2023年1月25日

【さらば8500系】東急電鉄8500系8637F(Bunkamura号・青帯)が長津田車両工場に廃車回送される

2023年1月25日、東急電鉄8500系8637F(Bunkamura号・青帯)が所属先から近接の長津田車両工場へ自走回送されました。廃車除籍処分のためと思われ、解体のため搬出されるものと思われます。この編成は8500系で最後まで残った編成ですので、形式消滅となります。
▲東急電鉄8500系で最後まで残っていた8637Fとついにお別れの時を迎えた。最終運用は23日の平日43K運用→平日40K運用(再出庫のみ)で、午前と午後の2回、長津田(DT-22)~押上(Z-14)間を往復した。

この系列は1975年に登場し、42編成400両(42編成のうち4編成は5両固定編成、それ以外は10両固定編成)が最終的に製造され、東急電鉄では最大の両数を誇る車両で、田園都市線だけでなく一部は東横線や大井町線にも投入されたことがあります。最後まで残った8637Fは1987年から2008年までは“TOQ-BOX”の青帯装飾となっており、赤帯だった期間は落成当初のみとなっていました。一時期は貸切広告編成としても運用されたことがあり、2000年にはグランベリーモールの広告車に起用されたこともあるそうです。2008年には装飾が完全撤去されたあとも青帯は存続され、2018年から旅客用扉を青・黄・緑・赤の4色を配して前面部に“Bunkamura”と表記された“Bunkamura号”のラッピング車となり、廃車までそのラッピング姿で運転されたことになります。登場から約48年間にわたる活躍にピリオドが打たれましたが、この8500系は一部が保存されていますので、東急電鉄の一時代を築いた名車両であることには変わりありません。

~~東急電鉄8500系、約48年間の活躍おつかれさまでした!~~