2019年4月25日、小田急電鉄大野総合車両所を検査出場した8000形8251F(界磁チョッパ制御車)の試運転が実施されました。この編成は8255F(界磁チョッパ制御車)と同じくVVVFインバータ制御にはなっていない編成であり、今後の動きが注目されています。
▲2002年度に界磁チョッパ制御車のままリニューアルされて約17年が経つ8000形8251F、重要部検査を通したが、新型車両5000形(2代目)の登場が予定されており、リニューアル対象から外れている1000形ワイドドア車とともに注目したい編成である。
この8251Fと8255Fは2002年度にリニューアル更新工事を受けましたが、制御装置は界磁チョッパ制御のままで、当時の8000形の貴重な音を残す編成となっています。それ以外の編成は3000形と同じIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御に更新され、さらに2013年度にリニューアル更新工事を受けた8059F・8061FのみSiC素子を用いたVVVFインバータ制御に更新されました。今年度の事業計画では2代目の5000形が登場することとなっており(10両固定編成、編成番号は4000形と同じ付番方法を踏まえて『5051F』『5052F』『5053F』『5054F』『5055F』『5056F』と予想)、その際には1000形ワイドドア車および8000形界磁チョッパ制御車が置き換えられるのではと予想されており、8251Fが重要部検査を通してきれいな姿になったとはいえど、8251F・8255Fの動きは少しでも見逃せないものです。また女性専用車ステッカーが撤去されて完全に6両編成のA運用専任となった1000形ワイドドア車にも注意したいところ。2代目の5000形の導入数が全6編成で、これは1000形ワイドドア車の在籍数(6編成)と合致します。1000形のワイドドア車は新製当初からGTO素子のVVVFインバータ制御ではあるものの、リニューアル対象から外されているため、同形式のワイドドア車(6編成)も置き換えの対象になりうるのではないかと個人的に予想しています。