2020年12月3日

【遂に発表】東武鉄道、一部路線で終電時刻を繰り上げへ

2020年11月30日、東武鉄道が2021年3月のダイヤ改正にて伊勢崎線(スカイツリーライン)、大師線、日光線、東上線でダイヤ改正を実施し、このうち日光線を除く3路線にて終電の繰り上げを実施すると発表しました。ただし野田線(アーバンパークライン)では東京郊外を結ぶ重要路線であり、都心からの乗り換え需要が多いため、繰り上げは実施されません。
▲スカイツリーラインで運用される10000系。浅草(TS-01)発着系統では朝晩に区間準急・区間急行があるが日中時間帯はすべて北千住(TS-09)発着の普通列車のみで(2020年6月までは竹ノ塚(TS-14)発着もあった)、北千住以北の普通列車はほぼすべて東京地下鉄日比谷線直通列車である。北千住以北各駅と浅草を1本で結ぶ直通列車は早朝深夜で区間準急以上のみである。
▲スカイツリーラインで運用される70000系列。この系列の90番代は有料座席定員制列車の“THライナー”にも使用されている。
▲スカイツリーラインで運用される50000系列。10両固定編成のみのため基本的には浅草~曳舟(TS-04)間には入線しない。これに混ざり森林公園検修区から移籍した51008Fと、唯一の30000系である31609F+31409Fも運用されている。

伊勢崎線(スカイツリーライン)は浅草→北春日部(TS-28)、北千住(TS-09)→浅草、大師線(西新井(TS-13)~大師前(TS-51))、東上線は池袋(TJ-01)→川越市(TJ-22)、志木(TJ-14)→池袋で終電繰り上げが実施されます。まずは伊勢崎線(スカイツリーライン)から見ていきます。

【伊勢崎線(スカイツリーライン)】
現行ダイヤで伊勢崎線(スカイツリーライン)浅草発の終電は同駅24時23分発の3819レ(北春日部行きの区間準急)となっていますが、これが約14分繰り上がり終電は24時09分発となり(現行ダイヤの905レと同じ時刻)、北春日部方面へは途中駅での乗り継ぎが必要になります。北千住高架ホームから発着する日比谷線からの直通列車も平日は約15分前後、土曜休日は約5分前後それぞれ繰り上がり、北越谷(TS-22)行きも竹ノ塚行き(土曜休日に運転)も繰り上がります。また上り列車についても浅草~北千住間で繰り上がり、平日は約12分に対し土曜休日は約16分と、こちらは土曜休日の繰り上がり幅が大きくなっています。西新井から分岐する大師線は上下とも約10分の繰り上がりとなります。また伊勢崎線(スカイツリーライン)・日光線の浅草と新栃木(TN-12)を結ぶ特急『リバティけごん』(500系の6両編成で運転)の1往復(208号(1208レ)・253号(1253レ))の運転を取りやめ、このうちの上り列車は春日部(TS-27)発の浅草行きに変更となります。春日部発だと特急『リバティけごん』ではなく『スカイツリーライナー』に変更されていてもおかしくはありませんね。

【東上線】
▲東上線で運用される10000系列。6両+4両のほぼ固定の組み合わせで運用されている編成が多いが、10両固定編成も在籍する。
▲東上線で運用される50000系列。このうち51008Fが南栗橋車両管区に移籍したことから51009Fの動向に注意が必要かも。

東上線では川越市行きが約14分、成増(TJ-10)行きが約10分の繰り上がり、池袋行きは約7分繰り上がりとなります。それ以外の区間と越生線は変更はありません。一方では有料座席指定列車の“TJライナー”の上り列車(森林公園(TJ-30)発池袋行き)を2本増発し、コロナ禍における着席通勤のニーズを増やします。

なお伊勢崎線(スカイツリーライン)系統・東上線系統ともに混雑対策として終電間際の臨時列車増発が検討されるようです。どの鉄道会社を利用しても言えることですが、来年3月以降に終電間際に帰宅となる場合は終電間際の臨時列車を活用するなど賢く帰宅することが重要です。