2022年4月18日

【今年度も早い発表】東京地下鉄が2022年度鉄道設備投資事業計画を発表

2022年4月7日に東京地下鉄が2022年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約1,247億円となります。
▲新造車両は引き続き丸ノ内線2000系、副都心線17000系、半蔵門線18000系が導入される。17000系は8両固定編成のラストナンバー17195Fの出場をもって投入が完了するため、18000系の増備に本格移行となる。
▲有楽町線では小竹向原(Y-06,F-06)~新木場(Y-24)間での車掌が乗務しないワンマン運転導入に向けた検討を開始する。すでに全駅にホームドアの導入が完了しているが、ワンマン運転を実施しているのは副都心線と区間が重なる和光市(Y-01,F-01)~小竹向原間のみである。

新製車両(車両面)は丸ノ内線2000系、副都心線17000系(新製車両は残すは17195Fのみだが、導入分は17193F・17194F・17195F)、半蔵門線18000系の3系列となりますが、17000系は8両固定編成の17195Fの出場を残すのみであり、この編成が登場すると全21編成180両の導入が完了となりますので、18000系(残り15編成150両)の増備に本格移行となりそうです。設備面では日比谷線・東西線・半蔵門線へのホームドア設置のほか、日比谷線の列車無線のデジタル空間波無線化工事の推進、東西線飯田橋(T-06)~九段下(T-07)間の折り返し設備の整備と南砂町(T-15)の待避線設置(ホーム増設)に伴う大規模工事、銀座線・丸ノ内線の電圧昇圧(750V化)、丸ノ内線と日比谷線へのCBTC導入、銀座線浅草(G-19)の折り返し設備の整備推進、南北線の8両編成列車の導入などが挙げられます。なお南北線の8両編成列車の投入は既に開始されており、東急電鉄3020系3123Fなどがすでに正規の8両固定編成に組まれて運用されています。また乗り入れ車両の3000系は中間増備車投入が完了したほか(ただし現時点で組み込みは実施されていない)、王子検車区の9000系は9109Fに組み込むための中間増備車(付随車)が登場しています。また有楽町線和光市~小竹向原間、副都心線および南北線では東急電鉄新横浜線および相模鉄道新横浜線への直通運転開始に向けた案内サインの更新が予定されています。また国土交通省に事業認可を受けた有楽町線延伸および南北線延伸の工事着手に向けた取り組みが進められる見通しです。また有楽町線小竹向原~新木場間の車掌が乗務しないワンマン運転実施に向けた検討が進められるようです。現行車両は乗り入れ車種を含めてワンマン運転に対応しており、和光市~新木場間全駅にホームドアを設置済みですので、有楽町線でもワンマン運転をしようと思えばできるはずです。

7000系の置き換えがいよいよ完了し、02系と8000系の置き換えが進んでいきますので、これらの系列の記録も進めていくようにしましょう。