2020年12月2日

【遂に発表】東京地下鉄、全路線で終電時刻を繰り上げへ

2020年11月30日、東京地下鉄が2021年3月実施のダイヤ改正で終電時刻を繰り上げることを発表しました。同時に東武鉄道も終電の繰り上げを発表しており、関東の大手私鉄はほぼすべてで終電の繰り上げを発表した形です。今回は路線別にみていきます。

東京地下鉄は全線で平日・土曜休日に関係なく終電繰り上げが実施されます。場合によっては時刻の繰り上げがないところもありますが、行先が変更(運転区間短縮)となる列車もあるので十分に注意が必要です。

《銀座線》
▲銀座線の1000系。全40編成のうち1139F・1140Fのみ特別車仕様である。

銀座線では平日に渋谷(G-01)→上野(G-16)で約10分、上野→浅草(G-19)で約6分、浅草→上野で約1分、上野→渋谷で約9分の繰り上げ、土曜休日に渋谷→上野で約5分、上野→浅草で約6分、上野→渋谷で約1分の繰り上げとなります。

《丸ノ内線》
▲丸ノ内線の02系と2000系。中野坂上(M-06)~方南町(Mb-03)を結ぶ方南町支線では02系の3両編成も運用されている。

丸ノ内線では平日に茗荷谷(M-23)→新宿(M-08)で約10分、新宿→中野坂上で約9分、中野坂上→荻窪(M-01)で約8分、荻窪→中野坂上で約14分、中野坂上→新宿三丁目(M-09)で約7分、新宿三丁目→池袋(M-25)で約10分、中野坂上→中野富士見町(Mb-04)で約11分、中野富士見町→方南町で約8分、方南町→中野坂上で約9分の繰り上げ、土曜休日に茗荷谷→中野坂上で約1分、中野坂上→新宿三丁目で約5分、新宿三丁目→茗荷谷で約11分、茗荷谷→池袋で約1分、中野坂上→中野富士見町(Mb-04)で約1分、中野富士見町→方南町で約8分、方南町→中野坂上で約9分の繰り上げとなります。

《日比谷線》
▲日比谷線の13000系。日比谷線は乗り入れ車両を含めて4扉車7両編成で運用されている。

日比谷線では平日に南千住(H-21)→中目黒(H-01)で約10分、広尾(H-03)→北千住で約6分、土曜休日に広尾→北千住で約1分の繰り上げとなります。それ以外の区間は変更はありません。

《東西線》
▲東西線の05系と15000系。東西線ではほかに07系も運用されている。

東西線では平日に中野(JB-07,T-01)→妙典(T-21)で約8分、妙典→西船橋(T-23)で約10分、西船橋→東陽町(T-14)で約8分、東陽町→中野で約12分、土曜休日に中野→東陽町で約8分、妙典→西船橋で約1分、西船橋→東陽町で約4分の繰り上げとなります。

《千代田線》
▲千代田線の16000系。千代田線支線では同線向けに改造された05系も運用されている。

千代田線では平日・土曜休日ともに北千住(C-18)→綾瀬(C-19,JL-19)のみ約16分の繰り上げである以外は千代田線支線を含めて変更はありません。これは現行の終電が東日本旅客鉄道常磐線の松戸(JL-22)と北千住を発着する区間運転であるためです。

《有楽町線・副都心線》
▲有楽町線・副都心線の7000系と10000系。これに17000系が加わるが、そのうち7000系と17000系が有楽町線に入線するのは10両固定編成のみで、8両固定編成は副都心線専任となっている。7000系は17000系に置き換えられる予定となっている。

有楽町線では平日に和光市(TJ-11,Y-01,F-01)→池袋(Y-09,F-09)で約13分、池袋→新木場(Y-24)で約7分、新木場→和光市(全区間)で約11分、土曜休日に和光市→小竹向原(Y-06,F-06)で約5分、小竹向原→池袋で約13分、池袋→新木場で約1分、新木場→池袋で約11分、池袋→和光市で約8分の繰り上げとなります。

副都心線では平日に新宿三丁目(F-13)→池袋で約13分、池袋→和光市で約11分、和光市→新宿三丁目で約12分、新宿三丁目→渋谷(TY-01,F-16)で約14分、土曜休日に新宿三丁目→池袋で約13分、池袋→和光市で約11分の繰り上げとなります。なお渋谷→新宿三丁目と土曜休日の和光市→渋谷は変更がありませんが、前者の区間は終電が現行の池袋行きから新宿三丁目行きに短縮となりますので、2021年以降に新宿三丁目から先、すなわち東新宿(F-12)→池袋への各駅へ終電で向かう際には十分ご注意ください。

《半蔵門線》
▲半蔵門線の8000系と08系。これに18000系が加わる予定となっている。かつて乗り入れ車両が豊富だった半蔵門線も新型車両への置き換えが進められており、8000系も18000系に置き換えられることになる。

半蔵門線は平日の渋谷(DT-01,Z-01)→清澄白河(Z-11)で約3分の繰り上げである以外は変更はありません。渋谷からの終電は清澄白河行きですが、押上(Z-14,TS-03)からの終電は押上→水天宮前(Z-10)の区間列車がある以外は東急電鉄田園都市線に直通する列車(各駅停車鷺沼(DT-14)行き)となっています。

《南北線》
▲南北線の9000系。埼玉高速鉄道の2000系もこの路線を走る。

南北線では平日に目黒(N-01)→赤羽岩淵(N-19)で約3分、駒込(N-14)→市ヶ谷(N-09)で約3分、市ヶ谷→目黒で約4分、土曜休日に駒込→目黒で約3分の繰り上げとなる以外は変更はありません。この路線はほとんどが埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線との直通運転を行っているため、鳩ケ谷(SR-22)・浦和美園(SR-26)方面にも影響が出そうです。

なお終電間際での混雑回避のため臨時列車増発の発表はありませんでしたので、基本的に終電間際の臨時列車増発はないものと思われます。