2023年1月20日、小田急電鉄が海老名検車区で2月19日と3月5日に現役通勤形車両の全車種(1000形・2000形・3000形・4000形・5000形・8000形)を並べた『人気の“通勤車両全車種”が大集合!』を開催することが発表されました。これまでにロマンスカーの撮影会を中心に行われてきましたが、通勤形電車を並べての撮影会は昨年廃車除籍処分となった1000形1058F(4両固定編成)と1251F(6両固定編成)以来になるでしょうか。
▲1000形は4両固定編成と10両固定編成のリニューアル車のみ在籍する。かつては6両固定編成や8両固定編成も在籍していた。撮影会には箱根登山鉄道専任編成(1063F・1064F・1065F・1066F)の111運用相当の車両が有力そうか。
▲2000形は登場時からのロイヤルブルー帯を維持する2059Fを含む9編成が在籍する。種別行先案内表示器が全編成フルカラーLED式となっているが、撮影会にはどの編成が使用されるのだろうか。海老名検車区予備(B21運用)または一旦入庫相当の運用(B27運用)の編成が有力だろう。
▲3000形は現役の通勤形車両の主力である。当初は6両固定編成と8両固定編成のみであったが、2011年からは6両固定編成と8両固定編成に中間増備車を組み込み改番した10両固定編成も登場している。運用上の関係で6両固定編成、8両固定編成、10両固定編成どちらも撮影会に使用できそうだ。
▲4000形は東京地下鉄千代田線直通向けで3000形に次ぐ主力車両で16編成が在籍し、順次車内防犯カメラの取り付けを含めたワンマン運転対応改造工事が実施されている。撮影会には夜出庫となるC23運用相当の編成が有力だろう。▲5000形は1000形非リニューアル車両(現在は消滅)・8000形の置き換えとして増備が進んでおり、現時点では12編成が在籍する。半数以上は前身時代を含む川崎車両株式会社製造の編成であるが、一部総合車両製作所横浜事業所ないし日本車両製造豊川製作所で製造された編成がいるので興味深いところだ。
▲8000形は現役の通勤形車両では最古参である。初代5000形の消滅でアイボリーホワイトの車体を維持する形式はこの8000形だけ。2013年に全ての編成のリニューアル更新工事が完了し、4両固定編成・6両固定編成ともに16編成が在籍していたが、5000形の導入で徐々に廃車が進んでおり、昨年には初めて4両固定編成にも廃車が出ている。今後の動向が気になる形式のひとつだ。
これまで小田急電鉄ではファミリー鉄道展のように、主にロマンスカーを中心とした撮影会が中心でしたが、もっと通勤形電車を撮影を楽しみたいという声を受けて、通勤形車両のみに特化した撮影会を開催するのは異例です。通勤形車両自体を並べての撮影会は1000形1058F(4両固定編成)と1251F(6両固定編成)を並べた昨年9月上旬以来となりますが、現役全車種が揃うのは珍しいですね。2代目5000形は営業運転開始直前に新型コロナウィルスが猛威を振るったため、同形式がファミリー鉄道展の展示車両として参加したことはいまだになく、撮影会の展示車両になるのは今回が初めてとなるかもしれません。撮影会は開催日の2日分とも全6回ありますので、予定に合わせた日程や時間を選ぶようにしてください。