2021年8月11日、東急電鉄8500系8636Fが平日37K運用で長津田検車区に入庫後、所属先から近接の長津田車両工場へ自走回送されました(回92K)。廃車除籍処分のためと思われ、解体搬出されるものと思われます。
▲8500系8636Fが真夏の走り慣れた路線にお別れを告げ帰らぬ旅へ。これで8500系は青帯の8637Fを含む5編成(50両)となった。
▲8500系では数少ない種別行先案内表示器がフルカラーLED化されていたことのある8636F。大井町線に移った編成以外は3色LED式に戻されたが、その名残として8616F・8634Fの側面部はフルカラーLED式のまま残っていた。
この編成は一般座席のモケットが茶色と黄金色ではなく赤色オンリーとなっていた編成です。当該編成の廃車回送によって残る8500系は8619F・8622F・8630F・8631F・8637Fの5編成(50両)となりました。このうち8637Fは“Bunkamura号”として運転されています。また8619F・8630Fの一部の座席は赤色のモケットとなっています。5000系投入が当初予定の半分程度の18編成(5101F~5117F・5120F、さらに5118F・5119F・5121F・5122Fが田園都市線から東横線に移籍)で打ち切られたことで8500系24編成(240両)が残る結果となり、2020系の本格的な置き換え再開までは田園都市線の主力車両であり続けました。そのときから約4分の1にまで減ってきましたね。最後まで残るのがどの編成になるのか分かりませんが、東急テクノシステムに8500系8606Fのデハ8606・デハ8506が譲渡され静態保存されていますので、8500系が残したものは決して小さくないといえますね。