2024年1月11日、西武鉄道池袋線・西武秩父線飯能(SI-26)~西武秩父(SI-36)間や秩父鉄道の一部区間で運用されている4000系4015F(クハ4015+モハ4115+モハ4116+クハ4016)が横瀬車両基地に自走回送されました。同系列は2024年度から『サステナ車両』の東急電鉄9000系の導入で置き換えられる予定であり、初の廃車除籍処分となる可能性があります。
▲西武鉄道のVVVFインバータ制御ではない4000系に初の廃車か。サステナ車両の東急電鉄9000系が譲受される前に4015Fが廃車除籍処分となりそう。譲渡される予定の9000系は4両固定編成に組み替えられることはあるのだろうか。
▲西武鉄道国分寺線(小田急電鉄8000形が導入される予定の路線)を除く短い両数編成で活躍する路線に投入される東急電鉄9000系。5両固定編成だが譲渡の際は組成変更や制御装置の更新が予想される。
西武鉄道ではVVVFインバータ車両でない車両、新101系、2000系、4000系の3系列が現在も活躍中で、2000系は編成単位での廃車や中間車2両のみの減車廃車(6両固定編成に組成)で減少が進んでいますが、4000系には今まで1編成も廃車が出ていませんでした。今回の動きはサステナ車両である東急電鉄9000系が導入される以前の廃車の動きと思われます。これにより4000系は残るは11編成44両(『52席の至福』の4009Fを含む)となります。2024年度は国分寺線に小田急電鉄8000形を導入して2000系を置き換える予定ですので、4000系の置き換えはもっと先になるのではないかとも思われていました。運用範囲の縮小の影響から編成に余剰が生じているのかもしれません。