2021年5月14日

【車両増備もあります】京浜急行電鉄が2021年度鉄道設備投資事業計画を発表

2021年5月12日、京浜急行電鉄が2021年度の鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約206億円(うち安全対策設備投資は約194億円)となります。まずは車両面をみていきます。

【車両面】
▲増備される新1000形は4両固定編成で1800番台(写真)の転換クロスシート仕様20次車である。1891編成・1892編成が2020年度分の扱いであるため、1893編成・1894編成・1895編成が登場する。
▲今年度の1000形の車体更新工事は1編成に施工される。唯一のシーメンス製GTO素子VVVFインバータ制御で残っている1033編成と思われる。なおアルミ車体の4両固定編成は制御装置が東芝製や東洋電機製に交換されているものもある。

車両面では新1000形1800番台の転換クロスシートの車両3編成(1893編成・1894編成・1895編成)を増備するほか、アルミ車体の同形式1編成の更新工事を実施します。後者は8両固定編成とあるため、『歌う電車』でお馴染みであったシーメンス製GTO素子で残っている1033編成に施工されるものと思われます。ちなみにアルミ車体の4両固定編成でも機器更新でシーメンス製IGBT素子から交換された編成もいます。

【設備面】
▲設置が進んでいるホームドア(写真は京急蒲田(KK-11)のもの)。
▲ホーム上家の延伸工事とホームドア設置工事が実施される京急東神奈川(旧仲木戸・KK-35)。東日本旅客鉄道京浜東北線・横浜線の東神奈川(JK-13,JH-13)に至近であるため、乗り換えができるが、普通とエアポート急行のみが停車する。

設備面では平和島(KK-08)、京急東神奈川(旧仲木戸)、日の出町(KK-39)、追浜(KK-54)、汐入(KK-58)の各駅でホームドアの設置を進めるほか(※すでに平和島では稼働開始済み)、京急東神奈川、黄金町(KK-40)、浦賀(KK-64)の各駅でホーム上家の延伸工事、新馬場(KK-03)、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)の各駅でエスカレーター更新工事、羽田空港第1・第2ターミナル、花月総持寺(旧花月園前・KK-30)、金沢八景の各駅で駅舎耐震と改良工事が行われます。また連続立体交差事業では新たに泉岳寺(A-07)~新馬場(KK-03)間の本格着手に入るほか、大師線では東門前(KK-24)~小島新田(KK-26)間の地上区間の整備を進めます。大師線の大師橋(旧産業道路・KK-25)は地下駅になりましたからね。