2026年5月13日、小田急電鉄が2026年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約586億円です。今回も【車両面】と【設備面】に区分して紹介します。
【車両面】.JPG)
▲2026年度の新製車両は2代目5000形で、10両1編成(10両)と8両2編成(16両)が増備される。5000形に8両固定編成が初めて登場するほか、現状予備がない8両固定編成の予備車両確保が期待される。昨年度は10両固定編成の5065Fだけと思いきや、5066Fも立て続けに出場してすでに定期営業運転を開始している。その編成が2026年度分だったりして…?.jpg)
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▲通勤形最古参形式の8000形は5000形の増備で置き換えられる可能性があるが、西武鉄道への譲渡については言及なし。まもなく西武鉄道8000系も就役1年となる。
車両面では2代目5000形が増備され、今年度分は10両固定編成が1編成(10両)、8両固定編成が2編成(16両)となります。5000形に新たに8両固定編成が登場します。10両固定編成は当初昨年度分の10両固定編成が1編成(5065F)と発表されていましたが、実際には5066Fも続けて登場していて、13日の平日E83運用(ただし人身事故の影響で平日E68運用に運用変更された)から定期営業運転を開始しています。その編成が今年度分の扱いとなるのでしょうか。一方の8両固定編成では10両固定編成の5M5Tに対して2000形・3000形8両固定編成と同様の4M4Tと予想されます。編成番号が気になりますが、3000形8両固定編成と同じ付番方法を考慮すると(仮)5651F・(仮)5652Fになるものと予想されます。小田急電鉄の8両固定編成は現行ダイヤで3000形8編成と2000形9編成の17編成に対して17運用(予備留置を含めB11運用~B18運用・B21運用~B29運用)あり、基本的に予備がほとんどありませんので(代走は1000形4両+4両を使用)、その予備車両の確保が期待されています。ちなみに5000形5065F・5066Fはいずれも日本車両製造豊川製作所で製造されましたが、初登場となる8両固定編成ではどこのメーカーで製造されるのでしょうか。また3000形3次車以降の6両固定編成へのリニューアルは3編成に施工され、電気連結器を残す6次車の3275Fと7次車の3276F・3277Fとなりそうです。現在では3277Fが入場中のようで、今年度最初の施工分と思われます。いずれはリニューアル更新工事の施工が延期され検査出場していた2編成にも施工されるものと思われますので、今年度分をもって3次車以降の6両固定編成、3000形から増解結が可能な電気連結器が消滅し、1000形4両固定編成と連結する光景も見納めとなりそうでしょうか。言い換えれば3次車以降の6両固定編成のリニューアルが完了することにもなりそうです。
一方の8000形は2代目5000形の増備で置き換えられるものと思われますが、今年度分も西武鉄道への譲渡については言及がなく、廃車解体処分となるであろう一部6両固定編成(8253F・8258F)の動向が気になります。また新たに導入される予定のロマンスカー(愛称未定)80000形についても車両設計を実施します。
【設備面】.JPG)
▲今年度のホームドア設置は経堂(OH11)・和泉多摩川(OH17)のみだが、和泉多摩川にホームドア本体が設置されると、複々線区間の緩行線のみホームのある各駅での設置が完了する。来年度分は南新宿(OH02)・成城学園前(OH14)のほか、駅改良工事が進む鶴川(OH25)・藤沢(OE13)でもホームドア設置準備工事が進められているものと思われる。
小田急電鉄では2032年度までに新宿(OH01)~伊勢原(OH36)間(いつの間にか愛甲石田(OH35)と伊勢原が追加)の小田原線各駅と江ノ島線快速急行停車駅、多摩線全駅にホームドアの設置を進める予定で、昨年度は豪徳寺(OH10)・千歳船橋(OH12)・祖師ヶ谷大蔵(OH13)・喜多見(OH15)・狛江(OH16)の各駅でしたが、今年度は経堂と和泉多摩川のみで、来年度設置予定の南新宿・成城学園前と、駅改良工事が進む鶴川・藤沢でも少しずつ設置の準備工事が進んでいるほか、2028年度設置予定駅の向ヶ丘遊園(OH19)でも準備工事が進んでいます。今年度で複々線区間の緩行線のみにホームのある各駅への設置が完了することになります(急行線側にもホームのある駅では向ヶ丘遊園が実質ラスト)。
また新宿・鶴川・藤沢では駅舎改良工事が行われるほか(新宿ではホーム直上の建物の解体と新築、鶴川・藤沢では駅舎建築)、鶴川・藤沢は2027年度に南新宿・成城学園前とともにホームドア設置を予定していますので、来年度は駅舎改良工事と同時進行で行われることになりそうです。藤沢では橋上駅舎の2階改札口に通じるエスカレーター、エレベーターを設置し、供用を開始します。
さらに海老名(OH32)~厚木(OH33)間の東日本旅客鉄道相模線と交差する跨線橋、梅ヶ丘(OH09)~登戸(OH18)間での複々線高架橋での耐震補強工事、読売ランド前(OH22)・相武台前(OH30)・座間(OH31)・新松田(OH41)のホーム上家の耐震補強工事、藤沢本町(OE12)~藤沢間の法面改修工事、新松田(OH41)~開成(OH42)間の酒匂川橋梁の塗膜塗り替え工事を今年度で完了します(一部内容は昨年度から引き続き行われる形)。
また小田急電鉄の全車両の車両検査なども実施する大野総合車両所について、開設から60年以上が経過していて、施設の老朽化および一部検査内容が10両に対応していない課題から、伊勢原~鶴巻温泉(OH37)間に新たな総合車両基地の整備を進めるため、用地取得の手続きと次年度以降の工事着工に向けた詳細設計を進めます。
さらには2030年頃から小田原線新宿~相模大野(OH28)間で車掌が乗務しないワンマン運転を導入する予定で、将来的なワンマン運転拡大に備えて、運転士が扉の開閉操作やアナウンスが可能となるようにワンマン運転対応改造工事を行うほか、駅ホーム上に設置されている監視カメラの映像を車両側の運転台で確認できるような仕組みを構築します。
【ホームドア設置済み】
新宿(4番・5番・8番・9番ホーム)・代々木八幡(OH04)・代々木上原(OH05)・東北沢(OH06)・下北沢(OH07)・世田谷代田(OH08)・梅ヶ丘・豪徳寺・千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵・喜多見・狛江・登戸・町田(OH27)・相模大野・海老名・本厚木(OH34)・中央林間(OE02)・大和(OE05)
【2026年度ホームドア整備予定駅】
経堂・和泉多摩川
【2027年度ホームドア整備予定駅】
南新宿・成城学園前・鶴川・藤沢
【2028年度ホームドア整備予定駅】
参宮橋・向ヶ丘遊園
【2032年度までにホームドア整備を予定している駅】
上記以外の小田原線各駅(生田(OH20)~柿生(OH24)・玉川学園前(OH26)・小田急相模原(OH29)~座間・厚木・愛甲石田・伊勢原)・湘南台(OE09)・多摩線各駅