2020年12月30日

【新年恒例だが】小田急電鉄ロマンスカー、2021年の『丑年』ヘッドマークの掲出はあるのか、ないのか?

小田急電鉄では毎年1月1日からの一定期間に、その年の干支のヘッドマーク(2020年は子年のヘッドマーク)を掲出することが恒例となっています。しかし2020年に新型コロナウィルスが全世界で拡大し、国内でも感染者が急増していることから、12月31日から予定されていた年末年始の終夜運転および2021年1月1日の臨時特急『ニューイヤーエクスプレス』『メトロニューイヤーエクスプレス』の運転中止が決定しています。
▲2020年の子年のヘッドマーク(下り方と上り方で異なるデザイン)を掲出して運転されていたロマンスカー“VSE”50000形・“MSE”60000形。

こうなるとここで気になるのは毎年1月にロマンスカーに掲出される干支のヘッドマークが掲出されるのか否か、ということです。なお2020年は下り方と上り方で異なるデザインの子年のヘッドマークを“VSE”50000形と“MSE”60000形の一部編成に掲出して運転していましたので、本来は2021年には丑年のヘッドマークが掲出されるはずです。

しかしながら2020年の新型コロナウィルス(COVID-19)が猛威を振るい、ロマンスカーは2020年5月のゴールデンウィークを含む土曜休日ダイヤでの運転をすべて取りやめるなど影響が出ました。さらには年末年始の運転計画にも影響を与えており、今年の終夜運転は実施しない代わりに、1月1日の江ノ島線の臨時列車1本、さらに“GSE”70000形による『ニューイヤーエクスプレス』1本、“MSE”60000形による『メトロニューイヤーエクスプレス』1本の運転が予定されていたものの、感染者急増によりすべて取りやめとなり(終夜運転を予定していたすべての鉄道会社で運転取りやめとなる)、結果として12月31日終電後から1月1日初電前までに恒例となっていた終夜運転が1本もない事態になりました。

こうなると小田急電鉄で毎年1月1日に運転されていた『ニューイヤーエクスプレス』『メトロニューイヤーエクスプレス』の運転のタイミングから掲出されている干支のヘッドマークが2021年は掲出されない可能性が出てくるのです。当時終夜運転の計画が発表されたときにはヘッドマーク掲出の情報がなかったため、少し怪しいと思っていましたが、今年の情勢を考えるとヘッドマークの掲出を見送っても致し方ない可能性を感じました。新型コロナウィルスが年末年始をも大きく一変させた衝撃は計り知れませんね。