000形60052F。この形式は検査出場時に60053F・60255Fに仕様を合わせるかたちで前照灯がHIDからLEDに交換されており、現時点では60051F・60252F・60254Fの3編成で確認されている。

この編成の検査出場と前照灯LED化により、“MSE”の4両固定編成は全3編成の前照灯がLEDとなりました。残るHIDの編成はいずれも6両固定編成の60251F・60253Fのみとなっていますが、この6両2編成についても検査入場時に交換されるものと思われます。新製当初から前照灯LEDとなっている60053F・60255Fを除く“MSE”で前照灯がLED式に交換されるのは通算4編成目となっています。なおロマンスカー“EXE”30000形ではリニューアル更新工事施工時(“EXEα”化の際)に前照灯がLED化されています。いずれはロマンスカー“VSE”50000形も前照灯の交換はあり得るのでしょうか。

【早くも3編成目】東日本旅客鉄道E131系500番台横コツG-03編成が国府津車両センターへ配給輸送される

2021年8月26日、総合車両製作所新津事業所で製造され8月23日に落成日として公式試運転を実施していた東日本旅客鉄道E131系500番台横コツG-03編成(クモハE131-503+サハE131-503+モハE130-503+クハE130-503)の配給輸送が実施されました。
▲ワンマン運転に向けた準備が進む相模線と乗り入れ先の横浜線で試運転が行われていないにもかかわらず数を増やしていくE131系500番台、ついに3編成目に。

牽引機はEF64形1031号機が担当しました。これでE131系500番台は予定数(12編成)の4分の1に達しました。同系列は今年秋から営業運転開始が予定されていますが、それまでにどのくらい増備されるのか気になります。E131系500番台の運用開始前に205系500番台にいつ廃車が出てもおかしくはありませんので注意が必要かも。一部編成は車番がテプラになり、編成番号札がラミネート仕様になっていますからね。ただ運用上は平日の予備が少ないため(いったん茅ヶ崎運輸区などに入庫する運用はある)、どのように205系500番台を代替していくのか注目です。

【相模線車両在籍状況】2021年8月26日現在
《205系500番台》13編成
 R1・R2・R3・R4・R5・R6・R7・R8・R9・R10・R11・R12・R13
《E131系500番台》3編成
 G-01・G-02・G-03

2021年8月26日

【いよいよ希少に】東急電鉄8500系8619Fが長津田車両工場に廃車回送される

2021年8月25日、東急電鉄8500系8619Fが24日の平日36K運用で長津田検車区に入庫後、そのまま運用を離脱し、所属先から近接の長津田車両工場へ自走回送されました(回92K)。廃車除籍処分のためと思われ、解体のため搬出されるものと思われます。
▲8500系8619Fが。8617Fが廃車除籍となって以降は最古参であった。これで8500系は青帯の8637Fを含む4編成(40両)となった。

同編成も8628Fと同様に一般座席のモケットが茶色と黄金色ではなく赤色オンリーとなっていた編成です。座席モケットが赤色オンリーの編成は消滅します。結果として残る8500系は8622F・8630F・8631F・8637Fの4編成(40両)となりました。このうち8637Fは青帯で“Bunkamura号”のラッピング電車として運転されていますが、廃車除籍処分までこの姿で走るのでしょうか。また赤色の座席モケットをもつのは8630Fの一部車両となっています。これと前後して総合車両製作所横浜事業所から2020系の28編成目となる2148Fが出場し、長津田検車区に配置されました。2130F以降と同様にサハ2420・サハ2520・デハ2820の座席人数が変更されているほか、当初からLED照明と一体になった車内防犯カメラを設置しているため、貫通路連結部分の上部への設置が省略されていますね(防犯カメラ作動中のステッカーに変更)。

【基本編成ラストナンバー】東日本旅客鉄道E217系横クラY-51編成が長野総合車両センターへ配給輸送される

2021年8月25日、東日本旅客鉄道E217系横クラY-51編成(クハE217-51以下11両)が所属先の鎌倉車両センターからから長野総合車両センターへ配給輸送されました。全車両廃車解体処分になるものと思われます。
▲E217系ラストナンバーが帰らぬ旅に出る。1999年製造の編成ということで185系0番台の半分ほどの約22年間の活躍だった。すべての車両が解体処分になりそうだ。

E217系の廃車除籍は付属編成の横クラY-126編成・横クラY-137編成以来で約3ヶ月ぶり、基本編成では横クラY-43編成以来の配給輸送(廃車除籍は横クラY-45編成以来)となります。配給輸送列車は大船(JO-09)→新鶴見信号場→府中本町(JN-20)→立川(JC-19,JN-26)→長野の経路で運転されました。牽引機は長岡車両センター所属のEF64形1030号機でした。なお最後尾の前面幕はなぜか『回送』ではなく『団体』となっていました。E217系の在籍数は11両45編成(495両)と4両40編成(160両)の合計655両となりました。

【E217系の在籍状況】※2021年8月25日現在
 基本編成(11両)…45編成(−1) 付属編成(4両)…40編成(±0)
 廃車除籍(11両)…  6編成(+1) 廃車除籍(4両)…  6編成(±0)
【E235系1000番台の在籍状況】※2021年8月25日現在
 基本編成(11両)…13編成(±0) 付属編成(4両)…13編成(±0)

【クハ8166のスカートに穴が】小田急電鉄8000形8066F(4両固定編成)がクヤ31形連結対応車両に

2021年8月25日、小田急電鉄大野総合車両所に入場していた8000形8066Fが出場し試運転を小田原線相模大野(OH28)~伊勢原(OH36)間で実施しました。この編成には8065Fと同様にクハ8166のスカートの一部分に穴が開いており、クヤ31形連結対応工事(ジャンパ線受の設置工事)を受けたようです。
▲クハ8166のスカート部分にジャンパ線受が設置され、8000形で2編成目のクヤ31形連結対応車両となった8066F。これも廃車除籍処分となった1000形ワイドドア車から移設されたのだろうか。8065Fが何らかの事情で使用できない場合に電源供給車になるものと思われる。

8000形でクヤ31形連結対応車両となるのは8065Fに続き2編成目となりました。1000形の代替として定期検測列車として運転する際にクヤ31形と連結されるものとみられます。これでクヤ31形連結対応となっている通勤形車両は1000形1051F(非リニューアル車)、8000形8065F・8066Fの4両3編成となっています。なお6両固定編成は1000形1752Fの廃車除籍をもって現役全編成が小田原(OH47)方の先頭車に連結器を持たないため改造対象にはならず、1000形以外で4両固定編成が存在するのは8000形のみであるため、同形式が選ばれたものとみられます。あと1編成に同様の改造工事が実施されるのか、それともこの2編成のみとなるのか注目されます。1000形の場合はワイドドア車を含む3編成がクヤ31形連結対応車両として選定されましたが、8000形ではどうするのでしょうか。動向が気になる1051F次第ではありますが、9月の定期検測列車の電源供給車となる形式と編成が注目されます。ただ近い時期に8000形との定期検測列車を見越すと、どこかでクヤ31形との併結試運転を行う必要があることは想像に難くないですね。

【クヤ31形連結対応車両】※2021年8月25日現在
《1000形》1051F《8000形》8065F・8066F

2021年8月25日

【付随車は元先頭車】小田急電鉄1000形1755F(ワイドドア車6両固定編成)のデハ1805・サハ1855が陸送される

2021年7月20日の5117レ5331レ(平日A34運用)をもって運用を離脱して廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1755F(ワイドドア車6両固定編成)のクハ1755・デハ1705が8月25日に車体を分割され大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲廃車除籍となった1000形1755Fのデハ1805・サハ1855が群馬へ旅立つ。この車両の陸送をもって下り方1番ドアがノーマルドアでそれ以外がワイドドアの付随車は消滅。なお1754Fと1756Fではいずれも上り方4番ドアが元先頭車からの改造でノーマルドアとなっている。
▲残るワイドドア車は1754Fと1756F(写真)のみである。なお4両固定編成はレーティッシュカラーの1059F・1060Fが廃車除籍処分となっているため、ワイドドア車2本と1051F・1058F・1061Fの動きに注意だ。
▲ノーマルドアの1251F(写真上)・1253F(写真下)・1254Fは相変わらず動向が読めない。1251F以外はいずれも相方となっていた1053F・1054Fが廃車除籍処分となっているほか、1051Fは事実上の箱根登山鉄道とクヤ31形の電源供給車の兼用となっている。

1000形ワイドドア車は奇数番号が消滅、偶数番号の1754F・1756Fのみとなっており、この両編成と1051F・1058F・1061Fの動向が注目されています。なお動向が読めない1251F・1253F・1254Fについても今後の動きに注意する必要があるために記録を進めておきましょう。床下機器を撤去され車体が分割されたデハ1805・サハ1855の陸送により、デハ1905・クハ1955が解体線に移動、床下機器の撤去後に搬出されるものとみられます。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年8月25日現在 合計140両/全体196両(リニューアル中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用、緑色…リニューアル更新工事施工

*4両固定編成…10編成(40両、リニューアル28両、レーティッシュ8両)
内訳…1051F1057F1058F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…5編成(30両、ワイドドア12両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…52両 ※搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計44両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)

【疎開編成が廃車に】東日本旅客鉄道185系0番台宮オオC3編成が郡山総合車両センターに配給輸送される

2021年8月24日、東日本旅客鉄道185系0番台宮オオC3編成(クハ185-6以下5両)が疎開先の宇都宮運転所から郡山総合車両センターへ配給輸送されました。すべての車両が廃車解体処分になるものと思われます。
▲検査でピカピカのEF81形139号機に導かれ旅立った185系0番台宮オオC3編成。同編成は0番台で最後まで湘南色ブロック塗装を保っていた編成である。長野総合車両センターでの留置スペースや解体作業の進捗状況から郡山総合車両センターでも解体されることになったか。

185系0番台が長野総合車両センター以外で(郡山総合車両センターで)廃車解体処分となるのはこの編成が初めてとなりそうです。これは長野総合車両センターでの留置スペースのほか209系やE217系のほか185系の他編成の解体作業などもある関係から、所属先の大宮総合車両センターから宇都宮運転所へ疎開されていた宮オオC3編成が郡山総合車両センターへ送られたものと思われます。郡山総合車両センターでは415系1500番台(水カツ)や651系0番台(水カツ)・1000番台(宮オオ)の解体を行ったことがあることから、185系0番台の解体作業も受け持ちそうですね。ただし解体線の長さを考慮してか651系0番台・1000番台ともに付属4両編成のみであったことから、185系も郡山総合車両センターでの解体の際には付属5両編成(C編成)のみとなる可能性があります。

宮オオC3編成は先に長野総合車両センターへ送られた宮オオA8編成とともに2021年3月12日の最終下り『湘南ライナー17号』(当時3737M列車)に充当されていましたね。

【武田菱の0番台消滅へ】東日本旅客鉄道E257系0番台長モトM-111編成、長野総合車両センターに入場

2021年8月24日、東日本旅客鉄道E257系0番台長モトM-111編成(クハE257-111以下9両)が長野総合車両センターに自走回送されました。同編成は最後の武田菱のデザインをまとう最後の0番台ですが、波動輸送用の5000番台に改造されるものと思われます
▲E257系0番台で最後まで残っていた長モトM-111編成が長野総合車両センターへと入場。この編成はリニューアル改造を受け、波動輸送向け5000番台宮オオOM-93編成になるものと思われる。この編成が5000番台となれば松本車両センターからE257系の配置がなくなる。
▲中央線立川(JC-19)で並んだE257系0番台。長モトM-111編成はこのとき特急『あずさ』運転開始50周年記念で同駅2番線に『あずさ』表示で展示されていた。写真左側の元長モトM-101編成は2000番台に改造され宮オオNA-01編成となったが、長モトM-111編成は5000番台に改造され宮オオOM-93編成になる。配置先は同じだが、用途が別々になろうとは…。

E257系0番台で最後まで残っていた長モトM-111編成は0番台のまま波動輸送や臨時特急に使用されていました。中央本線では臨時運転された特急『あずさ』『かいじ』に充当されるなどしていました。なお9両3編成(27両)が残っていた0番台は長モトM-105編成が波動輸送向け5000番台宮オオOM-91編成に、長モトM-107編成が波動輸送向け5000番台宮オオOM-92編成になっていることを考えると、0番台長モトM-111編成は波動輸送向けの5000番台へと改造され、宮オオOM-93編成を名乗ることになります。これにより武田菱のデザインのE257系0番台は完全消滅することになります。これと同時に松本車両センターのE257系電車の配置もなくなりました。この結果、0番台基本編成は2000番台・5000番台へそれぞれ転用改造されましたが、0番台付属編成は5編成とも転用されず10両すべて解体となりました。

【E257系電車の転用状況】※2021年8月24日現在
《0番台》元長モトM-101編成→《2000番台》宮オオNA-01編成
《0番台》元長モトM-102編成→《2000番台》宮オオNA-02編成
《0番台》元長モトM-103編成→《2000番台》宮オオNA-03編成
《0番台》元長モトM-104編成→《2000番台》宮オオNA-04編成
《0番台》元長モトM-105編成→《5000番台》宮オオOM-91編成
《0番台》元長モトM-106編成→《2000番台》宮オオNA-05編成
《0番台》元長モトM-107編成→《5000番台》宮オオOM-92編成
《0番台》元長モトM-108編成→《2000番台》宮オオNA-06編成
《0番台》元長モトM-109編成→《2000番台》宮オオNA-07編成
《0番台》元長モトM-110編成→《2000番台》宮オオNA-08編成
《0番台》元長モトM-111編成→《5000番台》宮オオOM-93編成(?)
《0番台》元長モトM-112編成→《2000番台》宮オオNA-09編成
《0番台》元長モトM-113編成→《2000番台》宮オオNA-10編成
《0番台》元長モトM-114編成→《2000番台》宮オオNA-11編成
《0番台》元長モトM-115編成→《2000番台》宮オオNA-12編成
《0番台》元長モトM-116編成→《2000番台》宮オオNA-13編成
《500番台》元千マリNB-06編成→《2500番台》宮オオNC-31編成
《500番台》元千マリNB-07編成→《2500番台》宮オオNC-32編成
《500番台》元千マリNB-08編成→《5500番台》宮オオOM-51編成
《500番台》元千マリNB-09編成→《5500番台》宮オオOM-52編成
《500番台》元千マリNB-10編成→《5500番台》宮オオOM-53編成(?)
《500番台》元千マリNB-13編成→《2500番台》宮オオNC-33編成
《500番台》元千マリNB-14編成→《2500番台》宮オオNC-34編成

2021年8月24日

【思い出はブルスカに乗せて】京浜急行電鉄600形606F(BLUE SKY TRAIN)が『マリンパークギャラリー号』として運転へ

2021年8月19日、京浜急行電鉄が600形606F(BLUE SKY TRAIN)を使用して同社が募集する京急油壺マリンパークの思い出の写真とメッセージを掲出する『マリンパークギャラリー号』を9月18日から10月31日まで運転することを発表しました。
▲『マリンパークギャラリー号』に使用される600形606Fの“BLUE SKY TRAIN”。乗り入れ先路線でも運用されるため、狙う際には『特別塗装列車運行予定』を確認してほしい。
▲(参考)2100形2149編成を使用した『油壺マリンパーク号』。ヘッドマークのデザインのひとつはこの京急油壺マリンパークの開館50周年を記念したもののモチーフである。

これは2021年9月30日をもって京浜急行電鉄が運営する水族館である京急油壺マリンパークが惜しまれつつ閉館することから、応募者から寄せられた油壺マリンパークの思い出の写真とエピソードを車内に掲出するものです。ヘッドマークについては1968年から運転されていたマリンパーク号のヘッドマークをリメイクしたものをデハ606-1とデハ606-8に掲出します。なおヘッドマークのデザインには2100形2149編成で運転されていた『京急油壺マリンパーク号』(同施設の開館50周年記念のラッピング電車)を模したものも含まれています。

【94Sで最後の自走】東京地下鉄7000系7109Fが和光検車区新木場分室に廃車回送される

2021年8月23日、東京地下鉄和光検車区所属の7000系7109F(8両固定編成)が列車番号94Sで所属先から和光検車区新木場分室に自走回送されました。同編成は廃車除籍処分になるものと思われ、残る7000系8両固定編成は12編成(96両)となります。
▲列車番号94Sで帰らぬ旅に出た7000系7109F。17000系8両固定編成は4編成目の17184Fが出場しているが、現時点で運用に入っている編成がいない(試運転すら実施されていない)ため、暫定的に10000系10105Fを8両固定編成に組成して運用に投入している。

7000系8両固定編成で初めて三菱電機製IGBT素子VVVFインバータ制御車が廃車されることとなりました。すでに廃車除籍済みとなっている7113F・7115Fは制御装置が日立製作所製ですので、8両固定編成で三菱電機製では初めてです(同系列全体では10両固定編成の7102F以来の廃車)です。これで残る7000系は10両1編成・8両12編成の合計106両となり、8両固定編成は在籍両数が100両を切っています(ただし7101Fが残存しているため在籍両数は106両となっている)。次の編成の廃車で7000系の在籍両数自体も100両を切りますね。

【7000系の在籍数】 合計106両
《内訳》  8両固定編成…12編成 10両固定編成…1編成
《編成》  8両固定編成…7103F・7116F・7119F・7120F・7127F・7128F・7129F・
            7130F・7131F・7132F・7133F・7134F
    10両固定編成…7101F

【17000系の在籍両数】 合計92両
《内訳》  8両固定編成…  4編成 10両固定編成…6編成
《編成》  8両固定編成…17181F・17182F・17183F・17184F
    10両固定編成…17101F・17102F・17103F・17104F・17105F・17106F

2021年8月23日

【全編成17インチに】東急電鉄6000系6106Fの車内LCD式旅客案内表示器が15インチから17インチに更新される

2021年8月23日、東急電鉄6000系6106F(7両固定編成)が長津田検車区を出場、試運転が実施されました。この編成は車内のLCD式旅客案内表示器が従来の15インチから17インチワイドに更新されており、全6編成の車内LCD式旅客案内表示器の17インチへの変更が完了しました。
▲大井町線の急行専用車両の6000系では最後まで15インチの車内LCD式旅客案内表示器を搭載していた6106Fが17インチワイドのものに更新された。
▲新製当初から搭載されていた15インチの車内LCD式旅客案内表示器。3号車のデハ6300形の車内LCD式旅客案内表示器(2代目の“Q SEAT”車両を除く)は解体済の5000系6扉車のもの(主にドアランプのついているもの)から流用されており、青色の枠となっていた。

2008年の就役以降、これまで約13年間にわたって15インチの車内LCD式旅客案内表示器を搭載していましたが、2代目デハ6301・デハ6302の“Q SEAT”車両に合わせる形で既存車両の車内LCD式旅客案内表示器の17インチへの更新が実施され、残るは6106Fのみとなっていました。これにより同系列から15インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器を搭載する編成は消滅しました。

【9番編成同士のトレードに】東武鉄道50000系51009Fがスカイツリーライン系統に移籍へ

2021年8月22日、東武鉄道森林公園検修区に所属していた50000系51009Fが自走回送で寄居(TJ-39)へ自走回送されました。同系列は2019年12月に51008Fがスカイツリーライン系統に転属していることから、51009Fについても南栗橋車両管区に転属し、スカイツリーライン系統で運用されるものと思われます
▲純粋な50000系ラストナンバーの51009Fもスカイツリーライン系統に移籍へ。このためスカイツリーラインから30000系がすべて撤退し、全15編成が東上線に集約される。一方のスカイツリーラインでは転属車を含めてすべて50000系列に統一されることに。
▲スカイツリーライン系統で運用されている50000系51008F(写真右側)。51009Fの転入により南栗橋車両管区の50000系列は東上線からの転属車が2編成、新製当初からの配置車が18編成の20編成となる。
▲とうとう森林公園検修区に移籍する30000系31609F+31409F。最後まで残っていた東京地下鉄半蔵門線・東急電鉄田園都市線直通対応車両だった。偶然かもしれないが9番編成同士のトレードである。

50000系51009Fは新製当初から東上線池袋(TJ-01)発着の列車のみで『TJライナー』および『川越特急』以外の全列車種別で運用されていました。この編成は女性専用車ステッカーの変更・追加と直通先となる半蔵門線・田園都市線直通改造工事を受けたうえでスカイツリーラインを中心に運用されていくものと思われます。これと入れ替わりで最後まで残っていた30000系31609F+31409Fが東上線に転属、森林公園検修区に配置のうえで運用されていくものとみられます。なおクハ36609とクハ31409はいずれもサハへと変更され、中間に入る先頭車に転落防止幌が設置されるものとみられます。偶然かもしれませんが、30000系と50000系の9番編成同士のトレードとなります。これらの動きが落ち着くと30000系の東上線転属およびスカイツリーラインの10両編成運用(T運用)の50000系列への統一が完了することになります。

2021年8月22日

【あくまで参考資料に】東日本旅客鉄道が2021年秋の臨時列車の運転概要を発表

2021年8月20日、東日本旅客鉄道が同年秋の臨時列車の運転概要を発表しました。ここでは首都圏エリアのなかから私が特に気になったものを紹介します。

臨時特急あたみ
列車種別…特急列車
運転区間…青梅線青梅(JC-62)~東海道線熱海(JT-21)
運転日時…11月6日・7日
▲臨時特急『あたみ』に充当されるE257系。5両固定編成が使用され、この列車は廃車が進む185系に代わってE257系500番台の豊田車両センター常駐編成または大宮総合車両センターに配属となった波動輸送用の5500番台が使用される。
▲臨時特急『あたみ』の前身ともいえる『ホリデー快速あたみ号』。2017年には183・189系八トタM52編成(廃車済み)、2018年以降は185系200番台が充当されていた。

臨時特急『あたみ』はこれまでに運転されていた『ホリデー快速あたみ』(全席指定制臨時快速列車)を全席指定制の特急列車として格上げした列車です。特急列車でかつ全席が座席指定となるため乗車券のほかに指定席特急券が必要です(自由席特急券では乗車不可)。10月6日から指定席特急券が発売になるものと思われます。豊田常駐の500番台でもよさそうですがすでに波動輸送向けの5000番台宮オオOM-91編成(種車は0番台長モトM-105編成)が『さざなみ』で営業運転に入っているため、5500番台の充当となる可能性も十分考えられますね。

ホリデー快速鎌倉
列車種別…快速列車
運転区間…武蔵野線吉川美南(JM-19)~横須賀線鎌倉(JO-07)
運転日時…10月・11月の土曜休日
▲『ホリデー快速鎌倉』に2018年秋から充当されているE257系500番台。これまでは武蔵野線南越谷(JM-22)を発着していたが、今回から新たに吉川美南発着で設定され、南越谷~吉川美南間を客扱いで延長運転する形となる。この列車は終着地だった南越谷到着後に回送列車として折り返しの吉川美南まで運転されているためである。

『ホリデー快速鎌倉』はこれまで南越谷~鎌倉間で運転されてきましたが、今回からは吉川美南発着となります。これは同列車が南越谷到着後に吉川美南までは折り返しのために回送されており、南越谷~吉川美南間を新たに客扱いし延長運転される形となります。吉川美南発着のホリデー快速鎌倉は初めてとなります。この区間の途中停車駅は設定されないものと思われます。E257系500番台の豊田車両センター常駐編成または大宮総合車両センターに配属された5500番台が使用されるものと思われます。豊田車両センター常駐編成だった千マリNB-10編成が秋田総合車両センターに入場したことから、5500番台(宮オオOM-53編成)に改造される可能性は十分にあります。

私が気になったのは以上の2列車ですが、これ以外にも特急『おうめ』(定期列車は平日のみ運転で『青梅ライナー』の後継列車)が臨時列車ではあるものの土曜休日ダイヤでは初めて、10月23日に同系列の5両固定編成で運転されるほか、小山車両センターと高崎車両センターに1編成ずつとなった485系を改造したジョイフルトレイン(『華』『リゾートやまどり』)の臨時列車があります。ジョイフルトレインも老朽化による廃車で2本だけとなったため、これらの車両の今後も気になります。今回の臨時列車では185系200番台の充当がありません。このために185系は廃車除籍が2022年度までに進んでいくものとみられます。

【人身事故の影響で】小田急電鉄ロマンスカー、一部日程で平日N45N65運用の充当車種を変更へ

2021年8月20日の11時20分過ぎに発生した小田急電鉄小田原線海老名(OH32)での人身事故の当該車両となったロマンスカー“EXE”30000形30255Fの破損したスカート部分などの修理作業による運用離脱のため、23日から25日までの平日N65運用が他形式で代走運転されます。
▲8月20日の0106レ(平日N61運用)で運用中に海老名での人身事故当該となり、クハ30255の修理のため運用を離脱しているロマンスカー“EXE”30000形30255F。
▲ロマンスカー“EXE”/“EXEα”30000形で運用されることが多い平日N45N65運用(N45運用は“EXE”/“EXEα”10両編成の充当時のみ)は“VSE”50000形と“MSE”60000形で代走運転に。当該運用の特急券を持っている方は注意してほしい。

ロマンスカー“EXE”30000形30255Fは乗客を降ろした後に大野総合車両所へと臨時回送され、そのまま入場しました。先頭に立っていたクハ30255の緊急修理のため、クハ30555に入換機を連結したまま作業を行っているものとみられます。しかも人身事故当該が2編成のみの茶色のロマンスカーということもあり、運用復帰までに数日間はかかるため、同形式で運用される平日N65運用を予備留置のある他形式で代走し、それの穴埋めを行うようです。当該運用列車の特急券をお持ちの方は最新情報を必ず確認してください。運行当日に駅係員から案内がありますのでそれに則っていただければと思います。23日は“VSE”50000形、24日と25日は“MSE”60000形での代走となります。24日・25日は“VSE”が2本とも平日N32運用と平日N33運用で稼働することによる措置であり、なぜか“GSE”70000形は使用されません。23日の場合は“VSE”の3号車が特急料金4人分と同額のサルーン席ですから、どのような措置がとられるかが注目されます。

【代走となる“EXE”/“EXEα”の運用】
★平日N65運用(EXE/EXEα)★
※注意…8月23日はVSE、24日・25日はMSE(6両固定編成)で運転
海老名検車区出庫
秦0000←海0000 回   送
秦0608→宿0709 0672レ
厚0000←宿0000 回   送
厚0000→海0000 回   送
海老名検車区入出庫
伊0000←海0000 回   送
伊0000→厚0000 回   送
厚1018→宿1107 0174レ
湯1254←宿1120 0011レ
湯1307→宿1447 0016レ
湯1633←宿1500 0127レ
湯1643→宿1820 0052レ
小1958←宿1830 0903レ
小0000→足0000 回   送
足#6入出庫
小0000←足0000 回   送
小2050→宿2205 0382レ
藤2318←宿2220 0689レ
藤0000→大0000 回   送
海0000←大0000 回   送
海老名検車区入庫

2021年8月21日

本日の小田急電鉄小田原線・江ノ島線撮影 ~2021.08.21 1000形の記録へ~

2021年8月21日は小田急電鉄小田原線・江ノ島線を軽く撮影。まずは江ノ島線の藤沢(OE13)にて。
1000形1253F。5161レ(土曜休日A17運用)。なんといきなり1000形ノーマルドアの6両固定編成に出会いました。この先の動向が読めませんが、6両固定編成のままリニューアルされた編成はいないため、廃車される可能性はゼロではなさそう。

続いては中央林間(OE02)にて。藤沢(OE13)から片瀬江ノ島(OE16)発で1番ホームに停車していた3000形3085Fの3526レ(土曜休日E23運用)に乗ってきました。
3000形3257F。5160レ(土曜休日A36運用)。
1000形1251F。5162レ(土曜休日A37運用)。1000形ノーマルドアの6両固定編成の2本目をキャッチ。3000形3085Fで出発する直前に藤沢4番ホームに進入していたのがこの編成でした。
ロマンスカー“EXEα”30000形30056F。回9022レ(土曜休日N45運用)。0521レの折り返しの回送列車で、0512レで相模大野(OH28)から併結するまで大野総合車両所で一休みするようです。
1000形1093F。3528レ(土曜休日E36運用)。
3000形3262F。5164レ(土曜休日A16運用)。大野総合車両所で検査を通しきれいな姿となった3262F。いつ見ても検査明けの姿は見ごたえがあります。
3000形3272F。5166レ(土曜休日A42運用)。
3000形3081F。3530レ(土曜休日E64運用)。
1000形1253F。5168レ(土曜休日A17運用)。こちらは一旦大野総合車両所に入庫し一休みしてから再出庫する運用ですが、再出庫が順当とは限りません。
1000形1756F。5170レ(土曜休日A34運用)。廃車が進み1754Fと1756Fの2編成12両だけとなったワイドドア車をキャッチしました。しかもワイドドア車が休車となる前日の運用がA34運用なので、気をつけた方がいいかも。ちなみに1754Fは土曜休日A39運用で多摩線往復運用でした。
3000形3093F。3532レ(土曜休日E26運用)。この編成は私にとっては“F-Train”のイメージが強く残っています。

初代はどこでもドアなどがあって目立つため一般客からも注目され魅力的でしたが、東京都屋外広告物条例で問題になったのは忘れられません。2代目ではラッピングを控えめにしつつ前面部のデザインを分けるなど工夫もありましたね。あれから早10年。藤子・F・不二雄ミュージアムも今年9月で開館10周年ですが、新型コロナウィルスの影響もあり、ラッピングする計画はなさそうでしょうか。

撮影はここで切り上げ、3000形3263Fの5172レ(土曜休日A20運用)で移動、東林間(OE01)で下車し、大野総合車両所敷地外まで運動を兼ねて歩くことに。
大野総合車両所には休車状態の1000形1062Fの姿もありましたが、昨日20日の海老名(OH32)での人身事故当該(0106レ(平日N61運用))であるロマンスカー“EXE”30000形30255Fが車両修理のため運用を離脱しています。なお当該編成の旅客用扉はなぜか開放されていました。このため8月23日から25日までは平日N45N65運用が他形式での代走となり、23日が“VSE”50000形、24日・25日が“MSE”60000形6両編成で運転となるようです。このことは別記事で改めて紹介しますのでお待ちください。
さらに歩くと8000形8066Fのうちクハ8166以外の3両が88番構内留置線に留置されていますが、こちらはクヤ31形連結対応工事(電源供給車の選定)と思われます。1000形では1051Fと1751Fと1752Fが電源供給車となりましたが、8000形では8065Fと8066Fが電源供給車となるようですね。
8066Fの3両と8059Fが並んでいますね。どちらもパンタグラフが下ろされています。
さらに歩くと廃車除籍処分となった1000形1755F(ワイドドア車)の中間車2両、デハ1805・サハ1855が解体線に据え付けられている様子を確認。転落防止幌や車番・ロゴマークは撤去されていますが制御装置などがまだ残っているため、これらの床下機器の撤去を行った後に車体を分割し北館林荷扱所へ陸送されるようです。この2両の陸送後はデハ1905・クハ1955の陸送となりそうです。

撮影はこれで終了です。3000形3095Fの3023レ(土曜休日E28運用)で移動しました。

※おまけ※
こちらはおまけです。以下の写真をご覧ください。
3000形がエイなどの魚たちがいる水槽の中に!? いいえ、実はこれ、新江ノ島水族館をPRする看板と絡めて撮った写真です。藤沢では江ノ島線1番ホーム側の立て看板に新江ノ島水族館の水槽の中を模した看板が設置されており、それと旅客用扉を絡めて撮るとあたかも小田急電鉄の車両が水槽の中に入っているかのような写真が撮れるのです。写真は移動の際に乗った3085Fの4号車、デハ3335(元デハ3911)の2番ドアから撮ったものです。藤沢1番ホームに発着する列車(一部の各駅停車、10両編成の急行・快速急行、ロマンスカー)であればできますので、ぜひ撮ってみてください。