2020年12月2日

【あの“赤い電車”が】西武鉄道9000系9103Fの“RED LUCKY TRAIN”が横瀬車両基地に廃車回送される

2020年12月1日、西武鉄道池袋線系統の武蔵丘車両基地に所属する9000系9103Fの“RED LUCKY TRAIN”が横瀬車両基地に自走回送されました。一部車両の廃車解体処分のためと思われます。
▲横瀬車両基地に旅立った赤色に白色の帯が特徴の9000系9103F。一部中間車は解体されるものと思われるが9105Fや9108Fにように両端の2両ずつを活用して4両固定編成に短縮してワンマン運転対応向けに転用される可能性がある。
▲9000系で京浜急行電鉄と同じ塗装に変更され、“RED LUCKY TRAIN”として池袋線利用者に多くの『幸せ』を届けてくれた9103F。VVVFインバータ制御に改造されて以降は長らく『エコマーク』が掲出されていた編成でもあった。
▲南入曽車両基地一般公開(2017年夏)で写真中央の6000系6102F、写真右側の新101系263Fとともに展示された9000系9103F。この赤色塗装だったからこその行先表示を掲出し来場者を楽しませた。
▲9000系9103Fの“RED LUCKY TRAIN”が京浜急行電鉄の電車と同じ塗装となるきっかけとなったのが“KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN”の黄色塗装である京浜急行電鉄新1000形1057編成だ。これが西武鉄道の電車に似ていることから、京浜急行電鉄が西武鉄道にコラボレーションを打診したことから実現したものである。
▲残る9000系は黄色塗装の9104Fのみに。この9104Fも先は長くないだろう。

この編成は“RED LUCKY TRAIN”として2014年7月から運転されていますが、そのきっかけは京浜急行電鉄が2014年5月から新1000形1057編成を黄色塗装(当時は旅客用扉以外に塗装されていた状態)にして“KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN”として運転したことです(現在も運転が継続されており、現在は旅客用扉も黄色に塗装されている)。この塗装が『西武鉄道の電車に似ている』との声が挙がったため、京浜急行電鉄が西武鉄道にコラボレーションを持ち掛けて実現したものです。このため9000系9103Fの塗装は京浜急行電鉄とほぼ同じ赤色の塗装に白色の太い帯が特徴となっています。池袋線をたびたび訪問した時も出会う機会は本当に多かった気がします。同編成は“RED LUCLY TRAIN”で10両固定編成として約6年4ヶ月間にわたって運用されたことになります。今後は本格的な廃車解体処分に向けた動きになりそうですが、レジェンドブルーの9108Fと黄色塗装の9105Fがワンマン運転対応の4両固定編成に短縮されて多摩湖線などを中心に運用されているほか、9102Fもワンマン運転対応の改造工事施工中のため、9103Fでもそのような動きになるのか注目されます。転用となればクハ9103・モハ9203・モハ9903・クハ9003の4両が活用されることになります。