2021年8月22日

【あくまで参考資料に】東日本旅客鉄道が2021年秋の臨時列車の運転概要を発表

2021年8月20日、東日本旅客鉄道が同年秋の臨時列車の運転概要を発表しました。ここでは首都圏エリアのなかから私が特に気になったものを紹介します。

臨時特急あたみ
列車種別…特急列車
運転区間…青梅線青梅(JC-62)~東海道線熱海(JT-21)
運転日時…11月6日・7日
▲臨時特急『あたみ』に充当されるE257系。5両固定編成が使用され、この列車は廃車が進む185系に代わってE257系500番台の豊田車両センター常駐編成または大宮総合車両センターに配属となった波動輸送用の5500番台が使用される。
▲臨時特急『あたみ』の前身ともいえる『ホリデー快速あたみ号』。2017年には183・189系八トタM52編成(廃車済み)、2018年以降は185系200番台が充当されていた。

臨時特急『あたみ』はこれまでに運転されていた『ホリデー快速あたみ』(全席指定制臨時快速列車)を全席指定制の特急列車として格上げした列車です。特急列車でかつ全席が座席指定となるため乗車券のほかに指定席特急券が必要です(自由席特急券では乗車不可)。10月6日から指定席特急券が発売になるものと思われます。豊田常駐の500番台でもよさそうですがすでに波動輸送向けの5000番台宮オオOM-91編成(種車は0番台長モトM-105編成)が『さざなみ』で営業運転に入っているため、5500番台の充当となる可能性も十分考えられますね。

ホリデー快速鎌倉
列車種別…快速列車
運転区間…武蔵野線吉川美南(JM-19)~横須賀線鎌倉(JO-07)
運転日時…10月・11月の土曜休日
▲『ホリデー快速鎌倉』に2018年秋から充当されているE257系500番台。これまでは武蔵野線南越谷(JM-22)を発着していたが、今回から新たに吉川美南発着で設定され、南越谷~吉川美南間を客扱いで延長運転する形となる。この列車は終着地だった南越谷到着後に回送列車として折り返しの吉川美南まで運転されているためである。

『ホリデー快速鎌倉』はこれまで南越谷~鎌倉間で運転されてきましたが、今回からは吉川美南発着となります。これは同列車が南越谷到着後に吉川美南までは折り返しのために回送されており、南越谷~吉川美南間を新たに客扱いし延長運転される形となります。吉川美南発着のホリデー快速鎌倉は初めてとなります。この区間の途中停車駅は設定されないものと思われます。E257系500番台の豊田車両センター常駐編成または大宮総合車両センターに配属された5500番台が使用されるものと思われます。豊田車両センター常駐編成だった千マリNB-10編成が秋田総合車両センターに入場したことから、5500番台(宮オオOM-53編成)に改造される可能性は十分にあります。

私が気になったのは以上の2列車ですが、これ以外にも特急『おうめ』(定期列車は平日のみ運転で『青梅ライナー』の後継列車)が臨時列車ではあるものの土曜休日ダイヤでは初めて、10月23日に同系列の5両固定編成で運転されるほか、小山車両センターと高崎車両センターに1編成ずつとなった485系を改造したジョイフルトレイン(『華』『リゾートやまどり』)の臨時列車があります。ジョイフルトレインも老朽化による廃車で2本だけとなったため、これらの車両の今後も気になります。今回の臨時列車では185系200番台の充当がありません。このために185系は廃車除籍が2022年度までに進んでいくものとみられます。