2020年12月10日、東日本旅客鉄道E231系0番台の元八ミツB81編成(クハE231-81以下、現在の千ケヨMU42編成)と900番台元八ミツB901編成(クハE231-901以下、現在の千ケヨMU1編成)のうち、転用改造から外れた付随車2両ずつの4両が長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分になるものとみられます。
▲E231系900番台の転用改造前(八ミツB901編成時代)と転用改造後(千ケヨMU1編成時代)の現在の姿。6扉車のサハE230-901と4扉車のサハE231-902が転用対象外となっている。
今まで同系列の転用改造で余剰となった付随車の配給輸送として伴車に元八ミツB31編成(クハE231-31以下、現在の千ケヨMU19編成)の4両を用いてその中間に廃車解体処分とする付随車を挿入する形で配給輸送されていましたが、今回はE231系0番台・900番台の武蔵野線向けへの転用改造と投入がすでに終了しているため、大宮総合車両センターで転用改造を受けていた元八ミツB81編成の付随車(サハE230-45・サハE231-220)と元八ミツB901編成の付随車(サハE230-901・サハE231-902)の4両(うち6扉車はサハE230形の2両)が残っていたことからまとめての輸送となった模様です。最盛期に同系列0番台・500番台(山手線時代)に組み込まれていた6扉車は当初はラッシュ時間帯の乗降時間短縮のために最も混雑する付近に導入された車両ですが、ホームからの転落防止のために設置が進むホームドアの設置に支障をきたすことから編成から外れることとなり、約20年でお役御免となりました。なお関西でも京阪電気鉄道の5扉車である5000系が引退となることから、首都圏の様々な路線や京阪電気鉄道で見られた5扉以上の車両が日本から完全に消滅するでしょうね。