2020年9月26日

【詳細判明】西武鉄道が2020年度鉄道事業設備投資計画を発表

2020年9月24日、西武鉄道が2020年度鉄道事業設備投資計画を発表しました。今年度の投資額は約198億円となります。【車両面】【設備面】で見ていきます。

【車両面】
▲40000系の増備はオールロングシート仕様の50番台2編成(20両)の導入となる。すでに40153Fが川崎重工業兵庫工場を新製出場しているため、あとは40154Fの出場を待つのみとなっている。なお同系列の配置は在籍する全9編成が小手指車両基地となっており、次の40154Fが登場すると在籍両数は10編成100両となる。

車両面ではロングシート仕様の40000系が2編成増備され、既に登場した40153Fのほかに40154Fが登場する予定です。これらの編成は新宿線・池袋線の一般優等種別のほか、東京地下鉄有楽町線および副都心線直通列車としても運用され、『Fライナー』にも充当される可能性があります。仕様は先に登場した40151F・40152Fと同じものとみられます。この事業計画には触れられていませんでしたが、9000系の一部編成(レジェンドブルー塗装の9108Fも含む)が10両固定編成から4両固定編成に短縮されていることから、ワンマン運転対応の同系列投入に向けた動きが進むものとみられます。また廃車除籍となった10000系10102F(元小手指車両基地所属)と10106F(元南入曽車両基地所属)の一部車両(4両)が譲渡されるという噂もあるようですが、真偽は相変わらず不明です。

【設備面】
▲写真は2017年当時の高架化工事前の東村山(SS-21,SK-05)。現在でも同駅で高架化工事が進められている。同駅が高架化されると同駅周辺の5箇所の踏切が除却される。
▲新宿線と池袋線が交わる所沢(SI-17,SS-22)の東口の様子(2018年撮影)。同駅では商業施設の『グランエミオ所沢』が開業。南改札が設置され、待合広場の『とことこひろば』の設備がある。同駅のほかにもた池袋線のひばりヶ丘(SI-13)・多摩川線多磨(SW-03)での駅改良工事が引き続き予定されている。

設備面ではホームドア設置が進められており、すでに池袋線の池袋(SI-01)の1番ホーム・7番ホームと特急用ホーム以外のホーム、練馬(SI-06)に設置されています。今年度は既に稼働を開始している新宿線の西武新宿(SS-01)、高田馬場(SS-02)3番ホーム(のちに降車側のホームとなっている4番ホームと5番ホームにも設置予定)、そして所沢と国分寺(SK-01,ST-01)の各駅に設置を予定しています。さらに新宿線の中井(SS-04)~野方(SS-07)間および東村山付近の連続立体交差事業を進めるほか、野方~井荻(SS-11)間と井荻~西武柳沢(SS-16)間の連続立体交差事業に向けた準備が進められます。このほか、法面改良の工事が吾野(SI-30)~西吾野(SI-31)間、落石防護設備の設置が芦ヶ久保(SI-34)~横瀬(SI-35)間でそれぞれ実施されるほか、駅照明のLED化は池袋線の元加治(SI-25)、新宿線の鷺ノ宮(SS-09)、田無(SS-17)、花小金井(SS-18)で予定されています。