1997年12月に営業運転を開始し、これまで東北新幹線や上越新幹線で活躍したE4系(幹ニシ)が2021年10月1日に定期営業運転を終了しました。新潟発東京行きの『Maxとき348号』(1348C列車→2348C列車)には幹ニシP12編成が充当されました。
▲東北新幹線と上越新幹線で約24年間走り続けたE4系“カモノハシ”が定期営業運転を終える。
▲登場当時からのE4系の塗装。朱鷺色となったが、E7系(幹ニシ)の追加投入で廃車が進んだ。
▲2階建て新幹線の先輩でもあるE1系(写真は幹ニシM3編成・2011年8月撮影)。オール2階建て新幹線はこの系列とE4系だけだった。E1系は12両固定編成に対し、E4系では8両固定編成として、需要に応じて2編成の併結で16両編成で運転できるようにした。
この系列は新製当初は新幹線総合車両センター(幹セシ)に配置(現在の幹ニシP22編成まで、それ以降は新潟新幹線車両センター所属)、東北新幹線で運用され、“Maxやまびこ”、“Maxなすの”など“Max○○”を付する列車に充当されました。2012年10月までに全26編成が新潟新幹線車両センター(幹ニシ)に移籍し、上越新幹線の“Maxとき”、“Maxたにがわ”で運用されました。新潟新幹線車両センターに幹ニシF20編成以降(2019年の台風19号で被災した編成の代替の長野新幹線車両センター所属編成を除く)が配置されてからはE4系の置き換えが開始され、最後まで残っている現役全編成に引退記念ラッピングが施されて運用されていました。2012年に全6編成が引退したE1系ではラストランを飾った幹ニシM4編成の先頭車1両(E153-104)が鉄道博物館に、E4系では2016年に幹ニシP1編成の先頭車1両(E444-1)が新津鉄道資料館に保存されています。
E4系がすべて廃車除籍されると2階建て新幹線はすべて消滅することとなります。2階建て新幹線の迫力たるやそれが見られなくなるのは残念ですね。なお団体専用列車には今後も使用されるものと思われますが、団体に使用する編成以外は廃車となりそうですね。