2022年3月11日、京王電鉄本線・高尾線・相模原線で2001年から『特急』との区別で設定されていた『準特急』が消滅しました。これは3月12日から準特急が特急に統合されて廃止となり、新たな特急停車駅に笹塚(KO-04)・千歳烏山(KO-12)・京王片倉(KO-48)・山田(KO-49)・狭間(KO-51)の各駅が追加されるためです。
▲日本で唯一設定されている『準特急』に使用されたのは7000系、8000系10両固定編成、9000系10両固定編成、2代目5000系である。9000系8両固定編成は7000系2両固定編成と併結した場合のみに準特急にも使用されていた。
▲日本では2001年から京王電鉄に存在した『準特急』が新たな『特急』に変更され約21年で廃止となる。これまでの特急との差異は本線内では笹塚・千歳烏山、高尾線のめじろ台(KO-50)・高尾(KO-52)以外の途中駅の停車の有無である。
2001年に設定された『準特急』は新宿(KO-01)~高尾山口(KO-53)間を運転する『急行』や平日朝晩の『通勤快速』(現在の『区間急行』の前身)をさらに速達化するために設定され、『特急』よりも停車駅が多く設定され、京王本線内では笹塚と千歳烏山、高尾線内では京王片倉・山田・狭間の各駅に停車する(準特急)・しない(特急)で区別されていました。準特急の特急への統合と停車駅追加により、新宿~明大前(KO-06)間、明大前~調布(KO-18)間は有料座席指定列車の『京王ライナー』(調布通過)・『Mt.TAKAO号』(下りのみ明大前から途中無停車)を除きノンストップではなくなりますが、特急停車駅から東京都交通局新宿線方面および調布以東へのアクセス向上が期待されています。なお7000系10両固定編成、8000系、9000系、2代目5000系の側面部のフルカラーLED式種別行先案内表示器では『準特』と表示されていました。