2021年10月31日

【制御装置未更新あと1本】相模鉄道8000系8705F(制御装置未更新車)が廃車除籍処分に

2021年10月29日、相模鉄道8000系8705F(制御装置未更新車)が廃車除籍処分となり、横浜(SO-01)寄りのクハ8705とモハ8113がかしわ台車両センターから陸送されました。全車両が解体になるものとみられます。
▲貴重な日立製作所製のGTO素子VVVFインバータ制御だった8000系8705Fが廃車除籍に。残るは8706Fのみとなり、その編成の動きが注目される。20000系8両固定編成(21000系)の21104Fがすでに登場しているため、廃車除籍も時間の問題か。
▲20000系8両固定編成(21000系)の21103F。この系列が8000系の制御装置未更新編成を置き換えている。なお今年度分は全4編成がすでに出揃っている。

同編成の最終運用は10月24日の1009レ(海1810←横1737・土曜休日23運用)となりました(夕方まで西横浜(SO-03)の留置線で留置される運用)。なお25日の平日21運用には別の系列が充当されたため、それ以降は廃車陸送に向けた準備に入っていたものとみられます。この編成と8706Fは数少ない日立製作所製GTO素子VVVFインバータ制御で残る編成でしたので、残るは8706Fのみとなります。今回廃車となった8705Fは20000系8両固定編成(21000系)の21103Fの営業運転投入で置き換えられた形です。これまでに全13編成(130両)のうち約半数、事故廃車の8707Fを含む6編成60両が廃車除籍となっています。最後の日立製作所製GTO素子で残る8706Fの動向が注目されます。出会ったらぜひとも録音しておきたい車両ですね。

8000系は事故廃車となった8707F、3代目塗装となった8709Fを除き、8701F~8708Fの種別行先案内表示器がフルカラーLED式、8710F~8713Fの種別行先案内表示器が3色LED式のままとなっており(8709Fも3代目塗装変更前は3色LED式だった)、前者は制御装置未更新の8706F(廃車が予想されている編成)、制御装置更新車の8708Fを除き廃車となっています。後者は3代目塗装へのリニューアルを見越しているのでしょうか。

【8000系の在籍状況】※2021年10月31日現在
[運用中]7編成 ※下線部は制御装置未更新編成
8706F8708F8709F8710F8711F8712F8713F
[離脱中]0編成
[廃車済]6編成
8701F8702F8703F8704F8705F8707F