2021年8月1日

【1057Fに続き1063Fも】小田急電鉄1000形1063F、リニューアル更新工事施工後初めて箱根登山鉄道運用に

2021年7月31日より、小田急電鉄1000形1063F(4両固定編成・リニューアル車)が土曜休日112運用(7205レ7319レ)に充当され、同編成は2015年度のリニューアル更新工事施工後初めての箱根登山鉄道運用となりました。7月30日の平日111運用(6831レ)から4両固定編成の運用に入ったものと思われます。
▲箱根登山鉄道区間の運用は1000形4両固定編成のリニューアル車に置き換えか。1057Fに引き続き1063Fが2015年度のリニューアル更新工事施工後初めて箱根登山鉄道区間の運用に進出した。

これは箱根登山鉄道区間での運用に使用されていた1000形のレーティッシュカラーの1059Fと1060Fが廃車除籍処分となったことで、現存するレーティッシュカラーの1058Fと1061F、そしてクヤ31形と連結対応の1051F(いずれも非リニューアル車)とともに、廃車となった1059F・1060Fの代替が注目されていましたが、同形式リニューアル車が2014年度の登場から初めて箱根登山鉄道専任の4両固定編成の運用へついに進出し、そのときは1057Fが充当されていました。そして7月末から1063Fも箱根登山鉄道区間での運用を開始したことで充当運用のタイミング次第では箱根板橋(OH48)・風祭(OH49)・入生田(OH50)のどこかで1057F・1063Fのリニューアル車同士が箱根登山鉄道区間ですれ違う光景も見られます。

1000形4両固定編成のリニューアル車の2本目が箱根登山鉄道運用を開始したことにより、1051F・1058F・1060Fの動向が注目されることになりそうです。レーティッシュカラーの1058Fと1060F以外は自社区間の運用と箱根登山鉄道の運用の兼用となっていますが、リニューアル車2本が箱根登山鉄道運用に加わったのには1051Fがクヤ31形連結対応であるということに関係していそうです。これは毎月10日前後の土曜休日に全区間でクヤ31形と電源供給車による定期検測列車が運転されており、1051Fが電源供給車に使用されていることが多いためです。ただし1000形1051Fが何らかの理由で電源供給車に充当できない場合は新たにクヤ31形連結対応になった8000形8065Fが電源供給車に充当されるものとみられます。

1000形1051Fの自社運用と箱根登山鉄道運用の兼用でありながらクヤ31形の電源供給車でもある特殊性から、レーティッシュカラー2編成とリニューアル車2編成でも4運用が回せるように車両をやりくりしていそうですね。これで1000形4両固定編成でリニューアル車となってから箱根登山鉄道運用に進出していないのは1064F・1065F・1066F・1067F・1069Fの5編成となっています。