2020年12月9日

【出場を早め急遽登板】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形70051Fが『ホームウェイ11号』『ホームウェイ91号』を代走

2020年12月8日、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形60255F(6両固定編成)が本厚木(OH34)で0404Mレ(平日N74運用)の充当中に車両故障を起こし、同駅で運転が打ち切られて運用を離脱、0405Mレ0406Mレ(平日N74運用)が運休となりました。ここで急遽0911レ0691レ(平日N74運用)がロマンスカー“GSE”70000形70051Fで代走となったようです。
▲ロマンスカー“GSE”70000形70051Fが車両故障を起こして運用を離脱した“MSE”60000形60255Fのピンチヒッターを務めた。平日の“MSE”の6両固定編成は5編成中4編成が運用に使用され1編成が予備となるが、60253Fが大野総合車両所にD-SR工事施工のために入場していたことで予備留置の編成がない状態だったため、大野総合車両所に入場していた“GSE”70000形を急遽充当させたものと思われる。
▲本厚木で車両故障を起こしたロマンスカー“MSE”60000形60255F。9日は予備留置であるが終日海老名検車区で休ませるものとみられる。

同編成は予備留置(平日N34運用)の扱いとして大野総合車両所に入場していたため、このときは終日運用がない予定でしたが、このときはロマンスカー“MSE”60000形60253FがD-SR工事施工のために運用を離れていたこと、このために同形式の6両固定編成が事実上フル稼働のなかで60255Fが本厚木で車両故障を起こし運転打ち切りとなったことが重なって、大野総合車両所で予備扱いの“GSE”70000形70051Fがピンチヒッターとして登板したものと思われます。このことから0911レ0691レの車型が変更となったのはこのためです。70051Fは当初の予定から大野総合車両所の出場を急遽早め、新宿(OH01)まで臨時回送されたのち、0911レから所定の“MSE”の運用の平日N74運用を代走し、0691レの折り返しの定期回送で大野総合車両所に入庫したものとみられます。通常はそこから海老名検車区に回送して入庫する運用ですが、12月9日から“GSE”の運用が2本体制(“VSE”50000形とともに4本体制)に戻ることを考慮して70051Fは海老名検車区から大野総合車両所への入庫に変更、その翌日の当初の運用復帰に備えた形で同編成は9日の平日N31運用に充当されています。これは同運用が通常は喜多見検車区を出庫して相模大野(OH28)へ回送され、大野総合車両所で折り返して0992レ(平日N31運用)から充当されるのですが、平日N74運用を“GSE”が代走したことで、0691レの折り返し回送の入庫を大野総合車両所とし、海老名検車区への入庫回送(平日N74運用)とその翌日の喜多見検車区の出庫回送(平日N31運用)を省略したことにより、大野総合車両所の出庫時点からそのまま0992レに充当できるからです。ロマンスカー“GSE”70000形が“MSE”60000形の固定運用を代走するのは異例のことといえます。なお車両故障を起こした60255Fは海老名検車区で予備留置とされ、60253Fが平日N74運用から運用復帰しており、車両故障した60255Fの穴をしっかりと埋めています。

【8日から9日にかけての70051Fの動き】
大野総合車両所入場中→臨時出庫、臨時回送→0911レ0691レ(平日N74運用)→大野総合車両所入庫→0992レ~(平日N31運用)