2021年10月26日

【製造先と共同受賞】東京地下鉄18000系が2021年度グッドデザイン賞を受賞

2021年10月、東京地下鉄半蔵門線向け新型車両18000系が2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。同系列は8000系の置き換えで登場し、日立製作所笠戸事業所で製造されました。
▲2021年度グッドデザイン賞を受賞した18000系(写真はいずれも18102F)。鷺沼検車区に全19編成190両が導入される予定となっている。

グッドデザイン賞受賞理由としては半蔵門線のアイデンティティである江戸・東京的な紫色がアルミ車体とマッチングし内外に効果的な配色により、利用者からしては印象的で好感を持てる点、フリースペースの増強(全車両に設置)、ドアレールの改良で車椅子やベビーカーがスムーズに乗降できるような乗降性の向上、車内案内表示器や自動放送スピーカーの音質向上など細かな改善がなされている点、アルミ車体による高度なシステムの導入による安定性向上、制御装置にPMSM(永久磁石同期電動機)を用いて環境に配慮されているなど、長距離および高頻度での輸送を担う車両において、必要なことを効率的に処理し、新たな東京を支える、美しさや機能性、利用者への配慮がなされたデザインとして評価されました。

なお現時点では18000系へのグッドデザイン賞ヘッドマークの掲出予定はないようですが、グッドデザイン賞の受賞は東京地下鉄の車両では和光検車区所属の17000系に次ぐものとなっています。