2021年8月25日

【武田菱の0番台消滅へ】東日本旅客鉄道E257系0番台長モトM-111編成、長野総合車両センターに入場

2021年8月24日、東日本旅客鉄道E257系0番台長モトM-111編成(クハE257-111以下9両)が長野総合車両センターに自走回送されました。同編成は最後の武田菱のデザインをまとう最後の0番台ですが、波動輸送用の5000番台に改造されるものと思われます
▲E257系0番台で最後まで残っていた長モトM-111編成が長野総合車両センターへと入場。この編成はリニューアル改造を受け、波動輸送向け5000番台宮オオOM-93編成になるものと思われる。この編成が5000番台となれば松本車両センターからE257系の配置がなくなる。
▲中央線立川(JC-19)で並んだE257系0番台。長モトM-111編成はこのとき特急『あずさ』運転開始50周年記念で同駅2番線に『あずさ』表示で展示されていた。写真左側の元長モトM-101編成は2000番台に改造され宮オオNA-01編成となったが、長モトM-111編成は5000番台に改造され宮オオOM-93編成になる。配置先は同じだが、用途が別々になろうとは…。

E257系0番台で最後まで残っていた長モトM-111編成は0番台のまま波動輸送や臨時特急に使用されていました。中央本線では臨時運転された特急『あずさ』『かいじ』に充当されるなどしていました。なお9両3編成(27両)が残っていた0番台は長モトM-105編成が波動輸送向け5000番台宮オオOM-91編成に、長モトM-107編成が波動輸送向け5000番台宮オオOM-92編成になっていることを考えると、0番台長モトM-111編成は波動輸送向けの5000番台へと改造され、宮オオOM-93編成を名乗ることになります。これにより武田菱のデザインのE257系0番台は完全消滅することになります。これと同時に松本車両センターのE257系電車の配置もなくなりました。この結果、0番台基本編成は2000番台・5000番台へそれぞれ転用改造されましたが、0番台付属編成は5編成とも転用されず10両すべて解体となりました。

【E257系電車の転用状況】※2021年8月24日現在
《0番台》元長モトM-101編成→《2000番台》宮オオNA-01編成
《0番台》元長モトM-102編成→《2000番台》宮オオNA-02編成
《0番台》元長モトM-103編成→《2000番台》宮オオNA-03編成
《0番台》元長モトM-104編成→《2000番台》宮オオNA-04編成
《0番台》元長モトM-105編成→《5000番台》宮オオOM-91編成
《0番台》元長モトM-106編成→《2000番台》宮オオNA-05編成
《0番台》元長モトM-107編成→《5000番台》宮オオOM-92編成
《0番台》元長モトM-108編成→《2000番台》宮オオNA-06編成
《0番台》元長モトM-109編成→《2000番台》宮オオNA-07編成
《0番台》元長モトM-110編成→《2000番台》宮オオNA-08編成
《0番台》元長モトM-111編成→《5000番台》宮オオOM-93編成(?)
《0番台》元長モトM-112編成→《2000番台》宮オオNA-09編成
《0番台》元長モトM-113編成→《2000番台》宮オオNA-10編成
《0番台》元長モトM-114編成→《2000番台》宮オオNA-11編成
《0番台》元長モトM-115編成→《2000番台》宮オオNA-12編成
《0番台》元長モトM-116編成→《2000番台》宮オオNA-13編成
《500番台》元千マリNB-06編成→《2500番台》宮オオNC-31編成
《500番台》元千マリNB-07編成→《2500番台》宮オオNC-32編成
《500番台》元千マリNB-08編成→《5500番台》宮オオOM-51編成
《500番台》元千マリNB-09編成→《5500番台》宮オオOM-52編成
《500番台》元千マリNB-10編成→《5500番台》宮オオOM-53編成(?)
《500番台》元千マリNB-13編成→《2500番台》宮オオNC-33編成
《500番台》元千マリNB-14編成→《2500番台》宮オオNC-34編成