2021年10月27日

【元6000系も活用】東急電鉄5000・5080系中間増備車10両が甲種輸送される

2021年10月26日、東急電鉄目黒線の5000・5080系に組み込まれる中間増備車合計10両の甲種輸送が長津田検車区まで実施されました。長津田検車区には数日間に分けて搬入される予定です。このなかには大井町線向け6000系に組み込まれていた電動車が含まれています。
▲目黒線の5000・5080系(写真)に組み込まれる中間増備車が登場。このうちの2両は元6000系の電動車であり“Q SEAT”車両の組み込みによる余剰車両が活用された。その2両の出場時点の車番はそのままであったが、長津田検車区で改番されるものと思われる。

今回輸送された車両は4号車・5号車となる車両で、4号車はシングルアームパンタグラフと制御装置の搭載から電動車、5号車は床下機器の少なさから付随車と思われます。機関車次位よりサハ5584+デハ5484+サハ5586+デハ5486+サハ5589+デハ6301(改番前)+サハ5590+デハ6302(改番前)+サハ5587+デハ5487の10両となっており、これらの車両はそれぞれ5184F・5186F・5187F・5189F・5190Fに組み込まれるものとみられます。このうち2両は元6000系であり、デハ6301(改番前)・デハ6302(改番前)は2代目デハ6301・デハ6302(車番自体は3代目・いずれも“Q SEAT”車両)の組み込みで余剰となった電動車です。この2両はそれぞれデハ5489・デハ5490に改番されるものと思われます。そのため外観上では車番や号車番号が変更前のものとなっているほか、車体ラッピング撤去の跡や転落防止幌の存置が確認できます。それ以外の中間車に転落防止幌は備えられていません(5000・5080系自体は5181F・5182F・5190F以外は転落防止幌がある)。5000・5080系と6000系の制御装置はほぼ同一であることから、元6000系の中間電動車2両は最後の2編成の新4号車として活用されることとなりました。。

内装は6000系からの編入車両を除き田園都市線向け5000系の中間付随車や東横線向け5000・5050系0番台5178Fのものをベースにしているものとみられます。