2022年3月19日、東武鉄道東上線の森林公園検修区に所属する30000系31612F+31412Fの種別行先案内表示器が3色LED式からフルカラーLED式に更新されています。この編成は2014年夏に転属していますので、東上線に在籍して約8年で交換されたことになります。
▲森林公園検修区に全15編成が集結した30000系に種別行先案内表示器がフルカラーLED式に更新された編成が登場。種別表示は3色LED式よりも大きくなったほか、前照灯がLED式となり、袖仕切り板も白色のものに交換されている。
30000系は1996年に東武鉄道の通勤形車両では初めて種別行先案内表示器が3色LED式で、前照灯にHID式、ワンハンドルマスコン式の運転台で登場した系列で、2011年まではスカイツリーライン系統で運用されてきましたが、同年から31601F+31401Fを皮切りに東上線へ転属し、2021年9月で全15編成が東上線に転属となりました。登場から約26年で30000系の種別行先案内表示器が更新されるのは初めてのこととなります。種別表示器の色分けは10000系列のリニューアル車、50000・50070系と同じです。今回の種別行先案内表示器がフルカラーLED式となった31612F+31412Fは前照灯がHID式から31609F+31409Fと同じLED式に、袖仕切り板は緑色から31615F+31415Fと同じ白色にそれぞれ交換されています。今後このような交換が他編成でも進められるかどうか注目されます。ちなみにこの系列の側面部の種別行先案内表示器はスカイツリーラインの『東武動物公園(TS-30)』など長い駅名に対応するため、大形のものとなっていますが、フルカラーLED化されてもそのままとなっていますね。