2022年3月12日

【約17年の定期運用に別れ】小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形(50001F・50002F)が定期営業運転を終了

2005年3月19日に営業運転を開始し小田原線途中無停車の『スーパーはこね』や途中駅一部停車の『はこね』などを中心に運用された小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形が2022年3月11日に約17年間の定期営業運転を終了しました。
▲2005年3月から『はこね』『スーパーはこね』を中心とした運用に投入され、約17年間の定期営業運転を終えたロマンスカー“VSE”50000形。2022年1月29日から50002Fに、1月30日から50001Fに『VSEありがとう!』の記念装飾を施して運用されていた。
▲この形式と2018年就役の“GSE”70000形の展望席は大人気で乗車予定日の1ヶ月前からでないと取れなかった。3号車には4人分の特急料金と同額のコンパートメントの『サルーン』が3区画あった。定期営業運転の最終週(3月7日から11日)はフル稼働で、11日には50001Fが平日N31運用、50002Fが平日N33運用に充当された。
▲ロマンスカー“VSE”50000形50001F・50002Fに掲出された『ありがとうVSE! Special Thanks & Forever!』と書かれた記念装飾。特別団体専用列車運転の際にもその装飾は継続されるのだろうか。

定期営業運転最終日は50001Fが平日N31運用(0992レ0687レ)、50002Fが平日N33運用(0115レ0683レ)に充当され、いずれも藤沢(OE13)行き『ホームウェイ』が最後の充当列車となりました。また50001Fは同形式で最後の『モーニングウェイ』充当となりました(展望席を備えるロマンスカーの『モーニングウェイ』は“GSE”70000形の充当が多い)。2005年に就役する以前の性能確認試運転や2010年1月中旬から3月までロマンスカー“LSE”7000形および“HiSE”10000形の一部部品の不具合による緊急点検の代走運用時では多摩線も走行したことがありましたね。この両者は3月12日以降は特別団体専用列車を中心とした運用となり、2023年秋頃に引退(廃車除籍)になる見通しです。3月26日に小学校入学祝いの、4月16日・17日に謎解きの特別団体専用列車を走らせることとなっていますが、2023年秋までは幼稚園や学校の遠足などや貸切イベントなどの特別団体専用列車にも“VSE”50000形が利用できると思いますのでお勧めしたいと思います。2018年10月に最後の1編成が引退した“LSE”7000形(7004F)は定期営業運転終了後に臨時特急列車や特別団体専用列車で走行し、海老名検車区でイベントで最後に展示されたこともありますから、今回の“VSE”も最後は何らかの花道を用意してくれることを願っています。

~~ロマンスカー“VSE”50000形、約17年間の定期営業運転本当にお疲れさまでした~~