2021年8月10日

【残るは偶数編成2本】小田急電鉄1000形1755F(ワイドドア車6両固定編成)が廃車除籍処分へ

2021年8月10日、小田急電鉄大野総合車両所で休車状態で留置中の1000形1755F(ワイドドア車6両固定編成)の空調装置やパンタグラフの撤去などが開始されました。この編成は廃車除籍処分になるものと思われます。同編成は7月20日の5117レ5331レ(平日A34運用)が最終運用で、その翌日から休車状態となっていました。
▲前回の1000形1753Fと同様に休車前日となった7月20日の平日A34運用で離脱し廃車除籍となった1755F。残るは1754F・1756Fの2編成のみとなった。一方4両固定編成は箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーの1060Fが廃車除籍となった。1754F・1756Fのどちらかが平日A34運用に充当された場合は注意が必要だ。

1000形ワイドドア車の廃車除籍処分は4編成/6編成ですが、これまでは1751F・1752F…と番号順に廃車除籍となっていたために1754Fが飛ばされた形になりました。この編成も1753Fと同様にサハ1855は元先頭車の改造で付随車化された車両で下り方1番ドアがワイドドアではありません。この編成についても1062Fよりも先に搬出されるものと思われます。これで残るワイドドア車は1754F・1756Fの2編成12両のみとなっています。

一方の4両固定編成はレーティッシュカラーの1060Fが廃車となり、既に陸送されています。リニューアル車が箱根登山鉄道運用に充当されるようになったことで1051F、1058F、1061Fの動向が注目されています。1051Fはクヤ31形との定期検測運転の電源供給車に使用されていますが、8000形8065Fがクヤ31形連結対応となったため、1058Fと1060Fはレーティッシュカラーですが、リニューアルされていないため、それぞれ注意が必要なのです。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年8月9日現在 合計140両/全体196両(リニューアル中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用、緑色…リニューアル更新工事施工

*4両固定編成…10編成(40両、リニューアル28両、レーティッシュ8両)
内訳…1051F1057F1058F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…5編成(30両、ワイドドア12両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…52両 ※搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計44両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)